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茅ヶ崎市と寒川町の合同職員研修がはじまった。
昨年まで、茅ケ崎市のみの研修を担当していたが、今年から両自治体の合同研修を担当することになった。聞くとこれまでも両自治体間で相互の人的交流などもあり、両者は連携を強めているようだ。今回は、共通の政策課題を取り上げて一緒に研究をすることになった。
最近は、こうした職員の共同研究のお手伝いを頼まれることが多くなった。テーマを決めて一定期間、研究を行い、最後のその成果を発表する形式である。今回は第一回なので、政策とは何かを講義し、グループ演習で学ぶことにした。
横浜市26年の体験があるので、実践的な政策形成研修は、難なくできる。ただ、気をつけなければいけないのは、基礎を飛ばして応用編に走ってしまわないようにすること、話す材料は山ほどあるので、暴走しないようにすることである。この日は、話の展開上、急に思い出して、川崎市との政策競争の話になって暴走し始めたが、受講生からは、これが面白かった言われた。
大要、こんな話である。横浜市の時、先輩から言われていたのは、常に全国自治体をリードする政策を立案しろということだった。そのときのライバルが川崎市で、実際に、川崎市には、ものすごく優秀な職員がいて、うかうかしていると出し抜かれるのである。
全国をリードする政策をつくるコツは、個別的課題が煮詰まってきて、公共性が熟成したときをとらえるのである。早すぎると、いまだ公共的課題になっていないと言われてボツになり、遅すぎると川崎市に出し抜かれる。こんな話は、政策マンにとっては、当たり前の話だと思っていたが、面白ろいとのことである。
受講生とすると、では、公共性が熟成するタイミングはいつなのか、そこが知りたいところだろうが、これを言葉や文章で表現するのは、私の言語能力では難しい。要するに、臭うのであり、ピンとくるのである。受講生からすると、どう臭うのかが聞きたいとのことであるが、漂ってくるのである。しかし、これでは、ただ言葉をかえているだけなので、何も説明していないということになる。
茅ヶ崎市には、知り合いも増えた。朝、出勤したら、本郷台の研修センターで、1年間一緒にやった、OさんやMさんが待っていてくれた。しばし、旧交を温めた。受講生のなかにも、以前の教えた受講者もいて、懐かしいかった。
さて、茅ヶ崎市といえば、わがゼミ員のK.Sかぁであるが、茅ヶ崎市に入ってもう1年半にもなる。お昼、待合せて、一緒に食事に行ったが、K.Sかぁから、お昼ご飯を御馳走になった。鯖の塩焼きをつつきながら、K.Sかぁから、食事をおごってもらうなど、「世も末だ」としみじみ思いつつ、知らぬ間に一人前になっのだと思うと、涙が出そうだった。帰りがけ、職場を覗いてみたら、一所懸命パソコンに向かっていたので、今年は声をかけなかった。