数日前の朝刊の記事に
「2WDの販売台数が4~9月の新車の92㌫を占めていて
昨年よりも5㌫増えている」と載っていたからと言って
4WD専門店の当店の将来を心配しているのではありません。地球温暖化による降雪量の減少
除雪態勢の完備
エコ減税と補助金
ほとんどは3番目の理由からですが
当然4WDから2WDに買い替える方もいらっしゃって
心配しているのはこういったケースです。
今まで4WDに乗り慣れた方は、パートタイムの場合は2WDに切り替えれば
なるほど4WDはこうなんだ、と判るのですが、ほとんどがフルタイムですから
雪道での4WDの機能がどこで働いているのか判りません。
一方では、FRやFF車の挙動を忘れてしまっているはずで
ここに怖さがあります。
(最近では見かけない立派なエンブレム)
“少ない雪”や“除雪”でスムーズに走れたのではなく
4WDだったから、という可能性を否定なさらず
しばらくは2WD車の挙動を思い出す運転が必要です。
下取車などの2WD車で積雪路を走行すると
「こんなにお尻を振ったっけ」とか
「こんな段差が乗り越えられなかったっけ」と
2WDが当たり前だった頃よりはるかに
ヒヤッとしたり情けなくなったりするのです。
他方、昨年の“異常な少雪”は普通ではありませんし日本海沿岸地方のドライバーが長野県を冬に訪れて
「違う!」と感じるのは凍結路だ、というお話を聞くにつけ
ここ長野市、特に平地の道路は
少ない雪だろうが除雪によって道路脇に盛られようが
日本海沿岸地方のように融雪パイプで24時間
地下水を流して雪や氷を溶かしてはいません。
新聞で取り上げるのでしたら
4WDから2WDへのお乗り替えの際の注意点と
さらに4WDが今ではほとんど積載していないタイヤチェーンを
必ず携行する2点を、ぜひ注意喚起して欲しかったと思うことが
老婆心ならぬ“老爺心”でありますよう祈っています…。