その人は、私の古くからの友人の旦那さんで、今は55歳?だ。何が奇跡かと言うと、4年前に転職したからだ。って、転職位はいろんな人がするだろう。
しかし、その人の転職は奇跡的な、凄い転職だったのだ。最近になって、奥さんである友達と電話などでよく話すようになったことから、聞くたびに真実が明らかにされて行くので、ビックリしている。
まず前に勤めていた会社が、営業不振になって来た下着メーカーの下請けで、左前になっていた。その上に、当然なことながら連日のサービス残業…。
その時点で転職先を探していたのだが、この地方切り捨ての不況時に、リストラを考えても50歳過ぎの人を雇う会社は、めったにない。
それでも「倒産するかもしれない」と言われてからでも、数年間?は何とか大丈夫だった。そして遂に再来月から給料が出ない…時が来た。友達はハローワークに行って一生懸命に仕事を探して、遂にはご主人には向かないと思われる肉体労働まで受けてもらったそうだが、ことごとく落ちた。
ご主人は、穏やかで背が高くスマートで、力仕事って言うイメージではない。しかも、五十歳過ぎなので仕方ない。しかし、仕方ないなどと言ってはいられない家庭の事情があったのだ。
娘さんが、数ヶ月後には高校に入学する…奥さんである友達も私と同じく、身体が弱いのでフルタイムの仕事に出ることは難しい。教会では、みんなが心配して祈っていた。みんなも「そんな良い所があるだろうか?」とちょっと不安げ(苦笑)。
そんなギリギリの時に、ご主人のお兄さんから就職の話が舞い込んで来た。後で聞いた話しによると、ギリギリになる3年前に、お願いしていて今回の倒産に伴っての依頼ではなかったそうだ。
それは卸会社の経理の仕事で、受けてみたところナント!受かった。ヤッタ~!やっとホッと安心したところが…ところがである。卸会社では、てっきり経理経験者だと思い込んでいたらしく、まさか未経験者だとは知らなかったので、考え直したいとの事で会議が開かれた。
友達と娘さんは、涙ながらにイエスさまに祈った。
そして…2時間後。
「採用します。」との電話があった。「やったー!」涙の大歓声となり、めでたしめでたし。
これだけでは奇跡の人にしては物足りない?だろうと思われる。確かに、この話しには後日談があるのだ。
採用されて会社に行ったところ、会社では管理職候補だと勘違いしていたらしい。友達のご主人は立派な方だが、管理職になった事もなければ、管理職になるつもりもなかった。でも、会社ではもう採用したことだし、経理を担当してくれれば良いって言う事になった。そして、なぜ未経験者のご主人が採用されたか?が明らかになって来た。
その会社では、前任者が不正をして多額のお金をごまかしていたそうだ。しかも、その会社の親会社でも同じような事があり、「この際、経験者で不正に詳しい人よりも、ただただ!誠実で真面目な素人の方が良いだろう。」と言う意見になったと言う。
ご主人は、見た目も中身も真面目~なクリスチャン。友達とも仲良し夫婦…誠実を絵に書いたような人なので、最適任者だったと言う訳だ。
今では経理も勉強して慣れて、仕事もさっさと終わるので、探してまで!真面目に仕事をしているそうだ(笑)。
これには私たち、教会のみんながビックリ!驚いた。イエスさまは、何て真実なお方だろう。このご主人に、こんなにピッタリ!の仕事をビックリ!する方法で与えて下さったのだから…。
「どうか、わたしたちのうちに働く力によって、わたしたちが求めまた思うところのいっさいを、はるかに越えてかなえて下さることができるかたに、…(エペソ3:20)」