いい日旅立ち

日常のふとした気づき、温かいエピソードの紹介に努めます。

地域医療センターの役割

2019-06-22 22:09:12 | 医療


長きにわたって、定時に開かれる病院にしか行かなかった。
ところが、先日、本日、とのっぴきならぬ症状が出て、難渋した。
昨夜から独特の症状が出て、収まらなかった。時間が遅いので、
主治医に診てもらうことができなかった。
今日は、午前、午後と会合に出たが、頭が重く、気持ちが悪くなった。
帰って寝ても、症状は収まらない。
しばらく我慢したが、意を決して、緊急にみてくれる医者を探した。
その末に、「地域医療センター」というものを見つけた。
平日、土曜は20時から23時まで、日曜、祝日には9時から23時まで診療している。
診察してもらった医師は、ベテランで、的確な分析をしてくれた。ただ、この時間の診療には限界があり、本格的に診てもらうなら、平日午前から大病院に行くのが良いそうだ。
地域医療センターでは、軽い事案を扱い、それで満足できない場合は、2次救急、3次救急で見てもらった方がよい、その責任は、患者自身にある、というスタンスである。自らの診療範囲を明確にし、医療にメリハリをつける制度の一種なのだろう。

いまだ、症状は残っているが、大々的な検査を受けるには、来週月曜日以降に大病院に行った方がよさそうだ。

医者とのつきあい方も、これからますます選択可能なものとなるのだろう。




「家族の歌~河野裕子の死を見つめた344日~」を読んで

2019-06-22 21:46:18 | 読書


永田和宏、河野裕子(戸籍名は永田裕子)、永田淳、永田紅は、
4人の家族がすべて歌人、という珍しいケースに属する。
父和宏、母裕子、長男淳、長女紅が、裕子の最後の344日間を綴った。
これが、「家族の歌~河野裕子の死を見つめた344日~」である。
河野は、54歳で乳癌を発病し、10年の闘病生活の後、64歳で亡くなった。
そこには、壮絶なドラマがあったが、最後の344日は、とくに、家族それぞれに深い意味をもつものであった。
読書感想文を投稿した。これも200字以内、という厳しい条件であったが、字数制限のゆえに、コンパクトにまとまったと思う。

……

巨大な女性歌人、河野裕子。家族はすべて歌人です。晩年の10年間、河野は乳癌に侵されながら、創作に生きました。2010年8月、64歳で逝くまでの344日、3人が河野を支えつつ、短歌とエッセイを書き継いだ記録です。各自の切々たる思いは、涙を誘います。俵万智さんの書評を紹介します。「家族というものの素晴らしさを、ひとつの普遍的な形で示してくれた1冊として本書を抱きしめたいと思った。」そういう本です。
……

これから短歌を始める人の入門書としても、いいと思う。