歌うように語ろう

観劇や観戦(主にフィギュアスケート)等について語るブログです
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ジャッジとコーチから見るフィギュアスケートのルール、そして理想とは

2011年11月07日 | フィギュアスケート

なんだか大層なタイトルになってしまいましたが、つい3日ほど前に購入した「フィギュアスケートDays13より、藤森さんと樋口先生のインタビュー談話についてご紹介+私見を書こうかと思います。他のフィギュア本の例に漏れず、結構お高いですが、佐藤信夫コーチの現役時代の話とか、諸々面白かったので興味をもたれた方はご一読をお薦めします。以下かいつまんで私が気になった部分を箇条書きにし、私見を加えていきます。

*ジャンプの後半固めうちについて

つまらない(樋口)

つなぎを犠牲にしなくちゃいけないし、プログラムコンポーネンツの振付やインタープリテーション(曲の解釈)にも影響してしまう(藤森)

まさに私が思うことと同じ事を専門的且つ理論的に言っていただけたような気がします。誤解されると困るので断っておきますが、特定の選手がどうこうと言うわけではなく(お二方ももちろんそうでしょう)そういう振付をする「戦法」についてのことだと思います。実況アナウンサーが「前代未聞の五連続ジャンプ!!!」とか絶賛していましたが、そうしないのは選手の体力の問題もあるでしょうが、曲やコンセプトに合わないなどの理由の方が大きいのではないかと思います。まあ戦法としてはジャッジやルールに左右されないので間違いではないですけどね。

 

*プログラムの独創性要求からルール変更へ→コレオステップ&コレオスパイラルの設定

藤森さんはこれについて一定の評価をされていましたが、素人の私見として言わせていただくなら、スパイラルのレベル廃止は非常に残念です。確かにSPのように短い時間内で要素がぎっしりというのはわからないでもないのですが、少なくともFSでは従来のレベル認定があるスパイラルがあるといいなと思います。率直に言って、スパイラルの上手い選手と下手な選手が同じ基礎点なのは気の毒にすら思えます。

 

*スピンのレベル上げ条件について(ポジションやチャンジエッジについて)

藤森さんと樋口コーチ共に、ビールマンスピンについて多用して負荷が高くかかることを懸念しておられるようです。確かに、股関節や腰に負担がかかるポジションのスピンであると言わざるを得ないかもしれません。しかし、ビールマンスピンの回数を制限すれば選手生命が延びるとは必ずしもいえないと思いますし、何より要素として一番多くを占めるのはジャンプですよね。選手も自分の体と相談してプログラムを練っていくでしょうし、身近で見ているコーチが危険だと思えば止めるでしょう。それより私は、見栄えが必ずしも美しくなくても、条件さえ揃えばレベルが取れてしまう今のシステムの方が釈然としません。具体的に誰がとはもちろん言いませんが、この人のスピンでレベル4なの!?と驚いたことが数回あります。まあ、素人にはわからない良さがあったのかもしれませんが。

 

*昔と比べて選手に対してコンポーネンツの要求が非常に高くなっている

これもお二方共におっしゃっていましたが、昔の動画などを見るとしみじみ痛感されることですね。今はジャンプやスピン、ステップはもちろんのこと、各要素の間のつなぎや表情まで要求(まあ表情、表情とうるさいのは主に日本くらいでしょうが)されています。それこそ選手によって個性が違うのですから、ジャンプ特化型でも他の選手と比べて特に秀でている場合はもっと評価されてもいいような気もします。要はオールラウンダーをジャッジは望んでいるわけですね。しかし最近よく指摘されるスケーティングスキルやエッジワークについては、プログラムの中で厳密に判断するのは本当は難しいのではないかと思います。もう廃止されて久しいですが、それらを一番きちんとチェックできるのはコンパルソリではないかと思うのですが、「興行」要素が年々高くなっている現状のフィギュアにおいてはまず復活はありえないでしょうね。それに順位調整も難しいですし(ちょっと毒吐きました)

 

*ラウンドテーブルディスカッションとOAC(役員評価委員会)

