岩佐和裁のブログ、裁縫記:IWASA WASAI's blog, sewing notes.

着物や和裁を紹介しています。
Introducing kimonos and kimono sewing.

割烹着

2005年02月09日 22時22分26秒 | 未分類
変り衿のコートの一つでへちま衿のコートの練習をしていて、和服用の割烹着を猫の柄の小紋で作りたいと突然思いました。
 和服で普段着関係は縫った経験が余りなく、自分では和裁の試験に合格する為、課題となる女物の袷を縫うことだけに専念して、服本来の着やすさや遊び心への関心がなさすぎたと反省しています。
 柏の先輩先生にその話をしたところ、私の近所では、浦和レッズの地元の浦和のユザワヤ(手芸用品のデパートみたいな店で他にも画材用品とか、とにかく何でもあるお店です)に行けば気に入った柄や素材(絹、木綿、ポリエステル、ウール)をメートルで切り売り販売しくれると教えてくれました。
 綿入れも袖や身八ッ口が付くと綿の始末が、綿入れ初心者の私には難しいと思いますので袖無しの羽織下もどきを自分なりにアレンジして形に出来たらいいなと考えています。

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宝尽くし

2005年02月08日 22時37分34秒 | 未分類
正直言ってねたぎれです。
 とりあえず以前縫った宝尽くしの総刺繍の振袖の画像をアップします。
 宝尽くしとは、吉祥文様のひとつで宝物を集めた文様です。如意宝珠(にょいほうじゅ、願いの叶う宝のたま)、宝やく(かぎ)、打出の小槌、金嚢(きんのう、金銭を入れる袋)、隠蓑(かくれみの)、隠笠、丁字(ちょうじ)、宝剣、宝輪、法螺(ほら)などを散らした柄で、福徳を招く柄として喜ばれ、祝儀の着物や帯によく用いられます。

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残り布

2005年02月07日 21時41分45秒 | 未分類
着物を裁断すると残り布が出ます。たぶんお客様の手元には見てくれのいい残り布が戻ると思いますが、でも盗んでいる訳ではなく仕立て上りの着物と残り布が一番美しいバランスになる様に考えてお返ししています。
 大島や結城などの紬ではラベルが本物のあかしですから必ずお返ししますし、幅で断ち切った物以外の布はたいていお返しします。
 生地に難が有る物や、小紋柄で柄を裁ち合わせをした物は細かい残り布がたくさん出ることも有り、たとえば残り布が4布や13布出た場合、私は一番短い残り布をはずして3布と12布にしてお返ししています。(13はジェイソンの影響です)
 先ほど幅で裁ち切った布はお返ししないと書きましたが単衣や羽織などを仕立て直した時に、衿肩止めの布や乳下りの布が無い事が多く、おなじみのお客様の物は半端な残り布でも保存しています。
 反物の総尺が3丈6尺近い物では共衿分ぐらいの残り布が出ますので、私の取引先の呉服屋さんはお客様の了解のうえで呉服屋さんが残り布を管理しています。
 そんなこんなで袴を仕立てた時の、ほんとに半端な残り布でプリンターのカバーを作りました。
 写真を載せときます。

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追いかけ裁

2005年02月06日 13時21分43秒 | 未分類
和服の裁断で追いかけ裁、または追い裁とも言う裁断方法が有ります。
 一言でいえば同じ側の耳同士を縫い合わせない様に裁断しへらつけする事です。
(ただし脇縫いは例外です、それと耳とは反物の幅の両側に有る細い生地風の違う部分を言います)
 着物の裁ちで説明すると、反物を自分の前で横に広げて手前に有るほうの耳を上前身頃の背縫いにした場合、反対側の耳が(自分より遠い方の耳)下前身頃の背縫いになります。
 仮に反物を右側より右袖、左袖、下前身頃、上前身頃、衿おくみと裁った時、右袖は遠い方の耳が袖付側になり右側から、右前袖、右後袖になり、次に左袖は手前の耳が袖付側で、右袖の時と同じで、右側から前袖、後袖になり身頃も同じ順序で、下前、前身頃後身頃。上前、前身頃後身頃と裁つ様になります。
 衿おくみは、手前側が衿と共衿で裁切を衿付にして、遠い方からおくみを取ります。
そしておくみは、耳をおくみ付けにした方が上前おくみに、断ち切りをおくみ付けにした方を下前おくみにします。
 喪服の背紋は同じ側の耳に入れると不幸が重なると言われ、追いかけに入れる事が多いそうです。

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縞を通す

2005年02月05日 21時47分22秒 | 未分類
縦縞、横縞模様の柄で 縞柄を縫い目で縦、横とも平行間隔に保ち縫い合わせる事を、私が修行した上野和裁では、縞を通すと言います。
 でも反物は縦、横共、多少の狂いが有り完全な長方形ではありません、そこで、にげ(遊び)でごまかします。縦縞模様は背縫いは通し、単衣は脇も通します。
 布幅が不同でも寸法を優先して縞が歪むよりは1,2分ぐらい寸法が違っても、その方が見た目が綺麗で、着用しても不都合はありませんよね、袷は表、裏の寸法を揃えなければなりませんから、脇では前身頃の縞を通し、単衣、袷共褄下の縞を通します。
 衿も衿付けでは基本的には縞を通し、くけ側でも1分程度の狂いでしたら広衿や男物の棒衿などは縞を通します。
 横地で縞と言うのかは別にして、絽は裾と揚げ、袖下は絽目を通す努力をします。
 特に揚げは、にげでごまかします。
 まず背縫いから脇に絽目を通し、その絽目に合わせて前身頃の揚げを縫います。
 ですから生地が狂っている時などは、上前、下前で揚げの縫いと身八っ口の間の寸法や、おくみ付けで揚げの縫い目と肩山からの長さが違う事がありますが、見た目を優先して絽目を通したほうが綺麗だと思います。


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最近では珍しい黄八丈

2005年02月03日 21時21分43秒 | 未分類
ほんとに久しぶりです黄八丈を縫うのは、先生のところで修行中のときは、そこそこ有ったのですが、独立してからは初めてです。先染め着物は礼装にならない為、普段着で高価な黄八丈を誂える人が少ないのでしょうね。
 (お客様の着物を公開するのは気が引けるのですが、)多分裾廻しも別染めだと思いますが、こんな着物を縫いたいな、と思いましたので勝手に画像を公開することにしました。

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きせ

2005年02月01日 19時14分41秒 | 未分類
着物は洋服みたいに縫い目を見せる事はしないで、縫い目より5厘ぐらい深いところを折り縫い目を隠します。この縫い目と折りの間の事をきせ、と呼び、単衣でよく解ると思いますが脇では、縫い込みが前身頃に、おくみではおくみの方にたおれていますよね、このように縫い込みを始末する事を片返しと呼びます。
 また着物の表側で身頃、おくみ、衿を折る事を、高くすると言い、着物の背縫いでは上前の後身頃が高くなります。
 亡くなった人に着せる経帷子は、逆に下前の後身頃を高くしますので間違えると大変です!
そして脇では前身頃が高くなり、おくみ付けではおくみが、衿付けでは衿が高くなります。
写真は針を持った私の右手です。

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