っつうわけで、外に出られないヒッキー生活が1ヶ月に及び、クリスマスなのに静かな部屋でなんの刺激もないまま時が過ぎていくのはもう赤ちゃん的にもイイカゲン飽き飽きしてるだろうなぁと勝手に思うことにして、非常時持ち出しバッグの中からラジオを見つけてつけてみた。
ラジオ、なつかしい。
中学とか高校のころ、夜中ずーっと聴いてたっけ。
FMナイトストリート・パジャマプレスという深夜番組があって、火曜が相沢元気、水曜が赤坂泰彦、木曜が関口誠人、月曜は私は聴いてなかったんだけど、哀川翔がパーソナリティだった?みたい。
哀川翔ってあの哀川翔?
火曜と水曜は結構みんな聴いてて(でも水曜は下品すぎるから火曜と木曜しか聴かない派もいた。いかにも女子校って感じだ…)、翌日よく話題にのぼって、狂ったように投書しまくってる子もいた。
ふつうラジオ局にメッセージを送るときってハガキを書くと思うんだけど、その子は番組のコーナーごとに茶封筒に仕分けしてそれをデパートの手提げ袋にぎっしりつめこんだのを2つ、毎週ラジオ局に直接持ち込んでいた。
よくそんなにネタがあるなぁ。
たしかこれは日本中で聴ける番組で、山梨の奥地でもこれだけ熱狂的なリスナーがいてオフ会もやったりしてたわけだから、当然私なんかがハガキを送っても読んでもらえることなんてなかった。
ただ一度だけ、「全部の投書を読めなくてゴメン。ペンネームだけ紹介するよ」って相沢元気さんが最後に言うんだけど、そこで私の名前を読んでもらえたことがあって、あのときはうれしかったなー。
…なんてことを思い出しながら受信できる局をキュルキュルさがしていたら、クリスマスソングをイブに50曲、当日に50曲、2日で100曲流しますという番組があったので聴くことにした。
リクエストやメッセージをどんどん送ってねと言っていたけど、来週の番組のためにせっせとハガキを送っていた私としては、FAXや電話(留守電にメッセージを入れる)やメールで送ってその日のうちにラジオ局の人がチェックして採用してくれるというのがなんとなく信じられなくて、それじゃぁいっちょ送ってみますか?!とパーソナリティの人にメールを送ってみた。
すると、2曲歌が流れたあとにすぐ読んでもらえた。ラジオはなんてインタラクティブになってしまったんだろう。
「えーっと、このメッセージは初めての方からかしら?初めまして!でいいのかな?」
とパーソナリティのユッキーさんが言っていたので、ラジオっていつも決まった人たちがメッセージを送る場なんですね、昔も今も。
私が送ったメッセージは、
赤ちゃんを出産し、11月の終わりからずーっと外出禁止で気がついたらクリスマス。今年は何にもクリスマスらしいことができず赤ちゃんのお世話に明け暮れてます。でも、ラジオでたくさんクリスマスソングを聴いているうちに、もしかして自分は今までの人生でいちばん平和で幸せなクリスマスを過ごしているのかも…と思えるようになりました
というもの。
そして、1曲クリスマスソングが流れたあと、どなたかが私宛てにメッセージメールを送ってくれていて、それもユッキーさんが読んでくれた。
すごいすごい!!ラジオってインタラクティブになったなぁ。
でも、このラジオは自家発電するやつで、20分に一度くらい後ろについているハンドルをウォォォーーーッッて300回くらい回さなきゃならない。
ラジオ聴くのも重労働だ。
ラジオ、なつかしい。
中学とか高校のころ、夜中ずーっと聴いてたっけ。
FMナイトストリート・パジャマプレスという深夜番組があって、火曜が相沢元気、水曜が赤坂泰彦、木曜が関口誠人、月曜は私は聴いてなかったんだけど、哀川翔がパーソナリティだった?みたい。
哀川翔ってあの哀川翔?
