昨日は母方の祖母の命日だった
お墓は母の実家の前にあるお寺にあるのに
数えるほどしか行ったことがない
お墓に行かなくても、仏壇に手を合わせなくても
51年も前に亡くなった祖母のことを忘れたことはない
祖母にとって私は10人目の孫だった
けれども生まれたときからず~っと世話をしたのはたぶん私だけ
だから一番可愛がってくれた
忙しかった母にかわっていつも遊んでくれた
当時祖母の家(私の実家から50メートルほどしか離れてないが・・・)の周りには
お菓子屋さん、果物屋さんがあって
いつも何かしら買って食べさせてくれた
祖母の部屋では座敷机を裏向けてそれを家に見立てて
人形を並べて遊ぶ
それがお決まりだった
並べる人形は七福神(笑)
祖母が亡くなったあと、その七福神はどうなったのか覚えていないが
こちらは私が形見にもらった
小汚い箱に入ったもの
この袋の中には親指の半分くらいの大きさの七福神
そして祖母手作りの数珠
今の私の中指にピッタリのサイズ
タンスの奥にしまいこんでいるこれらを
時々出しては楽しかった祖母との時間に
タイムスリップする
きれいな祖母だった
少しでも祖母に似たところがあればよかったのに・・・
残念ながら可愛がってもらったわりにはそのDNAを受け継ぐことはなかった
亡くなった日の朝
「お別れしておいで」
と言われて、学校に行く前に顔を見に行った
長患いではなかったからやつれもせずきれいなままのおだやかな顔だった
私をを無条件で愛してくれた人とのはじめての別れだった
今自分が孫をさずかって、どれほど愛しく可愛いものかを実感して
あの頃祖母が私に向けていた優しい目を
あらためて思いだした
いつか私が祖母のいる世界に行った時
おばあさんになった私をちゃんと見つけてくれるだろうか?