車検のついでに
タイミングベルトとウォーターポンプの交換を依頼されて
昨日完成したランクル100(ガソリン車)です。
たかが6000円程度のベルトの交換なのに工賃で3万円超
テンショナーやアイドラープーリーまで含めると総額で約5万円
そしてさらに、かなりの部分で作業が重複するため
同時交換をお奨めするウォーターポンプまでやると
総額で万円近くのご負担になってしまいます。
普段は見えないこのベルトを
5万円ものユーザー負担で交換させる不条理さを
以前から「おかしい」と指摘していますが
輸出人気で異様に高い価格を敬遠して
最近はランクル系を扱っていませんので判りませんが
H13年頃からの他車種のように、10万㌔で無理やり交換を迫る
このベルトの使用はもちろんすでに止めているのでしょうね
ところで、タイミングベルトとウォーターポンプの同時交換が
日常的に行われている影響でしょうか
このウォーターポンプまでが“定期交換部品”と
誤解なさっている方が意外と多いのです
ちょっと前にもチェーン方式の出品車で
「交換の有無」を質問されたことがありましたが
ACコンプレッサーやスターターの交換歴を尋ねられたようなもので
車検や12ケ月のように記録簿が残る整備の際に
同時に作業されていれば記録として残るのですが
そうでなければ“一般修理”ですから把握のしようがありません。
全くの個人的感想とお断りした上で言わせていただければ
このタイミングベルト方式ほど不誠実なメカは他に見当たりません
10万㌔以内(もちろんメーター読み)でもこれが切れて
エンジンがオワッテしまい、泣いた消費者と
当店を含めた中古車業者は何人もいます。
“指定通りのエンジンオイル交換をしなかった”とか
“全ての定期点検をウチでしなかった”から
「エンジンにかかる負荷が大きかったから切れた」との
責任逃れのメーカーと、その指示を受けた
ディーラーのフロントマンが結託しておっしゃる
言い訳に納得できないまま…。