義母の入院、そして他界という残念な結果を招いた1ケ月ちょっとの間
表立っては行きませんでしたが、今となって白状すると
一人で隠れるように数回、友人とは2回、気分転換を口実にスキーに行っていたのです。
四十九日までの忌中の間は謹慎して生活するものだと聞いていましたが
世間の目はいざ知らず、義母は許してくれるはずだと勝手に決めつけてのことです。
積雪のある間はもちろんできませんが
別の趣味の野菜作りをするのであれば、これほど気を遣うことはないのですが
なぜかスキーに行くことに後ろめたさを感じてしまう理由が私自身にも分かりません。
ともあれ、早い所では3月20日、その他でも4月1日をもって
クローズを謳っているスキー場もあるのですから
ゴールデンウィークまでオープンしている標高の高い所はあるにしても
春めいてきた気候になんとなく気が焦っていました。
せっかく今シーズンの段階で覚えたカービングをしっかり身体に覚え込ませておかないと
必ずや来シーズン当初には後退するはずなのですから…。
そんな折、今の時点でのレベルがどの程度なのか、確認したいと思っていたところ
戸隠スキー場で「我満(がまん)」と言う一度聞いただけで覚えてしまうお名前の
プロの講習会が開かれることをホームページで知り受講して来ました。。
定員10人のところ僅か4人での講習だったので、ほとんど個人レッスン並でしたが
僅か4人とは言っても、そのうちのお二人は関東地方から見えていて
我満さんの“追っかけ”のように日々の行動を把握されていましたし
今回友人となった60歳台後半のTさんはシーズン券を持ってまでお隣り新潟県から
この戸隠スキー場に通われているのですが、我満さんの講習を受けられることを
ずいぶん喜んでいたのですから、私が知らないだけで“それなりに”有名な方のようです。
そう言えば、スキー場で何人もの方と握手をしたり一緒に写真に納まったりもしていましたし
お昼のデモ滑走には、バーン下に多くの観客が集まってその滑りを見て拍手をしていました。
常設スキー学校のレッスン料は午前・午後2時間ずつで大体4000円なのに
今回のレッスン料が2倍の8000円だったのも“著名”が理由なのでしょう。
もっとも、講師の教え方にも、これは普通の学校の教科についても言えることですが
個人差による上手い・下手があることは充分に承知していますので
有名であろうがなかろうが、自分でできることと他人に教えることは別物なのですから
希望する成果が代償として得られれば少しくらい高額であっても納得できるはずです。
結果、昔の滑りとの一番の違いである「ターンのきっかけ」と「前後の乗り位置」という
極めて基本的な部分を修正しなければいけないこととその方法、そして股関節の使い方が分かったのですから
知らずに受講した私にも名前に恥じない成果を残してくれたと言えるレッスンになりました。
ただ、そろそろシーズン終わりを迎える今頃になって
まだカービングなる滑りの入り口付近をウロウロしていることにも気付かされてしまいました…。