ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

ガイド事業。1

2010-06-21 16:25:33 | 森林鉄道物語
 大手観光会社JTBが、高知県東部地域。とくに森林鉄道の跡地を観光対象として事業を展開するそうなのです。」
 時期は6月の29日から9月30日まで、94日間連続でバス1台、42名を案内するというのです。

 大手観光会社の力は凄いねえ。4000人近い動員力なのです。



昨日北川村で会議が招集され、私も準備もせず参加をいたしました。

 面白い作業になります、普段は奈半利の登録文化財のガイドをしているのですが、今度は中芸地域のガイドをする事になります。

 問題は概ね2点。第一は情報不足。中芸全域の情報並びに森林鉄道の情報が不足しているのです。これについては早急に対応することにします。

 2点目は、これが大問題なのですが、主催者があまりにも脆弱でよくわからないこと。

 情報は調べれば分かることなのですが、組織ネットワークについては主催者の意向が分からなければ、新たに提案しなければならないのです。

 今回の主催者は森林鉄道の保存会のようなものか。
 中芸=森林鉄道でもないし、単に鉄道の説明だけなら、主催者だけでやれば良い。

 「金を払うのだから、協力してくれ」だけだと、熱も冷めるというものです。

 今度は25日に会合があります。さて彼らからどんな提案が出てくるのか、期待して待っていましょう。

駆け抜けた人 2

2010-06-21 10:23:04 | 高知県東部人物列伝
「尚亭先生」そのように言う方々は多い。そのままの言葉で彼の人となりを、いい表しているのでしょう。
 大阪に移ったのち、大正13年(1924)、甲子書道会をおこして、「書の研究」を創刊するのです。この雑誌、お世話になった方は多いのではないでしょうか。
 もしかしたら、今でも出ているんじゃあないのかな。
 もちろん「尚亭先生」はいませんがね。

 特別に選ばれた人達だけでなく、多くの大衆を相手として、書の普及と研究に精力的に取り組むのです。

 名著とされる「楷書階梯」、「随所に鋭い見識が見られる」と評されている「書道史大観」にしても、門外漢の私には真の価値について理解できるはずもないのですが、彼の周辺から綺羅星のごとく、多くの人材が輩出するのです。
 桑原翠邦、金子欧亭、手島右卿、高松慕真、南不乗、間介浦、・・・。
 もっと評価されてもいいのではないだろうか。

 そのように思います。
 高知県安芸市には、「安芸市書道美術館」が昭和57年に設立されておりますし、川谷尚亭の作品もたくさん所蔵されていますので、一度見にいってはいかがでしょうか。

 会館当時に行ったときは、印象としては暗い感じだったのですが、最近では誠に刺激的な場所になっています。

 こちら側の目が違ってきているのでしょう。
 書は「美しいと思えるもののひとつ」なのです。

 しかし、理屈は全く分かりません。
 単に、美しいと思えるようになってきただけなのです。
 それに、一度にたくさんの作品を見ると、疲れます。

 人生50年、・・・夢、幻の如く也・・・。
 人の世を「駆け抜けた人」と題をつけました。
 今の世、恐れられる人、金儲けのうまい人は多い。
 しかし尊敬される人は少ないのです。

 川谷尚亭。えらい人です。リーダーですね。