The Orphanage(2008)
ギルレモ・デルトロがプロデュース、バルセロナ出身の若手監督ホアン・アント
ニオ・バヨナの心霊ホラー。ホラーのカテゴリを越えた優秀なストーリーを持つ
秀作サスペンス。心霊的な怖さはアメリカ製ホラーの比ではなく、途中で寒気が
してきたほど。
新たに孤児院を開こうと幼いころ過ごした孤児院を買い取り、引っ越してきたラ
ウラ(ベレン・ルエダ)、夫のカルロス(フェルナンド・カヨ)と養子のシモン
(ロヘル・プリンセプ)。しかしその屋敷でシモンは目に見えない「友人」たち
と会話するようになります。パーティの日、失踪したシモン。シモンを探すラウ
ラは、孤児院に隠された秘密がシモンの失踪に関係していると知りますが、彼女
の周りでも不可解な出来事が起こり始めます。
幼い子供が行方不明になり、それを探す母親が知る過去の忌まわしい秘密とは?
という最近多い設定の上、さらにそこに子供の幽霊が絡んでくると、もう英国の
ホラーThe Dark(2005)と劇似です。しかしこの映画が他の心霊ホラーと決定的に
違うのは、心霊現象をテーマにしていながら、実は非常に優秀なサスペンスに
なっていること。もちろん気が遠くなるほどぞっとするシーンはホラーならでは
の怖さです。幽霊との「だるまさんがころんだ」のシーンは一見の価値あり。
この子が大変怖い。
シモンの失踪の原因を知った時、今までばらばらだったすべてのエピソードがつ
ながります。目に見えなかった現象が一気に姿を現す、それは物語の恐怖の対象
を明らかにする終着点というより、見ている私でさえ知りたくなかった辛い悲劇
の始まりでした。
綺麗な写真です。
「パンズ・ラビリンス」とまったく違う別物の様でいて、実はかなり似ていま
す。「パンズ・ラビリンス」が「ファンタジーの皮を被った悲劇」ならば、こち
らは「心霊ホラーの皮を被った悲劇」。
共通するのはリアリズムと非現実的なパートが相互に影響し合い、ストーリーが
進むこと、またエンディングが悲劇でありながらも感じられる一種の幸福感で
しょうか?超常現象的出来事もすべてラウラの想像だったと解釈することが出来
るかもしれないことも共通しているのではないでしょうか。「パンズ・ラビリン
ス」を気に入った人なら、間違いなくこちらも気に入るはずです。
余談ですが、大阪で行われた外国映画祭のお手伝いをした知人にどれが一番お薦めかって聞いたらこの作品を薦められました。映画祭には監督ホアン・アント
ニオ・バヨナの代わりに彼の双子のミュージシャンの兄(弟?)が来ていて、カラオケで歌いまくって帰っていったそうで・・・
ギルレモ・デルトロがプロデュース、バルセロナ出身の若手監督ホアン・アント
ニオ・バヨナの心霊ホラー。ホラーのカテゴリを越えた優秀なストーリーを持つ
秀作サスペンス。心霊的な怖さはアメリカ製ホラーの比ではなく、途中で寒気が
してきたほど。
新たに孤児院を開こうと幼いころ過ごした孤児院を買い取り、引っ越してきたラ
ウラ(ベレン・ルエダ)、夫のカルロス(フェルナンド・カヨ)と養子のシモン
(ロヘル・プリンセプ)。しかしその屋敷でシモンは目に見えない「友人」たち
と会話するようになります。パーティの日、失踪したシモン。シモンを探すラウ
ラは、孤児院に隠された秘密がシモンの失踪に関係していると知りますが、彼女
の周りでも不可解な出来事が起こり始めます。
幼い子供が行方不明になり、それを探す母親が知る過去の忌まわしい秘密とは?
という最近多い設定の上、さらにそこに子供の幽霊が絡んでくると、もう英国の
ホラーThe Dark(2005)と劇似です。しかしこの映画が他の心霊ホラーと決定的に
違うのは、心霊現象をテーマにしていながら、実は非常に優秀なサスペンスに
なっていること。もちろん気が遠くなるほどぞっとするシーンはホラーならでは
の怖さです。幽霊との「だるまさんがころんだ」のシーンは一見の価値あり。
この子が大変怖い。
シモンの失踪の原因を知った時、今までばらばらだったすべてのエピソードがつ
ながります。目に見えなかった現象が一気に姿を現す、それは物語の恐怖の対象
を明らかにする終着点というより、見ている私でさえ知りたくなかった辛い悲劇
の始まりでした。
綺麗な写真です。
「パンズ・ラビリンス」とまったく違う別物の様でいて、実はかなり似ていま
す。「パンズ・ラビリンス」が「ファンタジーの皮を被った悲劇」ならば、こち
らは「心霊ホラーの皮を被った悲劇」。
共通するのはリアリズムと非現実的なパートが相互に影響し合い、ストーリーが
進むこと、またエンディングが悲劇でありながらも感じられる一種の幸福感で
しょうか?超常現象的出来事もすべてラウラの想像だったと解釈することが出来
るかもしれないことも共通しているのではないでしょうか。「パンズ・ラビリン
ス」を気に入った人なら、間違いなくこちらも気に入るはずです。
余談ですが、大阪で行われた外国映画祭のお手伝いをした知人にどれが一番お薦めかって聞いたらこの作品を薦められました。映画祭には監督ホアン・アント
ニオ・バヨナの代わりに彼の双子のミュージシャンの兄(弟?)が来ていて、カラオケで歌いまくって帰っていったそうで・・・
怖いけど感動するっていうか、余韻がそこいらにあるホラーとは全く違うんですよね。
もう一度見て細かいところ確認したいなぁ。怖かったからちゃんと見ていたようで見ていないの(笑)。
かーちゃんがよかったですね。ギリギリな感じがよかった。
ずーっとタイトルを間違えて覚えていたんですね私。
>よくできてますよね、この話。
怖いけど、本当によく出来ているとしかいいようがない映画でした。
あの地下のシーンではたぶん息をするのも忘れてましたね。
気が遠くなりましたからねぇ・・・
>怖いけど感動するっていうか、余韻がそこいらにあるホラーとは全く違うんですよね。
あとでいろいろ調べたら「スピリチュアル・ホラー」なんて紹介してあったりして。
後味は悪くないし、よく考えるとハッピーエンドなのかもしれません・・・
>もう一度見て細かいところ確認したいなぁ。
私も怖くてよく見てない!
でも、今度見直すと「ああ~」って納得するような箇所が一杯ありそうです。
きゃー言いました。一人で見てたんですけどw
ギレルモ監督の名を借りなくても、十分通用する作品でしたね。
借りてるわけでもないんだろうけど、私はやっぱそこから見てしまったから。
やっぱり非現実的なことばかりだとどうしてもうそっぽくなってしまうので、
悲劇ではあるけど、このリアリティーが良かったです。
TB、お返ししますね~!
恐いですよねこの映画!
見せない怖さっていうんでしょうか?
子供たちが出て来たときも怖かったですけどね。
この監督は才能ありますよ!
ギルレモの名で見てくれた人も多いのかもしれないけど・・・
大阪の友人は監督の双子の兄弟とカラオケ行ったそうですww
いいな今度は私も呼んでよね~!!!