私のこれまでの300件超の評価で示されている
ヤフオクの利用歴の範囲では、普通の物品の売り買いに際して
お互いが顔を合わせる機会は基本的にはありません。
落札者は見知らぬ出品者に代金をまずは支払い
その後、様々な手段で送られてくる商品を受け取り
“迅速でスムーズな取引”を感謝する
常套句の5段階評価を入れてそれで全て終了します。
経験的に一番間違いがないと思われる利用方法は
予め「特定されている新品」を少しでも安く購入しようとする場合で
ファッションブランドの偽造品などは別の話としたら
サイズ違い、送料や消費税の見落とし等に気を付ければ
何の心配もまずありません。
20年以上愛用している資生堂の男性化粧品「TACTICS」が
送料無料、約30%レスで手に入ることに最近まで気づきませんでした。
これまでわざわざ1軒しか扱っていない路面店で
定価で購入していたのですからバカなことをしていたものです。
過去には一流メーカーの新品タイヤでしたが
送り主を隠すため、送り状の送り主欄に「本人」と書き
その上“代引き”限定で送られて来た例がありました。
こうすることで、安売りする人を探し出し出荷停止にして価格破壊を防ぎたい
製造メーカーに、出品者(売主)の住所・氏名、そして口座番号さえ隠匿し
足が付くことを避けているのだそうです。
タイヤの偽造など一度も聞いたことがないので
購入者は希望の商品が安く手に入りさえすればそれで充分ですが
もともとネット取引にはこうしたある種の“危うさ”というか
“胡散臭さ”が内包されていることは否定できません。
プロのネットショップを除き、個人は基本的に匿名なのですから
各人の匿名性を保証することにより、プライバシーが保護できるという利点の反面
それを隠れ蓑にして悪事が行われ兼ねないという
匿名性の欠点そのものは廃除できないことになるからです。
そして商品が中古品となるとなおさらです。
その理由は簡単で、一部を除き、なんら基準のない商品の情報を
画像と文章だけで伝える困難さが加わるからでしょう。
明確な悪意とは行かないまでも、都合の悪い商品情報は伝えないこともできますし
そもそもが売りたい気持ちの出品者が一方的に提供する情報ですから
100%の客観性など期待する方が無理というものです。
大体から、バカ正直に欠点(瑕疵)ばかりを列挙したら
買おうと思っている人のその気が失せてしまうことも他方では確かですし…。