女房の「玉ネギをたくさん作って欲しい」という要望に応えて
種からの育苗に挑戦し9月初旬に播種した“普通の玉ネギ”は
直後の大雨で半分以上が流されてしまいました。
こうした失敗を想定して、昨年簡単に上手く出来た「ホーム玉ネギ」を約50玉
予備として同時に植えておいて正解だったというものです。
ただ、前回はこの玉ネギについての知識は全くないまま
普通の苗と同時期の10月頃に植えたので翌年の初夏の収穫になった覚えがあり
今回すでに、あと少しで収穫できるほどの大きさになることは考えていませんでした。
てっきり「説明書き」の通り
うえ時:7~8月 収かく:12月~翌年1月
うえ時:9月~11月 収かく:翌年5月~6月
になるものと思っていたからです。
ここまで育ってしまったものが寒いこの長野の冬を越せるのか
ちょっと心配になりご近所に訊いても「ホーム玉ネギ」自体を知る人がいなく
改めて調べてみることにしました。
玉ネギは普通
9月に種を播き11月頃に定植し、翌年5月から6月に収穫します。
一方、「ホーム玉ネギ」は3月上旬に種を播き
5月中旬頃に収穫した2~3cmの子球(セット球と呼ばれる)を
通常8月に植えて12月に収穫するという異なる栽培サイクルのため
普通は玉ネギがない時期にフレッシュなものが採れることが利点とされていて
「玉ネギセット栽培」とか「オニオンセット栽培」とも呼ばれています。
ただし、すでに子球にまで成長しているので栽培期間が短く育てるのも楽な反面
1球25円程度とかなり高価ですのでプロの農家は手を出しません。
ちなみにこの栽培方法に適した品種は甘みがあり、生食用に向いています。
一般的には
・植付け時期:7月中旬~9月頃
・収穫時期:11月頃より翌年1月頃
とされていて
8月~9月上旬頃までに植えると11月中旬頃から年内収穫が可能
それ以降の場合は翌年1月からの収穫になります。
ただ、普通のタマネギでも6月、極早生なら4月中旬には収穫できますので
あまり遅く植えて翌春収穫しても意味がなく、トウ立ちしないので
夏の終わりのなるべく早い時期に植えつけて冬に収穫する方法が一般的です。
他の利点としては
・苗を定植するよりも大玉の玉ねぎが容易にできる
・葉も青ネギとして美味しく食べられる↓(理由)
通常の栽培方法だと収穫可能な時期には葉の内部が空洞になり
株元から弱くなって風で自然に倒れる結果枯れてしまうが
この方法だと収穫可能な時期でも葉が青々としているため。
そうか、高価なのでプロは手を出さないため周辺農家の方はご存じなかったこと
そして元々年内に収穫するための玉ネギであることがよく分かりました。
(zippoと比べてもほとんどがまだこの大きさです)
年内収穫には植えるのが少し遅かったからでしょう
まだ勿体ない大きさですが、大きなものから順次収穫して、小さなものは
「-8℃まで耐えられる」との参考書の記載に期待して
注意深く様子を見ながら、葉っぱまで食して行くことにしましょう。
(種から育てた普通の玉ネギ)
春まで持ち応えてくれれば
こちらの収穫がすぐ間近に控えることになります。