どちらもそういうものが実施されていて、存在しているということは知っていましたが、一応片方からの一方通行的に意見の投げ込みでは終わらずに次へと活かすつもりはあるらしいということは、藤森さんの話から伝わりました。ただ、OACという存在がどれほどの規模で、どのようなメンバーで構成されているのかはわかりにくいので、全面的に安心できるかといえば正直疑ってかかりたくなります。評価の対象はジャッジにとどまらず、テクニカルチームにも及ぶそうですが、その割には天野氏のような各国で問題視されているコーラーがそのまま野放しになっている現状があります。公平に厳しいならともかく、凡才が天才に勝てるシステムにすべき云々の発言の他にも、公平性を尊ぶべき立場にはふさわしくない人材だと言わざるを得ません。ひょっとしたら大元の組織の指示によって上げ下げを大きくしているのかと思ったこともありましたが、各大会各コーラーによりそうでもない時もありますので、やはりこれは個人の資質の問題であろうと考えます。

 

昔に比べれば、ISUから一般のフィギュアファンに対してプロトコルやコミュニケーションを公開するなど、評価すべき点もあるのでしょうが、まだまだ組織が勝敗をコントロールしようとしているのは残念ながら今年も同じようです。元々が欧州発祥の競技であり、欧米優先の気風にみちていることは論を待たないことですが、むりにコントロールしようとしなくても、一つの国から10年以上も同じチャンピオンが出続けることなど滅多にないでしょう。

コントロールすることによって却って、競技を歪曲化しているような気がしてなりません。今回の記事のような専門的な話を知れば知るほど、残念ながらその思いは増すばかりです。


スイスインドア2011と雄たけびの話

2011年11月06日 | スポーツ全般

フィギュアスケートGPシリーズ中国杯とNHK杯の間にテニスでちょっとネタが上がってきたので、こちらを今日は語りたいと思います。

ちょうど今夜が決勝のスイスインドア2011ですが、なんと決勝に錦織選手が勝ちあがってきました! しかも準決勝はジョコビッチを倒しての堂々決勝進出です。正直かなりびっくりしました。

日本人としてはここは錦織選手を応援するべきなのかもしれませんが、フェデラーさんをこよなく愛する私と致しましては、8割フェデさんを応援して、残り2割くらいを錦織君応援に充てさせていただこうかと思います。非国民?ですみません。

さて、先日の新聞にちょっと面白い記事が上がっておりました。曰く、女子選手の一部が過剰にプレー中に雄たけびを上げるため、ラリーの打球音を聞き取るのに支障をきたすとウォズニアッキ選手やWTAが問題視しているというものでした。

これ、私も大分前から気になっていたんですよ。名前を出して申し訳ないんですが、特にシャラポワ選手のさながら獣のような雄たけびは非常に気おされるというか、かなり引きます。対戦相手はやりにくくないのかなと以前から気になっていたのですが、やはり耳障りだったのですね。

もちろん今回の俎上に上がっているのはシャワポワ選手だけではないのですが、特に彼女が雄たけびのすごさでは人後に落ちないので例として出しました。まあ、本人は何も対戦相手に嫌がらせしてやろうという意図はないのだろうとは思いますが、打つたび大声で叫ばれるとかなり気になりますよね。ちなみに、男子選手の方はそれほど気になったことはありません。ここぞという時にうめき声のような声を上げたり、ナイスショットが決まったりすると「カモーン!!!」ときますが、そのくらいは全然当たり前ですしね。

しかし一度身についてしまったプレイスタイル?はそう簡単に直せるものでもないので、WTAとしてもジュニアから指導していくしかないというスタンスのようです。まあ、急に声だすなと言われても今度は叫ぶ選手の方が調子狂ってしまって困るのでしょうから難しいですね。いずれにしても、あまりギスギスしない方向でプレイヤーが集中を妨げられないようになればいいなと思います。

ちなみにご存知の方はご存知の通り、シャラポワ選手はかなりの長身で、実はフェデラー氏よりも大きいんですよね。だからどうした、な豆知識でした。ロシアの妖精さんは結構大きいよってことで。


中国杯男女FSおよびリザルト+こっそり応援のサークルご紹介の巻

2011年11月05日 | フィギュアスケート

なんか最近ジェットコースター的展開の大会が流行りなんでしょうか? 男女とも「う、ぇぇぇぇ!?」な結果になりました。まずはFS結果から。

<男子>

1ナン・ソン                154.03

2.織田信成               149.46

3.ジェレミー・アボット         149.17

4.羽生結弦               145.16

5.リチャード・ドーンブッシュ     142.34

6.アルトゥール・ガチンスキー   140.90

7.ケビン・レイノルズ         140.10

8.ウー君(ファースト名が…)    117.43

例によっていらん煽り満載のため、男子は4名しか見られず。転倒等の失敗はあれど、レイノルズ選手はクワド3種(4T、4S、4Lo)に挑戦したようですし、ナン・ソン選手は4Tを2回きっちり成功させて加点をもらっています。

