岩佐和裁のブログ、裁縫記:IWASA WASAI's blog, sewing notes.

着物や和裁を紹介しています。
Introducing kimonos and kimono sewing.

着物の解き

2005年06月02日 21時44分41秒 | 未分類
私は虫歯で痛い思いをした事は無いのですが、体質的に歯が弱い人がいるらしく、修行した上野和裁でも歯が弱く、きちんと歯磨きをしていても虫歯になり、治療しても数年後には歯に詰めた物がとれてしまい、その度に歯を削るので「このままでは歯が無くなってしまう」と嘆いている同僚がいましたが、最近仕事中に聞いたラジオの番組で、そんな人達が喜びそうな新しい治療法を紹介していました。
 それは歯の表面を覆うエナメル質と同じ構造の結晶を作る物質を、虫歯に塗ることで表面を修復し、初期の虫歯なら削らずに済む方法で、FAP歯科研究所代表で東京医科歯科大大学院の山岸一枝先生と、他の歯科医師さんや山梨大学等の研究チームが現在実用化に向け、研究を進めている治療法で、もっと詳しく説明すると、歯の主成分であるハイドロキシアパタイトの結晶を酸性の溶液で溶かしたペーストを、初期の虫歯の表面に塗布すると、歯の表面をそれらと構造が完全に一体化した結晶層が覆うんだそうで、さらにペーストにはフッ素が含まれるため虫歯から歯を保護する効果もあり、強度も十分なんだそうです。
 これまでハイドロキシアパタイトの結晶化は、高圧と高熱が必要で、口腔(こうくう)内では難しいと考えられていましたが、酸性の溶液を使ったところ、歯のエナメル質の結晶構造の上に、結晶を重ね合わせることが出来たんだそうで、研究チームは「この治療法が臨床応用できれば、治療は30分程度で済み、健康な歯に施せば虫歯予防効果も望める」と言っています。
ところで話は変りますが、着物は手入れが悪くても、虫歯みたいに肉体的に痛くは無いですが、経済的に痛い思いをするかもしれません。
 着物のお手入れ方法に、着物を解いてから洗う、洗い張りが有りますがお店によっては、解き代金を取られますので、自分で解いた方が経済的です。
 仕立屋さんごとに多少縫い方が違うので一概には言えませんが、自分の場合は袷の着物でしたら、まず衿くけを解き次に衿とじ→衿先→褄下→表裏の袖付を解き袖を外し、おくみ、脇、背の縦とじを解いて、身八ッ口→裾の順に解くと、袖、表の素縫い,裏の素縫いが離れます。
後は表の素縫いは、共衿→地衿→おくみ→脇→背縫い→揚げの縫い、の順に解き、裏の素縫いは衿付け→衿の小接ぎ→おくみ付け→おくみの小接ぎ→胴接ぎ→胴裏→裾廻しの順に解き、最後に袖を、振り→袖下→口下→袖口→袖口布の順に解きます。
 他にも着物を解かずに丸洗いする京洗いが有りますが、私は単衣物にはいいと思いますが、袷にはどうかな?と思います。
 それとブログを始めた御利益だと思うのですが、ブックマークで紹介させて頂いたシナモンさんの2005年5月31日のブログに、二酸化炭素を使った超臨界流体のクリーニングの体験談の記事がアップされました。
 なかなか興味深い記事だと思いますのでリンクしときます。
 シナモンさんのCO2のクリーニングの体験談

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