保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

我満プロの言う“気持ちが悪い滑り”の意味を考える

2012年03月26日 | 冬はもっぱらスキー三昧

スポーツにおける姿勢や身体の動きを言葉で伝えることは容易ではありません。

さらにDVDによる画像が加わっても、静止している姿勢でさえ
自分の身体のどこにどんな負荷が懸かるのか、までは分かりませんし
真似をしているつもりでも、その時の自分の姿勢を画像として並べて見れないのですから
「ももの付け根のズボンにシワがよるくらい」などと説明が付け加えられているところで
結局は半信半疑から抜け出ることはできません。

動きとなると、パラパラ漫画のように、この静止した姿勢の連続なのですからなおさらです。

ここに、指導者に手取り足とり教わる意味があるのでしょう。

スポーツなどにおいては「百聞」よりは「一見」の方が分かり易いとは言っても
「やって見る」に勝ることは決してあり得ず、さらにそれを指導者によって「直してもらう」ことで
基本的な部分の「真似」ができるようになるのです。

この基礎段階での真似は大切なことで、これができてこそ
その方と同じレベルまでの達成が叶うのでしょう。

ただし、我流で一流になれる天才的な素質を持っている人の話は全く別です。


(DVDより借用)

今回の我満プロのレッスンで、何十年振りかに「基本的な立ち姿勢」を修正され
正直、目からウロコが落ちて、その後の滑りが大きく変わりました。

昔の堅く長いスキーでは、上体をかなり前方にかがませて先端を押さえつける必要があったのですが
30cmは短くなった上に簡単にたわむ材質に変わったため
また、ブーツのかかと側がふくらはぎを支える程の高さになって腰が後ろに落ちづらくなったためでしょうか
道具の進化に伴い、滑りどころではなく「立つ姿勢」までが驚くほど後傾姿勢に変わっていたのです。

もちろん、立つ姿勢とは言っても、滑りの間もこの基本姿勢は維持しなければなりません。

どの専門雑誌を見ても、この部分の記載はサラッと「自然に立つ」などと表現がされているに過ぎず
確かにこうして横からの画像を見ると自然と言えなくもないのですが
かと言って、肩幅に足を広げ、足首・膝・腰(股関節部)の3箇所をちょっと曲げたこの状態を
日常生活の中で自然に取っていることなどないはずで
私の経験の中でこれに一番近いのは、ゴルフにおける構えの姿勢ではなかったかと思います。

もっとも、もっと足首の曲げが少なく、一方、お尻は後ろに引いていたような気がしますが
下手のままで止めてしまいましたので間違っていたかもしれません。

いずれにしろ、ゴルフの構えの姿勢は、レッスンプロが
「非日常的なのでしっかり身に付けるように」と言っていましたので
それに近いスキーにおけるこの立ち姿勢も、どちらかと言うと非日常的だと思うのです。

例えば、足元がズレる地震などの際は、これに近い姿勢になる気がしないでもありませんので
滑るかもしれないという不安定な状態では、ごく自然にこの姿勢になるのかもしれませんが
これとて日常的ではないはずです。

やはり基本となる姿勢については、見て真似るには限度があるのですから
然るべき人に見てもらって正しく教わる、または修正してもらうことが必要だと改めて感じたのでした。

ところで、今回のレッスンにおいて
何度も滑った後で「気持ちが悪いでしょ」と言われたことをはっきりと覚えています。

私自身には言われた通りの滑りが出来ているかどうかはもちろん分かりませんので
見ている我満プロが判断するわけですが、「そうそう、今ので良いよ!」と褒められるたびにそう言われるのです。

確かに、滑っている私には
「技がキマった時の快感めいたもの」がなく気持ち良さを感じませんでした。

立ち上がることでエッジを外して谷回り、山回りで沈み込んでザッとエッジを効かせることで
一つのカーブを完成させ斜滑降をしてからまたこれを繰り返すというパーツの組み合わせが昔の滑りでした。

そして一つずつの動作をはっきりとキメないと曲がることも容易ではなかったのです。

それに比べて今風のスキーは、ちょっとしたキッカケで簡単に曲がれることから
ここといって決め技のない(実際はありますが)、途切れることのない連続した滑りが求められるようです。

このキッカケ自体、昔の「上方へ立ち上がって、ハイ、沈み込んで」に比べたら
さまざまな表現があるにしても身体の向きだの腰のひねりだのと曖昧です。

古い滑りがまだ残っている私に対しては、「今風の滑りはダラダラしていて気持ちが悪いでしょ」と
我満プロは表現していたに違いないと思うのです…。

 

 

コメント
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