織田選手がSP4位だったので男子での放送は最初だったのですが、お手つきがあったので表彰台は無理かな?と思ったらさにあらず。しかし最後の激しい曲調とステップはいまいちあっていない感じを受けました。これからしっくりくるようになるのでしょうか。

3位はSP同様にアボット選手。クワド転倒にアクセルの抜けがあったりといまいちな出来でした。最後にどんでん返しがあろうとは最後まで思いませんでした。

4位に羽生選手。冒頭の4Tや3Aは良かったのですが、中盤のジャンプで2コケしてからがとにかくしんどそうでした。とても痛そうな転倒の仕方でしたので、怪我していないといいのですが。でもものすごく情熱の伝わるロミジュリでした。

一人飛んで6位にまさかのガチンスキー選手。直前の羽生選手の失敗に付き合うかのようにミス連発。見ているこっちもポカーンとしたまま演技終了。転倒は4Tの時の1回だけでしたが、抜け連発の上に後半の構成が弱かったのでTESが伸びませんでした。とりあえず2Aのシークエンスはやめた方が……。

このように上位陣乱闘の末、総合はこんなことになりました。

1.ジェレミー・アボット      228.49

2.織田信成            227.11

3.ナン・ソン            226.75

4.羽生結弦            226.53

5.アルトゥール・ガチンスキー 222.54

6.リチャード・ドーンブッシュ  205.27

7.ケビン・レイノルズ      204.41

8.ウー君              182.49

SP、FS共に3位が優勝というのは珍しいのではないでしょうか?とにかくガチンスキー選手の乱調ぶりには大変びっくりしました。いや、今までも失敗はいろいろありましたが、ここまで沈むとは思えなかったので。羽生選手は0.22差で4位とは惜しかったですね。でもすぐに気分は次へいっているようなので、、頑張って欲しいところです。

 

<女子>

1.カロリーナ・コストナー        120.26

2.ミライ・ナガス             112.26

3.アデリナ・ソトニコワ         106.21

4.クリスティーナ・ガオ         100.49

5.Kexin ZHANG           100.47

6.クセニア・マカロワ          97.57

7.村上佳菜子              97.11

8.Bingwa GENG          89.48

9.ヴァレンティナ・マルケイ      81.44

10.Qiuying ZHU           73.29

 

女子は上位三名には変動はなしですが、点数の出方が……うーん。コストナー選手は確かにスケーティング技術はトップ中のトップですが、ジャンプ構成がトゥループの詰め合わせ状態(1Tから3Tまで実に5回。回転数が3種なので別にルール上は問題ないのですが)なのでなんともはや。ちょっともやもやしますね。順位には異論なしですが、PCSの高さにびっくりしました。SSとコレオで8点台が出てます。まあ確かに良かったけども……。

2位はナガス選手。見た目こちらが首位かと思いました。ルッツは両方エラーになってますね。でもフリップはなし。エラーがつくルッツの方が彼女にとって得意なのかもしれませんが、もったいない気もします。

3位にソトニコワ選手。ものすごく久しぶりに3Lz+3Loを見た気がします。認定はちょっと甘めかなと思いますが、しっかりこちらでもエラーついてます。本人も気になってしまったのか単独3Lzでパンク。転倒こそなかったですが、コンボが冒頭の3Lz+3Loだけになってしまったので点数は伸びませんでした。PCSもそれほど高くないですね。

順位飛んで7位に村上選手。苦手なループを2回組み込んだ挑戦は良かったのですが、3Fで転倒とアクセル、3Tでの抜けが痛かったです。でもこれからです。ファイナルはまず無理になりましたが、次はもっと上にいけるように頑張って欲しいと思います。

以下略で総合結果は下記の通り。早くもコストナー選手はファイナル進出を決めました。

総合結果

1.カロリーナ・コストナー       182.14

2.ミライ・ナガス            173.22

3.アデリナ・ソトニコワ        159.95

4.Kexin ZHANG          153.32

5.クリスティーナ・ガオ        152.48

6.村上佳菜子             150.20

7.クセニア・マカロワ         143.47

8.Bingwa GENG         142.09

9.ヴァレンティナ・マルケイ     133.86

10.Qiuying ZHU         108.57

 

SPの上位3人はそのまま表彰台となりましたが、点差が結構ありますね。ソトニコワ選手はジャンプが不安定になっているのと、スタミナ不足が気になりますが、次のロシア大会までにきっと猛練習してくるでしょう。そういえばロアシ大会では浅田選手との愛の夢対決も見られるはずですし、ソトニコワ選手がどう仕上げてくるか気になります。

そんな感じで中国杯については以上です。

 

ここで全く話は変わりますが、皆さんはフィギュアの動画、それも特に日本人選手の動画を見ていておかしなコメント(中傷じみたものとか)を見たことはないでしょうか?

