ナナ日記

ミニチュアダックスのナナは16才9ヶ月で虹の橋を渡って行きました。
この頃は庭仕事と時々読書。歴史好き。

東京大空襲

2005年03月09日 | 仕事・・雑記
昨日の深夜たまたまつけたTVで、NHKドキュメンタリー「東京大空襲後60年」(タイトルうろ覚え)をやっていて、結局最後までみてしまった。(しばらく眠れなかったです。ショックで・・)
死んだ人のその夜の動線を検証する仕事をしている人たちが居て(すみません。最初をみてなくて。学芸員の人たちかな・・)その夜どこにいて、どこで亡くなったかを詳細に地図に記入していく作業。
亡くなった場所と言うのは、空襲の時避難場所になっていた国民学校、駅周辺、川に架かる橋などが多く、TVでは、その場所で生き残った人たちの証言や、その日を描いた絵などで「東京大空襲」のその夜を再現していた。
10万人の人、一人一人に一生懸命生きていた人生があって家族があったのに、ただ燃やし尽くされていった。戦争のむごさ傲慢さが本当に迫ってきて、見ていられないような気持ちになるドキュメンタリーだったけど、戦争の事実を忘れてはいけないなあと改めて思った。
私の世代は、まだ祖母が戦争体験者で、父母の世代も戦争当時10~20歳くらいで、それなりの戦争の話をしてくれたけど、私の子供たちに伝える人はだんだん少なくなってくる。こういうドキュメンタリー番組で戦争を伝えることは、これからますます重要になってくるんだと思う。人の言葉で語られる歴史をちゃんと子供に伝えることをしないと・・。
にしても、深夜のNHKはなかなかすごいです。日曜日の深夜にも1960~70年代に制作されたドキュメンタリーの名作を放映していて、いつだったか広島の原爆の日の朝、爆心地にいて生き残ったたった一人の人を取材してたのがあって、すごく印象に残りました。
ドームだったかドームのすぐ脇の建物だったかで、投下の瞬間たまたま建物の地下に書類を取りに行って助かった男の人。ドームのそばの川土手で、その時の爆心地の様子を話しておられたんだけど、ただ轟轟と炎が燃える音だけであとは何の音もしない世界だったと言われていました。
戦争中に撃沈された商用船の模型を遺族のために作っている人の話もよかったなあ。
こういうのは後世に伝えるべき番組だと思います。NHKの体質やら、フジVSライブドアとかが云々されてますが、こういう番組を作っていくのは報道に携わっている人たちの力であり、責任だと思います。