火曜と水曜は結構みんな聴いてて(でも水曜は下品すぎるから火曜と木曜しか聴かない派もいた。いかにも女子校って感じだ…)、翌日よく話題にのぼって、狂ったように投書しまくってる子もいた。
ふつうラジオ局にメッセージを送るときってハガキを書くと思うんだけど、その子は番組のコーナーごとに茶封筒に仕分けしてそれをデパートの手提げ袋にぎっしりつめこんだのを2つ、毎週ラジオ局に直接持ち込んでいた。
よくそんなにネタがあるなぁ。
たしかこれは日本中で聴ける番組で、山梨の奥地でもこれだけ熱狂的なリスナーがいてオフ会もやったりしてたわけだから、当然私なんかがハガキを送っても読んでもらえることなんてなかった。
ただ一度だけ、「全部の投書を読めなくてゴメン。ペンネームだけ紹介するよ」って相沢元気さんが最後に言うんだけど、そこで私の名前を読んでもらえたことがあって、あのときはうれしかったなー。
…なんてことを思い出しながら受信できる局をキュルキュルさがしていたら、クリスマスソングをイブに50曲、当日に50曲、2日で100曲流しますという番組があったので聴くことにした。
リクエストやメッセージをどんどん送ってねと言っていたけど、来週の番組のためにせっせとハガキを送っていた私としては、FAXや電話(留守電にメッセージを入れる)やメールで送ってその日のうちにラジオ局の人がチェックして採用してくれるというのがなんとなく信じられなくて、それじゃぁいっちょ送ってみますか?!とパーソナリティの人にメールを送ってみた。
すると、2曲歌が流れたあとにすぐ読んでもらえた。ラジオはなんてインタラクティブになってしまったんだろう。
「えーっと、このメッセージは初めての方からかしら?初めまして!でいいのかな?」
とパーソナリティのユッキーさんが言っていたので、ラジオっていつも決まった人たちがメッセージを送る場なんですね、昔も今も。
私が送ったメッセージは、
赤ちゃんを出産し、11月の終わりからずーっと外出禁止で気がついたらクリスマス。今年は何にもクリスマスらしいことができず赤ちゃんのお世話に明け暮れてます。でも、ラジオでたくさんクリスマスソングを聴いているうちに、もしかして自分は今までの人生でいちばん平和で幸せなクリスマスを過ごしているのかも…と思えるようになりました
というもの。
そして、1曲クリスマスソングが流れたあと、どなたかが私宛てにメッセージメールを送ってくれていて、それもユッキーさんが読んでくれた。
すごいすごい!!ラジオってインタラクティブになったなぁ。
でも、このラジオは自家発電するやつで、20分に一度くらい後ろについているハンドルをウォォォーーーッッて300回くらい回さなきゃならない。
ラジオ聴くのも重労働だ。
このブログは私の毒吐き場なのであまりこういう転回をきたしてブログの方向性を変えたくはないんだけど、ここ1ヶ月何も書かなかったので、せめて何が起こっていたのかだけお知らせしようと思います。
えーと、神社の中にあるジンジャーカフェを見つけて悦に入ったあの夕暮れ時まで話はさかのぼり、まず小田原城で「ウメ子展」(この前死んだ象のウメ子の写真及びウメ子に届いたお別れの手紙の展示)を見て、

(昭和23年にターザンがウメ子に会いに来たんだって。なんかよくわかんないけど、すげぇ。
有名な俳優さんでお仕事だからしょうがないのかも知れないけど、こんな田舎に連れて来られて裸で象と戯れるなんて、ちょっと気の毒だ…)
そのあと長田本庄軒のぼっかけオムそば

を食べたのが私の最後の晩餐になった。
