【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第142回
『民芸が大切にする5つの要素』(柳宗悦)
柳宗悦(やなぎむねよし、1989年-1961年)は、民芸運動
民芸とは、思想家である柳宗悦が提唱した民衆的工芸を表現した造
仏教思想で解明した美の概念でもあります。
柳氏は、無名の工人たちが生み出した日用雑器にこそ、
用と美が一
その真相を究明するために民芸運動を主導し
日本各地に残る、工芸品は柳氏によって、
伝統工芸品として大切に
「手仕事の復権」、「美の生活化」を体現され、
生活文化運動を起
彼が民芸において大切な要素とは、下記の5つとも言われています
(監修:日本民藝館)
1、実用的
鑑賞を目的に作られたものではなく、用いるために作られた
2、無銘
無名の職人によって作られたもので、名を誇るための仕事ではない
3、適正価格
民衆の日用生活の需要に応えるために、数多く安い価格で作られた
4、地方色
各地の生活様式に根ざした独自の色や、形模様といった豊かな地域
5、協業
伝統に培われた熟練の技による、協同の作業から生まれた
この5つの視点は、
まさにこれから日本が世界に文化を発信する上
今後地方創生という点から見ても、と
ご紹介させて頂きました
参考文献
『民芸とは何か』柳宗悦著 講談社学術文庫
日本民藝館