皆様、お久しぶりです!
さて今回はご無沙汰ついでに趣向をかえて・・・・
先日、世話人hotta
は超有名ホテル内の超有名和食料理店へ懐石料理のミニコースを頂きにいってまいりました!そしてこの時、出席者の内2名がヴェジタリアンだったため、事前にお店に連絡して特別にVegコースを2名分用意してもらいました。
和食はよく昆布出汁を使うので菜食料理は簡単そうに見えますが、実は割烹や懐石で使う出汁は鰹など魚が主。精進料理の専門店でない限りVegだけで懐石を用意するのは非常に困難だそうです。今回の料理店も精進料理(ピュア・ヴェジ)はできないとのことでした。
インドには卵も食べないピュア・ベジタリアンの方が多くいます。例えばセミナーでお世話になりましたDr.Bheema Bhat、Dr.Shreekanth U.、両ドクターはピュア・ヴェジです。また魚はnon vegでも限られた人しか口にしませんし(仏教徒は魚のことを「海の野菜」と称してよく食べますが・・・)海藻に至っては食べる習慣がありません。
だから日本にやってくるインド人旅行者にとって、和食は非常に難関です(T_T)。以前Dr.Shreekanthが来日した際、昆布出汁の味噌汁を「菜食だから」と御馳走してもらったが全く食べられなかった、と言っていました。「あれは魚の味」ですって。毎年来日しているDr.Bhatも、やはり日本での食事のほとんどはインド料理です。
(尚、長年日本に住んでいるインド人の方の中には、味噌汁も納豆も全く問題なし!という兵もおります^_^)
最近の接待は(インド人ばかりなので)インド料理店onlyでしたが、今回は久しぶりの和食の席。楽しみながらもアーユルヴェーダ的な側面から考察してみる良い機会となりました!
せっかくなので、皆さんにも写真付きでvegとnon vegがどうように違ったのかご紹介しましょう。(アーユルヴェーダの小ネタ付きです)
*写真上が通常メニュー、下が菜食です*
non vegは魚介寿司(大根がはさんであります)、vegは稲荷寿司。
ブロッコリーも卵であえてあるので、vegは「おひたし」になっています。冷たいものが多いですね。初っ端ですから、せめて消化力UPのために生姜をきかせてほしかったぁ~
刺身の変わりに出てきたのは「野菜天ぷら」。この天ぷらには(右上より)
山盛りの大根おろし、天つゆ(これは鰹だし)、塩、そしてレモン汁
がついています。
インドでは客をもてなす時、必ず油を使った料理をメニューに入れます。油が料理を「浄化」するという考えがあるのです。だから天ぷらはインド的にはOK!そして油とともにレモンや大根など消化を助ける食材が入っているのはアーユルヴェーダ的にOKですね!逆に冷えた器に入れたnon vegチームの刺身は消化を落としやすい。必ず付け合わせの大根や生姜を食べてほしいものです。
エビイモ。これは甘くて美味しかった!
ただ通常コースのエビイモにかかっているクリームソース、これはアーユルヴェーダ的にはout。牛乳と塩の食べ合わせ、これは消化力を落としやすく、繰り返し摂ることで皮膚炎など様々な疾患の原因となります。牛乳ではなく豆乳でつくるとgood。
「福」と書かれた皿にのってきたのが、こちらのメイン料理。どちらも美しいですね~!美味しそうに見えることは消化力はUPさせますね♪
上にのっているのは、稲のまま米をポップコーンにしてある優れモノ!手が込んでいます。さすがです(*^_^*)
デザートは全員同じでした。紅玉リンゴのジュレとシャーベット。
美味しいのですが、最後に冷たいものを食べることで消化力は一気に下がる。仕方がないのかしら・・・・
お酒&魚の組み合わせは、熱のエネルギー「ピッタ」を悪化させます。この組み合わせを食べ続ければ、確かに体は熱くなりやすい。しかし、ピッタ悪化状態で逆の性質(冷え)を一気に加えると、体は未消化物(Ama)を作りやすくなり、これが様々な症状の誘因となります。
スイートは温かいもの&スパイシーなものがアーユルヴェーダではお勧めです。
例えば焼きリンゴのシナモン和えなど、いかがでしょう!
お食事中の飲み物は、もちろんお白湯!(ポットごと貰っときました^_^;)デザートを控えめにしたおかげで、vegチームはわりと直ぐにお腹がこなれました。
今回感じたのは、何が美味しいか・何が良いものか、よりも、どのような組み合わせか、どのような順番で食べるか。これがすごく大事。その点ではvegはなかなか良かったですよ。
勉強になりました。御馳走様でした~!!
年末年始、忘年会・新年会など会食が多い季節です
皆さんも宴会のお料理をアーユルヴェーダっぽく変化させながら
体に&心に美味しく楽しく召し上がってくださいね