翌日、なんだか朝から具合が悪くて何もする気が起こらず、変だなー変だなーと思いながら、でも今日は病院に行く日だからついでに診てもらおうかなと午後まで放置。
それでもやっぱりある種の予感みたいなものがあって、万が一の場合に備えて、病院に行く前にキタナくなっている家をある程度整理整頓して、途中のコンビニで大好きなチョコレートを買ってカバンにしのばせた。
そしたら案の定、
「あなたには今から入院してもらうよ。連休明けまで待ちたかったけど、たぶん明日緊急手術だね、家族に連絡しときなさい。」
などと医者に言われ、病棟から車いすが迎えに来るから廊下で待ってなさいと言われて
「やっぱりそうだー(泣)」
と頭ん中がパニクる一方でどこか冷静に
「入院なんかしたらしばらく食べれなくなっちゃうから」
なんて、さっきのチョコレートを全部食べた(笑)
で、時間のかかる検査をいくつかされてすでに夕方になり、体調もすこぶる悪くなってきて、誰もいない廊下でうゎうゎっマジで痛くなってきたもうどうしようどうしようどうしようと悶えていたらようやく病棟の看護師さんが車いすで迎えに来てくれて、未知の世界に連れて行かれるのかと思いきや、まず玄関んとこの会計カウンターに連れて行かれて今日の診察代を払わされた。
で、2階にあがり、大部屋のベッドに寝かされ鎮痛剤の入った点滴を打たれて
「とりあえず明日まで耐えて下さい」
「うーん、でも耐えられないくらい痛いです」
「そりゃそうよ。だいたいネ、なんでもっと早く来なかったの!」
というわけで、数分おきに押し寄せてくる痛みに耐えながら、あぁそうだ、家族に知らせなきゃ、と電話をしたら
「はぁ?入院した?明日手術?うーん、明日は行くようにするけど今日は仕事が終わらないからゴメン」
と言われ(←基本的にニューインとかシュジュツとかいうものをナメてる)、まあ忙しいから仕方ないなーと私も思ってた(←やっぱり基本的にニューインやシュジュツをナメてる)けど、看護師さんは
「はぁ?仕事が忙しい?この一大事に来られないご主人も、ダンナひとり病院に来させられないアンタも、いったい何なの!?」
とブチキレてた。
そして一睡もできないまま夜が明け、この点滴は水じゃないのかと疑いたくなるくらい鎮痛剤は効かず、昨日の医者が診てくれて
「じゃ、外来をちょっと休みにして、お昼に手術しようね」
と言ってくれたのが神の声に聞こえた。
そしてもうちょっとパワフルな鎮痛剤を注射され(どーして昨日のうちからこれを打ってくれなかったのか…嘆)、
「これ、強い薬なんですよね?効きません。まだぜんぜん苦しいままです。」
「うん、この薬は効く人と効かない人がいるのよ。」
…って、なんじゃそりゃ?!
そして、剃毛され、静脈瘤の防止とかいうやたらきつい長靴下をはかされ、車椅子で手術室に連れて行かれ、靴下を残して素っ裸にされ、
「はい、この台によじのぼれるかな」
と言われ、なんか考えてた手術のイメージとかなり違いますなぁ…と思いながらその「大」の字型の手術台にのぼって言われるままに体育座りをしたら、3人がかりで動かないように押さえつけられ、背骨の腰のあたりにグサッと針を刺され
「ダメじゃん動いちゃ、もう一度やるよ」
とさっきの医者の声がして、3回くらい?やり直して
「ヨシッ!じゃ動けるうちに自分で寝転がって!」
と言われた途端、おもしろいくらい下半身がしびれて感覚がなくなっていった。
おー、スズメバチって虫捕まえてこうやって脊髄にブサッと毒針刺すんだよなー、っていうか、麻酔ってこんなに速攻効くんだー、と感動する間もなく、その「大」の字診台の上で「大」の字に横たえられ、目隠しをされ、両手両足をギュッと縛られる感じが…。
ってどんなSMですかっ!!
