30ケ所で受け入れ拒否

“救急の受け入れ拒否の為に亡くなった”・・・そんな記事が、この数年で随分と増えたと思うけど、12/28の記事で・・・“大阪府の富田林市で、25日の未明に嘔吐などの体調不良を訴えて救急搬送された89歳の女性が、なんと、大阪府内の30ケ所の病院に受け入れを断られ、約2時間後に市外の病院で亡くなっていた事が解った”・・・と言うのがあって驚いた。
30ケ所の病院って・・・当然総合病院クラス～大学病院も、たくさん含まれているんだろうと思いながら記事をいんだら・・・、大阪府内にある13ケ所の救命救急センターには要請していなかったってのがビックリ仰天です。センターと名のつくところは第3次救急施設だったと思うけど、その規模は大学病院とか、規模がデカい総合病院クラスだろうと思う。

なんでも・・・女性は24日の夕方に嘔吐したそうだけど、家族が119番に電話したのは25日の午前4時49分なんだって。その間の症状がどうだったのかは書いてなかったから解らないけど、
家族の中に医療関係者でもいないと、救急外来に連れて行くとか・・・救急車を呼ぶタイミングとか判断は難しいかもしれない。病気知らずな普通の人だったら、“大丈夫？”“苦しい？”とか、“落ち着いたみたいね”・・・って程度の注視しかできないよねぇ。
でも、89歳という高齢なんだから、ちょっとした体調の変化でも、風邪をひいたりしてこじらせると厄介だと思うんだけどなぁ。←そのへんはどうだったんでしょ？？

連絡してから8分で救急車が着いた時には、女性は意識があったそうだけど、それも段階があるからなぁ～。家族の落ち度が全く無いとも言えない事だけど、救急隊と消防の司令室とのやり取りも問題ありだと思う。大阪府内10市の29ケ所の病院と、富田林市内の病院1ケ所が受け入れを断っていたそうなんだけど・・・2時間もたらい回しってどういう事よ？？しかも救急救命センターには連絡すら入れてないって・・・。ベテラン看護師だったら、ある程度症状を診て疑える“病名”も浮かぶかもしれないけど、いくら意識があったからって、救急救命士は医者でも看護師でもないんだから、症状だけでは判断しきれないでしょ？

救命士も司令室も、必至に探した結果見つからなかった・・・そういう事じゃないもんね。センターに連絡してないんだから。高齢者なんだから、迷わずに大学病院に連絡を入れればよかったのに・・・と、levieは思うんですけど～。酸素供給をしたそうだから、急変の可能性は否定できなかったろうに・・・。←内科系疾患かな？？←単に憶測です

救急外来には1次2次3次とあって、症状に応じて振り分けするようになってたんだったかな？
医療設備的なモノとか・・・ね。断る理由としては・・・確かにベットに空きがないとか、担当医が処置中／オペ中とか・・・はある事だけど、救急外来は・・・たいてい準夜～深夜帯は、科ごとの当直／当番制だから、総合病院クラスでも科によっては、昼間のように複数人の医者がいる所は少ないはずだし、しかも夜は・・・ベテランの医者はいない所が多いと思うしさ、ペーぺーの研修医ばっかりだからね～。←内科系外科系とも←確かそうだったと思う←病院によっては、科によっては、キッチリと外来を持っている医者がローテーションを組んでいるはず

救急外来に連絡を入れると・・・、救急では、症状から“●●科”って判断して、DRの空きや、ベッドの空きを確かめる・・・そんなような流れだったと思う。
救急救命センターがあるトコでも、科ごとの当直当番制だからな～。救急医の登場はあまりなかったような気がする、普通は凄い交通事故でオペが必要な場合だったり・・・かつてlevieがいたトコはそんな感じだった。辞めてから5年以上経っているから、医療体制がちょっとは変わってるかもしれないけどね。←大学病院だから

なので、素人のlevieごときが言える事じゃないんだけど、医者の数もベットの数も、限りがあるから、起きてしまった事だろうと思うけど、家族の判断も、救命士と司令室の判断も、本当に間違ってはいなかったのか？？と、思ってしまいます。
救急医療体制そのものに問題もあるんじゃないかとも思うんだけどね。