吉本の芸人さんで不祥事などで謹慎が言い渡された方が「復帰」を目論めるのは、同興行に属しているから、という理由が大きいのでしょうか。しきりに「先輩芸人」さんやら「同僚芸人」さんたちよりの賛意、助力、がこのごろ富に目立ち、正直不愉快なのです。
吉本興業のような大きなパイを背後に持たぬ芸人が、不祥事を起こせば即引退のはずですし、復帰を望むべくもない厳しさが、芸人さんの世界という認識でいましたので、こうも何度も何人も「復帰」を前提に「これからは気を付けます」と言われると、厳しくない世界みたいに見えてくるのが癪でたまりません。
「今後気を付けます」って、今後がどうしてあるの?先輩芸人さんで「あいつも喰えなくて弱ってる」という援護の言葉も、食えなくなるとこまで自分を持って行った「原因」を軽視しすぎています。原因ともども、退場が筋でしょう。
そうして空いたポストに、次の若手が忍び込むめるからこそ、自浄が果たされるのに、どうしたことか、「延命」に助力する方が多いのが気にかかります。実際社会にあって、仕事で失敗したら、責任を負います。リタイアも喰いぶちも失うんです。
そもそも、そんな互助会を応援する気が起きないのです。旬の面白さは若手の台頭にかかっていますし、ベテランは「業界」背負うのですから、どうか本当の意図を見やって、態度表明に慎重であって欲しいのです。
コロナで食い扶持を失う人が今後増える以上、目線の鋭さは鋭角の度合いを強めます。そんなときこそ、芸で食い込んでくるタフさと本物さを示してほしい。