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音のしっぽ

音楽のこと、娘のこと、日々のつれづれ♪

あかちゃんのうた

2006-06-18 | 本 マンガ
人との出会いも素晴らしいけど、本との出合いも一生の宝物

私の子育て(自分育て)の原点となった本が2冊ある。

そのうちの1冊が

「あかちゃんのうた」松谷みよ子文 岩崎ちひろ絵

長女を出産してすぐ、親友のTさんがお祝いに絵本のセットを贈ってくれた。

出産した喜び、幸せの中で、同時にたくさんの不安にもかられる。
育児雑誌の「3歳までにすること」などの文字や広告が目に入り、新米ママはとまどう。
核家族で育ち、近くで、赤ちゃんやお年寄りに接することなく大人になった。
結婚して、住んだ場所には友達もいない。

焦りさえも感じていたかもしれない。
この絵本が救ってくれた。


   おつむてんてん

   かいぐりかいぐり

   とっとのめ


知らなかった。
chihiに絵本の通りにやってみた。


中でも、そうだ!これでいこう。これでいいんだ。焦らなくてもいい。と確信を持ったのが、このうた。

「木の葉が」

  木の葉が
  ちらちらしてるでしょ
  風さんが ふいてるのよ
  こうちゃんに
  こんにちは、って
  おひさまのところから
  ふいてきたのよ
  お花をゆすって
  ほら
  こんにちは、って
  しているのよ


こうちゃんをちいちゃんに変えて言ってみた。
お散歩しながら、
窓から外を見ながら~

3歳までにこうしなければ~なんて忘れて、ゆったりと行こう。
風、花、空の色、匂いを感じて、
子どもと一緒に感じてみよう

五感を育てよう・・・
共に、自分も感じて、今まで気づかなかったことに、目がとまるようになった。

あとがきに書いてるように、おとなにはわからない自然からのメッセージを、あかちゃんは受け止めているのだ。


それでも、日々の忙しさにかまけてできていない日も多々あったと思う。
いらいらを娘たちにぶつけていた時も、数知れない。

今日、読み返したら、涙が出そうだった


娘たちのお気に入りは

「こうちゃんの じどうしゃ」

ブブー ビューン と言いながら、
だっこして、体をゆすった。



娘たちの五感が育ったかどうかはわからない。
でも、感受性の中のある部分が強いとは思う。
いいか悪いかは別にして・・・



Tさん、素敵な絵本をありがとう (読んでないかな?)