copyright (c)ち ふ
絵じゃないかおじさんぐるーぷ
特に、山の中が好きな私は、途中でよくコースを変える。
山の中は天候もよく変わる。
コースと言えば、私はろくに地図は見ない。
知っているからではなく、知らないから見ても覚えきれないのだ。
道を知らなければ聞くことができる。
人と話ができる。
ささやかなふれ合い。
人の持つ上ずみの澄みきった部分に出会うことが出来るのが
嬉しい。
たまには、わざと変な道を教える輩もいないではないが、
そんなこといちいち気にしていたら、人の良い部分には
出会えないのだ。
道を教えてくれる人は、概して親切だ。
実にいい顔をしてくれる。
私は、その顔々がたまらなく好きだ。
どう見ても悪人には見えない。
土地の言葉も聞ける。
そんな楽しみ方もあるのだ。
今日は、どんな顔に会えるかなと思いながら、智頭から53号に
入るつもりで気持よく走っていた。
小雨も上がってきた。
右手前方には、大きな銀杏の木が見えていた。
道路には、銀杏の葉が散っている。
その傍に近づいた時、急に竜巻のような風が吹いた。
その瞬間、
道路に散らばっていた銀杏の葉っぱが、アッという間に
若い女の姿になり、何と私に口づけをしてくれたのだ。
なぜ、女で、その上若いのか?
つづく
タイトル変更。
絵じゃないかおじさんぐるーぷ
特に、山の中が好きな私は、途中でよくコースを変える。
山の中は天候もよく変わる。
コースと言えば、私はろくに地図は見ない。
知っているからではなく、知らないから見ても覚えきれないのだ。
道を知らなければ聞くことができる。
人と話ができる。
ささやかなふれ合い。
人の持つ上ずみの澄みきった部分に出会うことが出来るのが
嬉しい。
たまには、わざと変な道を教える輩もいないではないが、
そんなこといちいち気にしていたら、人の良い部分には
出会えないのだ。
道を教えてくれる人は、概して親切だ。
実にいい顔をしてくれる。
私は、その顔々がたまらなく好きだ。
どう見ても悪人には見えない。
土地の言葉も聞ける。
そんな楽しみ方もあるのだ。
今日は、どんな顔に会えるかなと思いながら、智頭から53号に
入るつもりで気持よく走っていた。
小雨も上がってきた。
右手前方には、大きな銀杏の木が見えていた。
道路には、銀杏の葉が散っている。
その傍に近づいた時、急に竜巻のような風が吹いた。
その瞬間、
道路に散らばっていた銀杏の葉っぱが、アッという間に
若い女の姿になり、何と私に口づけをしてくれたのだ。
なぜ、女で、その上若いのか?
つづく
タイトル変更。