保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

相続の実務(その1)銀行預金…②時間が掛かる大手

2012年03月30日 | 葬祭と相続の記録&自らの終活

全国規模の大手銀行における相続手続きには
「ゆうちょ」が10日程度、「みずほ」に至っては2週間以上の日数を要しました。

相続人は一人っ子の女房のみ、被相続人(義母)の出生からの戸籍は全て
長野市役所で入手できるごく単純なパターンでさえこれほどの時間が掛かるのです。

その理由は、特に面倒な相続人を確認するための作業を
本店や本部などの相続専門部署に書類を上げて
そこからの指示に基づいて各支店窓口が対応するためでしょう。

「ゆうちょ」は各地にある「貯金事務センター」が指示を出すのですが
準備しなければならない書類に関する小冊子が送られてきて
かなり詳しい説明が記載されていますし、面倒な戸籍関係については
役場窓口に何を手に入れたいかを説明する書面まで同封されて来ますので
この点はただ口頭で説明するだけの「みずほ」よりは、はるかに親切と言えます。

例えば、上が必要な戸籍に関する「ゆうちょ」のお願い文ですが
これを「みずほ」のように銀行窓口で口頭による説明を受けたとして
一般人が数枚に及ぶ戸籍の連続性を読み解くことは極めて困難で
* 印箇所などを役場窓口で正確に伝えることなどできるはずもないのです。

そして、とりあえず手に入れたものを支店に持って行って、それで良いかどうか
または、不足なので追加で取得する部分の指示などの本部の回答が直接ではなく
支店を経由してまた電話で連絡があるのですから
時間が掛かるし内容も正確に把握しづらいことになります。

戸籍の取得を遠方の市町村に依頼している場合などはなおさらです。 

その上「ゆうちょ」には不明な点を直接問い合わせる電話番号の記載がありますが
「みずほ」はこんなこともいちいちこちらの支店経由なのですから
とにかく時間と手間が掛かることになり、不親切極まりないと言わざるを得ません。

義母がこの銀行を利用していた経緯は
9年前に他界した義父の勤務先が全国展開する大手ゼネコンであったため
合併してこの名前になる前の旧富士銀行宛に給与を振り込んでいたからであって
さまざまな引落しや定期預金なども、結局「みずほ」を何十年もそのまま使っていたものです。

ところで、ようやく女房への相続手続きが全て揃った段階においても
名義を変えて新たな定期預金等にしそのままお金を預けて欲しいなどの
勧誘はこの銀行では一切ありませんでした。

今回のこうしたことと、以前の記事で触れた
生前における代理人による預貯金の引き出しでの対応などから考えるに
どうもこの「みずほ」という銀行は、せいぜいが1~2千万程度までの
小口預金しかしない個々の一般庶民などは客層として眼中になく
全国展開する大手企業だけを相手にしていれば充分に商売が成り立つものと見えます。

いずれにしても、かつて国営だった「ゆうちょ」よりも“殿様商売”っぽく感じられ
お付き合いを継続したくなる要素は何一つ感じることができませんでしたので
1円も残さず全て他銀行に振り込ませたのは当然のことですが
ここにおいてさえも「またぜひ機会がありましたらぜひ…」などの気の利いたセリフの
一つもないのですからこれはもう、私の個人的感覚の範囲ではありますが
驚くほかない銀行だったことを付け加えておきます。

 

 

コメント
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