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茨城県ひたちなか市で、管理、監督者のための協働研修を行った。昨年に続いてである。
協働を誰が学ぶかであるが、一般的には、市民活動団体と接する第一線の職員である場合が多い。これは協働を「市民と一緒に汗を流すこと」と理解しているからである。しかし、私が論じる協働は、自治経営のパラダイムとしての協働である。つまり、これまでのような税金だけによる自治経営は、もはや限界なので、もう一つの公共、つまり自治会やNPOなど市民も公共の担い手とするのが、協働である。
協働で大事なのは、市民も公共の担い手ということで、行政と市民が一緒に活動するということは、市民を公共の担い手とする一形式に過ぎない。一緒に汗を流さなくても、市民は公共を担う場面も多く、それを後押しするのが、協働の政策である。だから、協働をまず学ぶべきは、自治体の経営層、管理監督者である。そんな背景から、「政策としての協働」を一緒に考えた。
参加者が、係長級ということで、最初は、受けない冗談ばかり言う講師に戸惑ったようだった。ただ、講師の私にとっても、気持ちの良い研修ができた。事務局はじめ、皆さんには感謝したい。
ひたちなか市は、海浜公園が有名であるが、一度も行ったことがない。昨年も2月に来たが、海浜公園に行っても、寒風吹きすさぶ講演なのだろう。来年は、暖かい時期にしましょうかということになったので、今度は、海浜公園に寄ってみよう。