そしてさらにブルーシートのようなカサカサいうもので体を覆われ、五感のかなりの部分を奪われてもなお
「自分ってどうなっちゃうんだろう…」
と、朦朧としながらも懸命に何が起こってるのか感じ取ろうとした。
ゆさゆさと自分の体が揺さぶられていて、手術台もガタガタ揺れ(しかし、この手術台ってどうしてこんなに幅がないのか、それとも私が太っているのか)、目隠しされて真っ暗だし、なんかディズニーランドのアトラクションに乗ってるみたい。
そして
「ハイッ、持ってって!あ、その前に見せてやって」
とさっきの医者の声がして、シートがめくられ、目隠しを取られたけど、
「?!」
なんかまぶしすぎて何も見えなかった。
それからまたシートをかぶせられ、今度は医者と助手の医者がまったりモードで話しながら手術が進んでいき、一方私のほうはすうっと意識が遠退いてしまった。
…
「ご主人、メガネを」
という声がして目を開けるとカレがいて、私にメガネをかけてくれて右側を見ろという。
ほんの一瞬だけ、ガラスの向こうからこっちを見ているヒトと目が合った。
この写真は6日後にようやく直に触れて写真を撮れるようになってから撮ったものだけど

どうやら私の中からこんなチイサナヒトが出てきたらしかった。
しばらくは私は寝たきりで毎日3リットルくらい抗生物質を点滴される日々だったし、チイサナヒトも保育器に入れられて看護されてたので、ガラス越しじゃなくて会えて抱けるのがかなりあとになってしまって、私だけ先に退院して家に帰った時にはこれまでのことが全部夢だったんじゃないのか…と思ったりもし、呆然としたまま数日を過ごした。
なにしろ、産んだ実感ないしね、寝てたから。
でも、チイサナヒトが退院してウチにやってきて2週間たち、このたいへんさがエンドレスで続くんだという現実を前にして、睡眠不足で倒れそうだ。私もカレも。
もうクーリングオフ期間も過ぎちゃっただろうし(笑)
でも、なんてかわいいんだろう。
ほっぺ毛とか、背中毛とか、何ヶ月かでなくなっちゃうらしいけど、こういうのがたまらなくかわいらしい。
モミアゲからこのほっぺ毛までの感じって、X-MENのヒュー・ジャックマンみたい。
ヒューって名前にしたかったな。
えーと、神社の中にあるジンジャーカフェを見つけて悦に入ったあの夕暮れ時まで話はさかのぼり、まず小田原城で「ウメ子展」(この前死んだ象のウメ子の写真及びウメ子に届いたお別れの手紙の展示)を見て、

(昭和23年にターザンがウメ子に会いに来たんだって。なんかよくわかんないけど、すげぇ。
有名な俳優さんでお仕事だからしょうがないのかも知れないけど、こんな田舎に連れて来られて裸で象と戯れるなんて、ちょっと気の毒だ…)
そのあと長田本庄軒のぼっかけオムそば

を食べたのが私の最後の晩餐になった。
翌日、なんだか朝から具合が悪くて何もする気が起こらず、変だなー変だなーと思いながら、でも今日は病院に行く日だからついでに診てもらおうかなと午後まで放置。
それでもやっぱりある種の予感みたいなものがあって、万が一の場合に備えて、病院に行く前にキタナくなっている家をある程度整理整頓して、途中のコンビニで大好きなチョコレートを買ってカバンにしのばせた。
そしたら案の定、
「あなたには今から入院してもらうよ。連休明けまで待ちたかったけど、たぶん明日緊急手術だね、家族に連絡しときなさい。」
などと医者に言われ、病棟から車いすが迎えに来るから廊下で待ってなさいと言われて
「やっぱりそうだー(泣)」
と頭ん中がパニクる一方でどこか冷静に
「入院なんかしたらしばらく食べれなくなっちゃうから」
なんて、さっきのチョコレートを全部食べた(笑)
で、時間のかかる検査をいくつかされてすでに夕方になり、体調もすこぶる悪くなってきて、誰もいない廊下でうゎうゎっマジで痛くなってきたもうどうしようどうしようどうしようと悶えていたらようやく病棟の看護師さんが車いすで迎えに来てくれて、未知の世界に連れて行かれるのかと思いきや、まず玄関んとこの会計カウンターに連れて行かれて今日の診察代を払わされた。
で、2階にあがり、大部屋のベッドに寝かされ鎮痛剤の入った点滴を打たれて
「とりあえず明日まで耐えて下さい」
「うーん、でも耐えられないくらい痛いです」
「そりゃそうよ。だいたいネ、なんでもっと早く来なかったの!」
というわけで、数分おきに押し寄せてくる痛みに耐えながら、あぁそうだ、家族に知らせなきゃ、と電話をしたら
「はぁ?入院した?明日手術?うーん、明日は行くようにするけど今日は仕事が終わらないからゴメン」
と言われ(←基本的にニューインとかシュジュツとかいうものをナメてる)、まあ忙しいから仕方ないなーと私も思ってた(←やっぱり基本的にニューインやシュジュツをナメてる)けど、看護師さんは
「はぁ?仕事が忙しい?この一大事に来られないご主人も、ダンナひとり病院に来させられないアンタも、いったい何なの!?」
とブチキレてた。
そして一睡もできないまま夜が明け、この点滴は水じゃないのかと疑いたくなるくらい鎮痛剤は効かず、昨日の医者が診てくれて
「じゃ、外来をちょっと休みにして、お昼に手術しようね」
と言ってくれたのが神の声に聞こえた。
そしてもうちょっとパワフルな鎮痛剤を注射され(どーして昨日のうちからこれを打ってくれなかったのか…嘆)、
「これ、強い薬なんですよね?効きません。まだぜんぜん苦しいままです。」
「うん、この薬は効く人と効かない人がいるのよ。」
…って、なんじゃそりゃ?!
