ゆったり日記

日々の生活を綴っています。

戦後70年の区切りに

2015年08月16日 21時05分25秒 | 日記

日本武道館で行われた「全国戦没者追悼式」に姉と参列した。

前回の時は菅直人首相だった。今回は好きではない安倍首相からの招待状だった。私たちの2列前にご主人をなくされた奥様が車いすで来られていた。100歳だとテレビのニュースで知った。その方がインタビューの最後に、戦争は二度と起こしてはいけません、と力強く言ったのが印象に残った。

東京の席は3階。前と一緒だったが、前回の時は空席はなかった。今回はかなり空席が目立った。空席は東京だけではなかった。参列者が少なくなっていることの証だった。今回はひ孫以下の代までも参列を認めたようだった。小学生が献花をしていた。

1分間の黙とうの時、ふいに兵隊服に身を包んだ父親が脳裏に浮かんできた。私が知る唯一の父は、写真の父なのだ。何か不思議な気持ちになった。

安倍総理大臣の式辞があり、天皇陛下のお言葉があり、献花があって式は終了した。心に残るものは余りなかった。地方からこの式典のためだけに来た人たちのことを考えると、もう少し来てよかった、と思えるような追悼式にできないものかと思った。

この追悼式の1日前の14日、安倍総理は戦後70年の区切りとして安倍談話を発表した。「侵略」「植民地支配」「反省」「お詫び」などの言葉は入っているものの、お詫びは歴代内閣の立場を引用する形で、自身の言葉がなかった。あれも、これも入れ、ページ数は多かったものの、安倍政権の根底に侵略戦争を肯定、美化し、歴史を偽造する勢力によって構成され、支えられている政権だからではないでしょうか。

追悼式の式辞も心に残る言葉はなかった。