林家木久扇師匠によると木久扇氏の師匠の林家彦六師匠がテレビでビキニの水着を見た時に「気の毒に、あれしか布を買えなかったのか」とおっしゃったそうですが、彦六師匠の真意はわかりませんが他人の服装の批評でもこんな表現は大好きです。
和裁教室では生徒さんが希望するお品物を縫って頂いていますが、少し変わった着物を提案したいと思います。
例えば留袖と振袖は夏用の生地と仕立て方はあるのですが、色無地や附下、訪問着の様に絽や紗の絵羽物が売っていないので仕立てるのなら白生地を買い、染めは誂えになり結構なお値段になります。
ゆえに着付けの本などを見ると夏の結婚式でも袷で良いと書いてあることが多いです。
でも私は着たことがないので想像にすぎませんが暑いのでは?と思います。
だったらいっその事、留袖は袖のみ袷仕立てで身頃は上前の衽のみ裏衽を付ける単衣仕立てにして、比翼はだまし比翼にする。
振袖は全てを単衣仕立てにして伊達衿のみ付ける。
仕立ては単衣なので浴衣が縫えれば使う技術は同じなので、難易度は袷仕立てより低いと思います。それに爽竹の長襦袢を合わせます。冬でもホテルや式場は暖房で熱いくらいのところが多いので着用しても寒くないと思います。しかも爽竹の長襦袢は自宅で洗えます。ただ爽竹の長襦袢の総尺では振袖には足りないので冬用の総尺が13.5mの長襦袢地を使い、袖と身頃は単衣仕立てにします。
未仕立ての留袖、未仕立ての振袖、爽竹の長襦袢、冬用の長襦袢は今なら一利モールさんで初売りセールをしています。居敷当とか裏衿に使う裏地は私が埼玉織物さんで買ってきます。
あとは羽織や上っ張りなどの羽織り物ですが、木綿やコットンウールの羽織は絶対に式服にならないので、どんな形でも着物のドレスコードの対象外です。だから気楽につくれて血迷って式典などに着なければ何の問題も無いはずです。
羽織は道中着的にも着れる羽織コートを考えていて近いうちに自分で一枚作ります。
初詣だけでなく神社やお寺などに自分や家族、親しいお知り合いの誕生日や母の日、父の日に感謝のお参りするのは自作の着物を着て行く良いネタになるのではと思います。
私的には神様や仏様はその程度の事ではお怒りにならないと思ってます。
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