二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

ヴァルハラの乙女 第11話「戦争Ⅱ」Ⅰ

2014-05-13 22:11:07 | 連載中SS

「なっ!?」
「宮藤っ!!」

ネウロイが自分達が駆けつける前に撃墜された。
そう、一安心したが、ネウロイが海面をバウンドしつつ宮藤とリーネに衝突した。

くそ、またか!?
また物語が変わっている。
視認するにしても遠いし立ち上った水柱でよく見えない。

……まて、無線は通じるはずだ。

「バルクホルンだ、繰り返す。バルクホルンだ」
『こち―――z---り―――み――』
「……っち!」

こんな時に限って雑音しか聞こえない。
舌打ちと共に焦りが生まれ、どうすればいいか分からなくなる。
だけど、隣で飛行しているシャーリーことイェーガー大尉がわたしの裾を引っ張り前を見るように促した。

「おい、見ろよ大尉」

声につられて前を見る。
そして、よくよく水柱が立った場所を凝視。
大質量の物体が墜落したため海面は水煙が視界を占拠していたが、収まりつつある。
その白く薄い蒸気のカーテンの中から青白く輝く巨大な円形――――ウィッチの青白いシールドが現れた。

……これを見るのは二度目であるが、流石主人公にしてメイン盾と言うべきか。
ウィッチ隊として入隊して数ヶ月で数十メートルクラスのシールドを展開できるなんて、なんというチート。
おまけに大質量の物体の衝撃に耐えきれるなんて、正直自分には無理だ。

む?
あ、海に落ちた。

『リーネさん、宮藤さん!!』
『大丈夫みたいだゾ、中佐。仲良く海に落ちたけど元気そうだぞ』

ミーナとエイラの通信が入る。
ミーナの方は慌てていたがエイラが言うとおり

『やったよ、宮藤さん!私できたよ!』
『わっ……リネットさん、すっごく大っきい……』

隊内無線で芳佳とリネットの声が響く。
リネットが初めての撃墜でテンションが高いようで、宮藤を抱きしめはしゃいでいる。

『ふぉ……』

そしてリネットの胸の中に顔を埋めている宮藤は歓喜のうぶ声を上げた。
よくみれば顔だけでなく手でもリネットの胸部装甲の柔らかみを堪能すべく彼女の胸を掴んでいる。
……まったく、相変わらずこのおっぱい星人は自重する気なんてさらさらないようだな、おい。

『本当に、ありがとう。
 宮藤さん、宮藤さんのおかげで私、ようやくみんなの役に立てたよ』

『そんなことないよ、あんな遠距離から狙撃できるのはリネットさん――――リーネちゃんだけだよ』

『え?』

突然のちゃん付けにリネットが戸惑う。
この会話を聞いているわたし達は宮藤の次の言葉に耳を傾ける。

『私達歳も近いし、それに階級も同じだし、
 私の事も芳佳でいいから、友達になってくれないかな?』

『……っ!』

リネットの驚きで息を飲んだ気配を無線越しにも感じ取れた。
そして、しばし間が空き周囲の人間が聞き耳を立てている中、リネットは答える。

『う、うん!!
 こっちこそよろしくね、芳佳ちゃん!』

この瞬間、リネットは宮藤と友達となった。

「青春しているねー」

そう言い、なんか子どもの成長を微笑ましげに見守るオカンのような表情をシャーリーは浮かべた。

「ルッキーニの様子を見るのも大変だろ、母さん」

「いやー、そうだなー。
 娘のルッキーニの面倒を見るのも、なかなか大変でね。
 お父さんも少しは世話を……って、いつから私がルッキーニのお母さんになったんだよ!!」

「いや、こっちこそ。
 いつからイェーガー大尉の旦那になったんだ!?」

自分から仕掛けたとはいえ何だこのノリ突っ込みは!?
シャーゲルなんてカップリングの要素にキマシタワーが建設されることなんて無いのに!






コメント
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