人生をひらく東洋思想からの伝言

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第49回 「三法印(諸行無常・諸法無我・涅槃寂静)」(仏教)

2022年08月20日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】 

第49回

「三法印(諸行無常・諸法無我・涅槃寂静)」(仏教)



三法印(さんぽういん)とは、仏教教理の特徴をあらわす3つの大切な教えになります。

これら3つの言葉からお釈迦様は、宇宙の本質と現実社会での世界を

端的に表現しているように感じました。

それでは、言葉の本質についてみてみましょう。


「諸行無常(しょうぎょうむじょう)」・・・あらゆる現象は変化してやまない

「諸法無我(しょほうむが)」・・・いかなる存在も不変の本質を有しない

「涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」・・・迷妄の消えた悟りの境地は静かな安らぎである


般若心経では、「色即是空 空即是色(しきそくぜいしき くうそくぜいしき」

という言葉がありますが、まさに形あるもの、物質的存在を「色(しき)」、

形のないもの、本質のことを、仏教では「空(くう)」と表現しています。

空とは、サンスクリット語では梵(ブラフマン)・道教では、「タオ・道」ともいい

宇宙の実体のことを指しています。この3つの言葉をわけて考え見ますと、

「涅槃寂静」がまさに、
宇宙の本質であり、「空」の部分を指しており、

「諸行無常」と「諸法無我」が現象面である、「色」の部分を指しています。

参考文献
『岩波 仏教辞典第二版』中村元他 編集 岩波書店

 

 


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