アーユルヴェーダでは生姜(ジンジャー)は重要な薬剤の一つです。
ピリッをした辛さが消化力を上げますが、体の中では甘味の作用を発揮するため、胸やけなど辛味の副作用をおこしません。そのため夏でも使いやすい薬剤です。
最近キリンが発売したドリンクもジンジャー入りですが、やっぱり自家製にはかないません。とくに生姜とハチミツを混ぜたドリンク(ただし温めたものは薬剤になりません)は肥満の特効薬として文献にも載っています。
生姜を蜂蜜と一緒にとると飲んだ時は甘く涼しくなりますが、その後腹部に熱を感じて汗をかきます。これが夏の冷房病や熱中症に有効なのです。
さて、写真は東京・荻窪の老舗自然食レストラン「グルッペ」の人気ドリンク「ジンジャー・ハニー・エール」の原液です。
実はこのジンジャーエールは、アーユルヴェーダ的考えをもとに試行錯誤して作ってもらった傑作。
秋にかけては生姜の他にスパイスを追加してもらい、秋に悪化する火のエネルギー(ピッタ)を沈静しながらも寒さのエネルギー(ワータ)の悪化を防ぐ、スペシャルバージョンに変更する予定です。
アーユルヴェーダがインド医学を知らないレストランのお客さんにも貢献しているのです。