着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

腱板断裂手術後10ヶ月が経過しました

2024-05-02 22:45:13 | 腱板断裂
相変わらず整形外科には週に一回リハビリに通っています。
「右手を後ろに回して、肩甲骨位まで無理なく挙げられるようになる」
というのが相変わらずの目標ですが、出来そうでまだ出来ません。それでもほんの少しずつですが、前よりは上がるようになってきているようには感じます。

さて、先日私の次男の子供のお宮参りに和装で参列しました。
その時までには自身の目標が達成されるように願いつつ自分なりに努力はしていたのですが、前述の通り悲しいかな、叶いませんでした。それでも着物を着るところ(帯を締める前の段階)までは一人で出来るようになり、それは大きな進歩です。
帯は前もって「改良枕」という器具を用いて予めお太鼓を作っておいて、主人にそれを背中に付けてもらうことによって装着し、何とか
「着物を着た」
という状態に整えることができました。私が自分で着物を着ることができるようになりたくて、着付け教室に通い始めた40年近く前に帯の結び方は、
「初心者が簡単に装着できる」
とか、
「帯を痛めることが少ない」
などの理由で、「改良枕」という器具を教材として買わされて、それを使った帯結びから教わりました。
その後教わることになった、「手結び」が出来るようになると、自分自身はそちらの方がしっかり締まって崩れにくいので専らそちらばかりを採用するようになり改良枕は一切使わなくなりました。そのため自分の教室では初めからしっかり手結びが出来るようにご指導した方が良いのではないか?
と考えるようになり、その結果改良枕の授業は特別な場合を除いて端折るようになりました。
ですが、今回のように自身の身体が不自由な状況でも、着付けに知識がない主人に一部分だけでも手伝ってもらうことによって礼装の帯を締めることができたので、改良枕を使える技術を身につけていて良かったと思いました。そして改めて、どんな勉強もいつ役にたつかわからないものだなぁ、と思いました。

ある人が、
「どんな経験も無駄にはならない」
と言っていました。
『確かに・・・』
どんな技術も侮らず、吸収して実践できるようにしておくことは意義あることですね。
また、今回の私の手術に至るまでの経験や、なかなか思うように回復しない辛いリハビリの経験も、きっと私の後の人生にとって無駄にならないと信じて、もうひと踏ん張り頑張ってみようと思います。

川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko


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