父はサイパン島で・・・

国からの資料が届いた。

今まで死没場所として中部太平洋マリアナ諸島との記述であった。

資料によると父の所属していた１３５連隊はサイパン島のマッピ岬に近い
所に位置していた。

サイパン島は米軍侵攻時の兵力は陸海軍合わせて45,300名だった。
兵力増強の時期が遅れ本格的な防備に着いたのが１９年５月中旬。

米機動部隊に６月１１日一斉攻撃をかけられ１３日からは艦砲射撃も加わり
１５日にはサイパン島南部に上陸された。

７月７日には残存兵３，０００名となり日本軍は最後の総攻撃を行い
全員玉砕するに至った。

死没年月日は１９年７月１８日と有る。
これは実際の死亡日で無く
軍が確認した日であろう、参拝者のマリアナ方面の人は同じ日付となっている。

母の話によると父は私が生まれた３月、５月頃一度会いに来たそうだ。
とするならサイパンに本格的な防備として配置され２カ月もしないで
亡くなった事になる。

これだけ分かっただけでも応募した甲斐が有った。
さらに現地に行き政府職員の話も聞いて
みたい。