そして、剃毛され、静脈瘤の防止とかいうやたらきつい長靴下をはかされ、車椅子で手術室に連れて行かれ、靴下を残して素っ裸にされ、
「はい、この台によじのぼれるかな」
と言われ、なんか考えてた手術のイメージとかなり違いますなぁ…と思いながらその「大」の字型の手術台にのぼって言われるままに体育座りをしたら、3人がかりで動かないように押さえつけられ、背骨の腰のあたりにグサッと針を刺され
「ダメじゃん動いちゃ、もう一度やるよ」
とさっきの医者の声がして、3回くらい?やり直して
「ヨシッ!じゃ動けるうちに自分で寝転がって!」
と言われた途端、おもしろいくらい下半身がしびれて感覚がなくなっていった。
おー、スズメバチって虫捕まえてこうやって脊髄にブサッと毒針刺すんだよなー、っていうか、麻酔ってこんなに速攻効くんだー、と感動する間もなく、その「大」の字診台の上で「大」の字に横たえられ、目隠しをされ、両手両足をギュッと縛られる感じが…。
ってどんなSMですかっ!!
そしてさらにブルーシートのようなカサカサいうもので体を覆われ、五感のかなりの部分を奪われてもなお
「自分ってどうなっちゃうんだろう…」
と、朦朧としながらも懸命に何が起こってるのか感じ取ろうとした。
ゆさゆさと自分の体が揺さぶられていて、手術台もガタガタ揺れ(しかし、この手術台ってどうしてこんなに幅がないのか、それとも私が太っているのか)、目隠しされて真っ暗だし、なんかディズニーランドのアトラクションに乗ってるみたい。
そして
「ハイッ、持ってって!あ、その前に見せてやって」
とさっきの医者の声がして、シートがめくられ、目隠しを取られたけど、
「?!」
なんかまぶしすぎて何も見えなかった。
それからまたシートをかぶせられ、今度は医者と助手の医者がまったりモードで話しながら手術が進んでいき、一方私のほうはすうっと意識が遠退いてしまった。
…
「ご主人、メガネを」
という声がして目を開けるとカレがいて、私にメガネをかけてくれて右側を見ろという。
ほんの一瞬だけ、ガラスの向こうからこっちを見ているヒトと目が合った。
この写真は6日後にようやく直に触れて写真を撮れるようになってから撮ったものだけど

どうやら私の中からこんなチイサナヒトが出てきたらしかった。
しばらくは私は寝たきりで毎日3リットルくらい抗生物質を点滴される日々だったし、チイサナヒトも保育器に入れられて看護されてたので、ガラス越しじゃなくて会えて抱けるのがかなりあとになってしまって、私だけ先に退院して家に帰った時にはこれまでのことが全部夢だったんじゃないのか…と思ったりもし、呆然としたまま数日を過ごした。
なにしろ、産んだ実感ないしね、寝てたから。
でも、チイサナヒトが退院してウチにやってきて2週間たち、このたいへんさがエンドレスで続くんだという現実を前にして、睡眠不足で倒れそうだ。私もカレも。
もうクーリングオフ期間も過ぎちゃっただろうし(笑)
でも、なんてかわいいんだろう。
ほっぺ毛とか、背中毛とか、何ヶ月かでなくなっちゃうらしいけど、こういうのがたまらなくかわいらしい。
モミアゲからこのほっぺ毛までの感じって、X-MENのヒュー・ジャックマンみたい。
ヒューって名前にしたかったな。