愛は地球を救うのか??

一昨日～昨日に掛けての日テレの24時間TVを、ホンの少しでも見た人は大勢いるとは思うけど、どういう目線で見たのだろう??番組が始まった当初は、純粋な気持ちで、少しでも募金をした人が大勢いると思うけど、今ではそんな人はきっと一握りなんじゃないかな??年々単なるイベントと化しているように思うし、趣旨や根幹がブレてきてると思う。ギャラ云々の話も毎回聞いたり読んだりするし、募金がどのように使われているのかも世間では不透明になっていると思うし、募金はするけどそれ以上の事には何の興味も感心もないという人も多いんじゃないかと思う。なんか…、善意というモノがあからさまになり過ぎて、本来意味していたモノとは異質な別のモノに変わってしまったようにも思うしねぇ…。社会の中には“福祉”とか“慈善”、“復興支援”という言葉が溢れてはいるけど、人々の心に中にまでは浸透して根付いてはいないんじゃないかなぁ??って思う。まぁ多くの人の生活には関係ないから仕方がない側面もあるけど、介護一つをとってみても、自ら進んで手を差し伸べるような光景は滅多に見かけないからねぇ…。ので、身体に障害を持つ人に対する多くの人の目線は、まだまだ冷たいんじゃないかと思う。←他者に対する配慮もあまり見受けられなくなってると思うし…

番組が始まった頃って、身体に障害を持っている人や、闘病生活を送っている人をドキュメントタッチで追ったり、高齢者が利用している福祉施設の紹介なんかもしてなかったっけ??←覚えてない(バカ)→スペシャルドラマはもっと丁寧にシビアに、闘病や家族についてを描いていたような気がするけどなぁ…。今回のドラマは亀梨×松下の阿久悠のドラマだけだったのかなぁ??levie妹につられてホンのちょっとだけ見たけど、前に田辺誠一の主演でやった阿久悠モノの方が…、以下自粛(爆)←ちゃんと見てないから語る資格は無い
levieが唯一ちゃんと見たのは…、山口百恵/三浦友和夫妻の長男:三浦祐太朗が、…さよならの向こう側…を歌唱するコーナーだけだった(微笑)百恵さんの懐深い歌唱域にはさすがに届いていないけど、その遺伝子は確実に受け継がれているのがよく解る歌唱だったかな～。そう言えば母:百恵さんのヒット曲をカヴァーしたアルバムが出てるはずだけど、…謝肉祭…も収録されてんだよねぇ。←CDを買える状態じゃないけど、それだけは聞いてみたいな

しかしぃ、…24時間…って、年を追う毎にお祭りのような演出が増えて、ギネス記録にチャレンジするコーナーがあったり、ちょっと押し付けがましい見せ方も増えた気がするなぁ。コーナーによって、ん～、視聴者によっては、…“24時間TV～愛は地球を救う～”…でわざわざやらなくてもいいんじゃないの??って思うだろう…枠…があると思う。TVだから視聴率を取るためにもあの手この手でアピールするのは当然かもしれないし、企業の宣伝も兼ねた番組作りになるのも仕方がないけど、善意や美談の裏側にある利己的で滑稽で計算高い事とか…、自己中だったり排他的だったりする事柄とか…、苦々しい社会の現実/実体を浮き彫りにする事も必要じゃないかなぁ??愛だの感動だの…と、キレイな部分だけ拾って見せても何の意味もないと思うけどなぁ。←きっと募金＝善行、金さえ出せば…みたいな感覚の人もいるんだろうなぁ

なんか番組自体が、…自己中な愛が地球を救う…みたいになりかけてるような気がしてきちゃうんだよねぇ。社会全体が…自己中…っポイ雰囲気があるように感じるから、levieにはそう思えてしまうのかもしれないけど、他者を思いやるような慈しむ心が育まれなければ、愛が地球を救う事は10年経とうが100年経とうが、それはきっとあり得ないと思う。

…身体の一部に障害を抱えている事の苦悩、重い病で闘病生活を送る事の苦闘、リハビリ訓練に勤しまなければならない毎日の憂いや小さな喜び…、は、TVを見ているだけの健常者にはきっと解らない。自分がその状態になって初めて、親しい友人や家族の誰かがそんな状況になって初めて、目の当たりにして体感しないと思考する事は…、たぶん出来ないと思う。
24時間TVで集まった募金の支援が、どのくらいの範囲で活きているのかは調べてないから解らないけど、それはそれでまぁいいんだろうとは思う。善意は押し付けたりひけらかすモノではないんだから。そして、何々をしてやったからと…、その見返りを期待したり要求する事でもない。人知れずとも、無償で、損得やかけひきナシに、その人の為に…、そういうモノだとlevieは思っている。なので、…感動を与える…、もうそれが間違いの始まりだろうねぇ…。

趣味嗜好や生き方が多様化してるから、24時間TVには、個々では千差万別の視点と思考があると思うけど、番組のキラキラしたような楽しさだけじゃなくて、光が当たらないスポットで苦悩したり耐えている人がいる事とか、日常において福祉や支援がどうなっているのか等を、大きな視野と深い心で、感じて考える機会にした方がいいんじゃないかなぁって、levieは思う。