今年もこの日が来ましたねぇ、タイ全土で行われる水かけ祭り。ソンクラーン開催です。
タイには、昔から行っていたんですが普通お勤めの人って4月はお休みできないじゃないですか、ソンクラーンはしっていたのですが参加したのはホンの5〜6年前になります。そのころ、僕はココロが風邪をひく病気で、漢字自体がうっとおしい「鬱」って病です。夜は眠れないし机の前から離れられなくなり、その時代はフリーでお仕事をしていたのでいつも携帯電話が鳴るようなドキドキ感で四六時中携帯電話を握っていないと落ち着かなくなり、しゃべらない・食べない・眠れない、でも仕事していないと食べて行けないし。万事休す自殺する直前でした。けれど、鬱がひどい時は自殺する気力すらなくなります。生ける屍ってやつですね。薬なんか効かないし。
そんなときにウチの嫁につれて行かれてチェンマイのソンクラーンに出かけました。そんなときに街中でいきなりこんな感じであたまっからバケツで水をぶっかけられちゃうんですよ。普通外国人観光客に水をかけられるなんて街が他に在りますかね?しかも国を挙げての水かけ祭り。こんな空間に連れていかれるともう日本のつまんない仕事とか忘れちゃいます。
僕は自分でも真面目一辺倒のつまらない人間です。そんな鬱病患者が何年かぶりに「笑い」ました。
バンコクはそうでもないですが、チェンマイはバケツでかけられちゃうからなぁ。 タイの言葉に「マイペンライ」ってのがあります。「気にしない気にしない」ってやつですね。昔はタイ人のそんな性格が好きになれないで、タイに行った時にも「なにやってんだ!」ってすぐにプンスカ怒っていました。めちゃくちゃってか、これだからアジアはよー、とか、南の方の人はどうしてこういいかげんばっかりなんだ!って。 でも、今、こころの病気が和らいできてからはその「マイペンライ」を理解できるようになってきた気がします。いや、性格には理解なんかできてはいないんでしょうけれども、「マイペンライ」でいいじゃないねーってさ。
正直に書けば、まだ、鬱は治っていません。もやもやしたまんまで夜も眠れていませんし。でも、あの時チェンマイで頭から水をかけられてから少しは、かなり楽になってきたのは事実です。 フリーデザイナーもやめました。 この歳ですが、若い人に囲まれてのアルバイト生活も体験して来ました。世の中バカ真面目に生きていたってしょうがないんです。そう簡単にダメになったりはしません。鬱は治らないとは思いますが、付き合って行けるくらいに楽になっているのは、あの時の水かけ祭りのおかげでしょう。
でもさー、ファランにやられるとやっぱ面白くないなぁ。 コンタイの、しかもこどもだったらいくらでもかけて貰いたい物ですけれどね。
ジップロック最強!