岩佐和裁のブログ、裁縫記:IWASA WASAI's blog, sewing notes.

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Introducing kimonos and kimono sewing.

縞を通す

2005年02月05日 21時47分22秒 | 未分類
縦縞、横縞模様の柄で 縞柄を縫い目で縦、横とも平行間隔に保ち縫い合わせる事を、私が修行した上野和裁では、縞を通すと言います。
 でも反物は縦、横共、多少の狂いが有り完全な長方形ではありません、そこで、にげ(遊び)でごまかします。縦縞模様は背縫いは通し、単衣は脇も通します。
 布幅が不同でも寸法を優先して縞が歪むよりは1,2分ぐらい寸法が違っても、その方が見た目が綺麗で、着用しても不都合はありませんよね、袷は表、裏の寸法を揃えなければなりませんから、脇では前身頃の縞を通し、単衣、袷共褄下の縞を通します。
 衿も衿付けでは基本的には縞を通し、くけ側でも1分程度の狂いでしたら広衿や男物の棒衿などは縞を通します。
 横地で縞と言うのかは別にして、絽は裾と揚げ、袖下は絽目を通す努力をします。
 特に揚げは、にげでごまかします。
 まず背縫いから脇に絽目を通し、その絽目に合わせて前身頃の揚げを縫います。
 ですから生地が狂っている時などは、上前、下前で揚げの縫いと身八っ口の間の寸法や、おくみ付けで揚げの縫い目と肩山からの長さが違う事がありますが、見た目を優先して絽目を通したほうが綺麗だと思います。


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