そのような行為を見つけたら通報するなり、動画の評価を上げるなりして貴重な動画を守ろうというサークルが誕生しようとしています。「菊千代の部屋」の菊千代さんが提唱なさっておいでなので、陰ながら密かに応援している身としてささやかながらご紹介いたします。

詳しくは菊千代さんのブログをご覧くださいませ。

 菊千代の部屋

http://blogs.yahoo.co.jp/kikuchiyo_no_heya

「浅田真央ちゃんだけを考える会」
「日本のフィギュア・スケーターだけを考える会」      


中国杯男女SP結果と感想

2011年11月04日 | フィギュアスケート

時差が一時間しかないのはいいですね。リアルタイムに近い状態で放送が観られるのはありがたいです。これで余計な煽りをなくして、一人でも多くの選手の演技を放送してくれたらもっと言うことないのですが。

さて、余談はさておき男女SPが終わりました。結果一覧とかいつまんで感想を書きたいと思います。

 

<男子>

1.アルツゥール・ガチンスキー    81.64

2.羽生結弦                81.37

3.ジェレミー・アボット          79.32

4.織田信成                77.65

5.ナン・ソン                72.72

6.ジャンリャン・ウー           65.06

7.ケビン・レイノルズ           64.31

8.リチャード・ドーンブッシュ      62.93

 

ガチンスキー選手は4T-3Tをしっかり決めたのは良かったのですが、スピンでひとつLv1になって取りこぼしていますね。やはり今年はスピンのレベル認定が厳しいのでしょうか?

羽生選手は単独でしたがきっちり4Tを決めました。3Aも難しい入り方で綺麗に決めたので加点が……と思ったらガチンスキー選手の方が加点が多いという……。ケチらないでもっとあげて。最後のスピンがLv2なのでもうひと頑張りですね。

アボット選手は田村さんではないですが、ちょっと危なっかしいジャンプながらもなんとかまとめました。Sing Sing Sing他、popな曲調に合わせて小気味良いステップで良かったです。FSではクワドを用意しているようです。さてどうなるでしょうか。

織田選手もクワド抜きできましたが、まだ怪我の影響が残っているのでしょうね。しかしルッツに軽微ですがエラー減点がついた上に最後のスピンがLv1なのはもったいないですね。

放送されたのは以上4名でした。中国人選手の表記名と発音が合わないことが多くて混乱します。ナンソン君くらいしか合わないような。女子なんていったいどうしろと。

 

そして女子

<女子>

1.カロリーナ・コストナー       61.88

2.ミライ・ナガス            60.96

3.アデリナ・ソトニコワ        53.74

4.村上佳菜子             53.09

5.Kexin Zhang           52.85

6.Bingwa GENG          52.61

7.ヴァレンティナ・マルケイ      52.42

8.クリスティーナ・ガオ         51.99

9.クセニア・マカロワ         45.90

10.Qiuying  ZHU         35.28

 

中国人女子選手の読みと名前が本当に分かりません……。第二外国語中国語だったのに全く無駄になってます。ほとんど覚えてないのです。

そんな与太話はともかく、ちょっと予想と違う展開になりました。個人的には見た目ミライ選手が首位かなと思ったのですが、コストナー選手が首位でした。両手お手つきでも転倒扱いにはなっていませんね。なる時とならない時があるので、その辺は見た目での匙加減なのでしょう。本来のコストナー選手のベストではありませんでしたが、明日はどうなるでしょうかね。

ミライ選手は(ナガス選手の方がいいかな)先週あまり調子良さそうではなかったので連戦で心配していたのですが、SPはいい出来でよかったです。この調子でFSにも臨んで欲しいと思います。

ソトニコワ選手は昨季全く転ぶ気配すらない安定振りだったのですが、今季は怪我の影響かスピードもなく感じました。ルッツにばっちりエラー減点が。PCSも思ったほど出なかったので意外でした。

村上選手は点数よりは見た目は悪く感じなかったのですが、やはり苦手なジャンプを入れたり、コンボを変えるのは大変だったようです。べそかいていたようですが、明日は開き直って頑張ってください。

