【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第42回目
「抜苦与楽(ばっくよらく)」(仏教)
20代の時に、お世話になっていたお坊さんに質問をしました。
「仏教の本質は何でしょうか?」
そのときに、答えてくださったのが、この言葉でした。
「みんなが苦しみを少しでも離れて、楽を得られるように」という願いでもあります。
言いかえれば、苦しい事でも楽しんでできるように、ということでもあるように思います。
この世はある面では苦しいことばかりかもしれませんし、
楽しみに変えていくのも人生の醍醐味かもしれないです。
どんな体験も、すべて体験を通じて得られる貴重な機会だと、
今になって思うことばかりです。
苦しみも楽しみに変えられるようになると、すべてがプロセスであり、
貴重な体験なので、どんな機会も有難いですよね。
少しずつ、最近はそんな風に感じられるようになってきました。
でも、このように心の学びや修行は一生かけてやっていく気持ちです。
参考文献
『ポケット般若心経』大栗道榮 中経文庫(KADOKAWA)