papalion - 航海日誌

東京で活動するライブバンド papalion(パパライオン)のブログです。

お遍路を自転車で・・・21(16日目3)

2007年12月06日 | お遍路を自転車で・・・
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2006年の秋、自転車でお遍路四国八十八ヶ寺を廻った話の続き。

写真は、お遍路を始めて17日目の朝の愛媛県大洲市街を流れる肱川の河原。

16日目、夕方の事。大洲市街の西に300m程の高さの山があり、その山中に家族旅行村キャンプ場がある。今日はそこでキャンプを張る予定。夕暮れ時、17時を過ぎ、山すそをぐるりと回って、家族旅行村の方面看板を見ながら、キャンプ場に繋がる入口山道を登った。地図上では小さい山だが、300mの高さというのは走っていて以外にこたえる。家族旅行村の公園施設は見えるのだが、お目当てのキャンプ場はみつからない。さらに登っていると、開けた場所の道の側に一人のおばあさんが座っていた。
「こんにちは・・・」と声を掛けると、おばあさんはこの近所の人で、「今日はじめて山に登ってみた」とのこと。「朝から山に登って、今ここまで下りてきたところだ」と話していた。おばあさんの話の内容にも驚いたが、こんな夕暮れに山道は大丈夫なんだろうか。おばあさんはなぜ山を登ったのだろうか・・・

おばあさんと別れて、走っていると、山の車道は一本道の下り坂になって、大洲市街側の集落に向かってぐるぐる廻ってゆくようだった。迷わず下った。
キャンプ場は一体どこだ?

視界が暗くて見落としそうだったが、やっとキャンプ場の看板を見つけた。キャンプ場入口の折れ道を入っていくと、古錆びた入口扉があり、金属チェーンで巻かれてて、閉まっていた。
キャンプ場は諦め、前日、前前日とホテルだった事もあり、予算緊縮で、その日は野宿を決めた。

後悔と落胆。その日、昼の楽しかった出来事や、夕暮れ時に、今日の予約を入れてない未知数のキャンプ場に向かう自分の浅はかさと、出来ればここにもっと早く着いて違う場所を探して・・等、 色々カバーしたかった状況や気持ちの焦りとか。朝からの事がたくさん積み重なり、それを思い出すと、なおさら疲労が染み込んだ。


野宿は楽しくない。初めて来た場所で、右も左もわからない薄暗い場所にテントを張って、安眠できる訳が無い。でも、何回か野宿すると少しは慣れてくる。ただ寝床を確保するまでが大変。


まあ、どうしようもないので、諦めて、薄暗い大洲市街に入った。スーパーで夜食を買って、スーパー銭湯を探した。臥龍山荘というところの近くに広い河原があり、スーパー銭湯もあった。夜9時ぐらいまでその銭湯でくつろいだ。そして野宿できそうな広い河原に向かった。そこは田舎とはいえ、大洲市の中心に位置する所なので車も通るし人も散歩している。向こうの方に何台か車も止めてあって、どうやら人もいるみたい。
安全そうな場所を探して、11時頃にはようやくテントを貼った。
その夜は、意外にもぐっすり寝れてしまった。

次の日の朝、6時頃に起き、早々にテントを片付けた。河原では既に朝の犬の散歩が始まっていた。河原の側の公園にある自販機で買った缶コーヒーを飲んで、逃げるように出発、の前に、記念にと写真に収めた。

続きは>>お遍路を自転車で・・・32


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