 

男女とも4位くらいまでで表彰台争いでしょうね。でも女子は3位から8位までがものすごいだんごなので、ひょっとしたらひょっとするかもしれません。ともあれ皆さん明日も頑張ってください。                


中国杯を前にいろいろ

2011年11月03日 | フィギュアスケート

明日からGPシリーズ第三戦中国杯ですが、その前にいくつか思いついた話など。

*判明したいくつかのプログラム

なにせ英語が苦手なので英語表記が多いプログラム情報をうまく整理&理解できていないことがあるのですが、とりあえず下記は間違っていないと思います。たぶん。

織田信成 SP Memphis Soul Stew/FS シェルプールの雨傘

ナン・ソン SP レクイエムフォードリーム/FS ハンガリアンラプソディー

村上佳菜子 SP(改訂版) Violin  Muse/FS バイオリン協奏曲(メンデルスゾーン)

クリスティーナ・ガオ SP To Love You More/FS リベルタンゴ

村上選手は当初タチアナ・タラソワ氏にSPの振付を依頼したものの、やはり断念して上記の曲で仕切りなおしの模様です。幻のタラソワプロも見たかったですが、どうやらお蔵入りになりそうですね。

そういえばタラソワプロといえば、ソトニコワ選手の「愛の夢」。動画サイトでみた限りでは今ひとつの印象ですが、これも元々は浅田選手の候補曲の一つだったものです。結局浅田選手自らローリー・ニコル氏に依頼し今季も継続になったので、ソトニコワ選手からするとかなりの強敵になることは間違いなさそうですね。何故か浅田選手は今季も不調のはずだと決め付けている人々がおりますが(まあ大方浅田選手のアンチの皆様でしょう)まだ公式練習すら出てきていないのによくそんな予測が出来るものです。もちろん絶好調という保障もないですが、彼女の元々持つ実力からすれば、大体まとめられるレベルになっていれば表彰台から落ちることはないでしょう。今季はロシアから大物新人が二人、アメリカからも新星がデビューなので皆さんいろいろ思うことも多いのでしょうね。個人的には小さく無難にまとめればいいという風潮ではなく、ベテランも挑戦する選手が増えてきたのは喜ばしい限りだと思っています。ちょっと話がそれました。

 

*欠場・休養・無期限休養?

中国杯にエントリーされていたジュベール選手が背中の不調(怪我でしょうか?)を理由に辞退し、中国代表の選手も一名辞退したことから、男子シングルはなんと8名での開催になってしまいました。なんだか淋しい人数ですね。今季からはGPシリーズは各大会10名までなので、欠員が出るとこんなことになってしまうわけですが、今季など出たくても出られなかった選手がたくさんいるわけで、非常に残念です。特にGPシリーズのポイントは結構WSで有効ですしね。

それとは別に、何故かシーズンに突入した今になって今季全休もソチ五輪は目指すという宣言を安藤選手がしたそうですが、休むのも結構ですけども、ロシアの二人の大物新人が年齢制限で出られない世界選手権に出ない(出られない)で、来季そのまま普通に復帰するつもりなのか疑問に思っています。昨季とは打って変わって、今季からはどの選手も攻めの構成に変えてきていますし、それは来季以降も同じ潮流のままでしょう。その中で1シーズンを休養に充てるのは大変リスキーだろうなと推察します。まあ、目指す=ソチ代表に選ばれる自信があるというわけではないでしょうが、もし普通に復帰してまともに通用すると思っているのならそれはちょっと甘いと思います。徹底した自己管理とトレーニングを積み続けていくのなら話は別ですが、そういう状態ならそもそも「休養」とは言わないでしょうしね。とはいえ、休みたいという選手に無理やり続けさせる権利は誰にもないわけで、ゆっくり休んで下さいねとだけ申しておこうかと思います。

半島の某選手は、名誉職?に就任したことですし、まず戻ってこないでしょう。これでむやみやたらとK-pop真っ青の煽りがなくなればそれにこしたことはありませんね。もっとも今度は、ロシアの大型新人を煽りに使い始めていますが……やれやれ。

ともあれ明日からの中国杯を見れば、今後のISUの魂胆、もとい方針も透けて見えようかというものです。いろんな意味で楽しみにしつつ観戦したいと思います。ちょうどゴールデンタイムに放送ですしね。できれば明日中に、男女SPの演技について、プロトコルと演技を見た感想を共に書きたいと思います。