ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

生活万能選手  炭

2010-06-15 11:45:58 | 田舎の理屈
 かつての高知県東部地域の山間部は、豊かな場所だったのです。材木はもちろんですが薪も良く売れていたのですし、樟脳など、山でとれる産物が全国に広がって、賑わっていたのです。

 その中でも炭は一種独特で、黒炭を焼いていた頃から比べると、備長炭を焼き始めると原材料のウバメガシが豊富にあったことから、一大産地となり、今でも多くの生産者がいます。

 炭は生活の中からいつの間にか、なくなっていきましたが、少しずつ復権してきております。

 今日も一つ利用の仕方をご紹介します。

 かつて福島県で商品となった炭を見たときには、「いい感じ」NO1は風鈴でした。

 白炭は硬く、炭同士をぶつけると、キンキンと音がします。竹の炭を使った竹炭の風鈴が印象深かったですねえ。

 欠点は硬いのですが、脆いのです。時々かけてしまいました。
 もちろん、欠けた炭は、火に入れると発熱しますし、水に入れると浄化性能は発揮してくれます。
 あまり当時売れなかったのも、単価が高すぎたのかなあ、と思っています。

 まず、炭を焼く技術の確立です。

 まつぼっくりや、野菜も炭にすると面白いのです。
 これは、見ても楽しめる炭です。
 もちろん火に入れると、黒い炭が、赤くなり、白い灰になりますよ。

 音を楽しんで、見ても楽しめるものなのです。