12日朝のテレビ番組「サキどり」に、スーパー保育士原坂一郎さんが登場。子どもを楽しくさせる保育士ぶりに感動しました。どんなコツがあるのか、みんさんにご紹介したくて、その原坂一郎さんのホームページより引用します。
「先日、ある地方へ親子講座に行ってきました。
1歳から5歳くらいまでの小さな子どもと、そのお父さんお母さん30組ほどが楽しく参加されました。
親子が仲良く一緒にいるというだけで、そこに何かほのぼのとした空気が流れ、とてもうれしい気持ちになります。
その講座の中で、突然私は、「では、お子さんを今から10秒以内で笑わせてくださーい。笑顔になるなら何をしてもいいですよ」と言ってみました。
すると、あるお母さんは「こちょこちょこちょ」と言いながら、子どもをくすぐりだしました。あるお父さんは「ベロベロバー」と言って、変な顔をつくっています。
もちろんそれで笑う子どももいますが、突然くすぐられてかえって不機嫌になったり、お父さんの「へンな顔」を見ても、表情ひとつ変えない子どももいます。
子どもを笑わせるというのは案外難しいのです。
子どもを必ず、しかも瞬時に笑顔にする方法が、実は一つだけあります。ひょいと抱っこしてやるのです。
それだけでいいのです。
子どもは好きな人に抱っこしてもらうと、必ず笑顔になるのです。
それを心得ているパパやママが、参加者の中に結構多くいたのはうれしいことでした。
子どもの脇を抱えて「たかいたかーい」をしたり、お姫さま抱っこをして揺らしたり、肩くるまをするパパもいたのです。
その子どもたちはもちろん満面の笑顔です。
子どもは、そういうスキンシップ的な遊びが大好きです。うれしくて楽しくて仕方がないのです。と同時に、実はそういうスキンシップ的な遊びは、その子どものことを心から好きな人しかしない、できない遊びです。「ちょっと好き」なくらいでは、なかなかできないものなのです。
わが子に愛情を注がない親、注げない親は、見事なほど子どもにスキンシップ遊びをしていません。
抱っこどころか、手をつなぐことさえしないし、できないのです。
子どもも、そのことをよく分かっています。
手をつないでくれる、抱っこしてくれる、たかいたかいをしてくれるのは、自分が愛されていることあかの証し……だからうれしいのです。
だから笑顔になるのです。
もしも子どもと何をして遊んだらいいかわからないときは、とりあえずスキンシップ遊びをしてみてください。
「もう重いから」というならば、「せっせっせ」でもいいし、手をつなぐだけでもかまいません。
きっと、かわいい笑顔が見られますよ。」
見事でしょう。著書も多数ありますので、ぜひ読んでみて下さい。