父が癌の関連で自宅で倒れてた時、大急ぎで病院に行っても、すぐには手術するでなく、対応を協議するため4時間我慢を強いられたことがあった。お腹の中で内臓に穴が開き、中のものは漏れ出し、尋常でない痛みを味わっていたはずの父は、適切な施術方針が決まってからお腹の中をきれいにし、手術し、生き永らえました。
初動を誤って、いたずらに事態をいじるよりも、正確な状態を見極めて、最も延命の確率の上がる決断をするというのは、そうした命がけの局面でも侮れないものです。
今回のコロナウイルスは一刻を争うものでしたが、「ダイヤモンドプリンセス号」による状態把握がきちんとしていてよかったと思います。当事者はやきもきしたでしょうし、辛いことは理解できます。この初動と、以後の方針決定はやはり「命がけ」のものでした。そして適切だったのだと、結果を鑑み思うのです。
そしてそれは政府というより、市井のお医者さんたち、船のクルー、罹患した力者たちの尽力の結果と感じるのです。最も適切な人に感謝の念を捧げたいと思うとき、それは今回、やはり政府じゃないような気がします。
たくさんの命を救ってくれてありがとうございます。感謝いたします。命を大切にいたします。父の分もお礼申し上げます。市井の日本人ってすごい。