行ってみませんか... こんな 素敵な世界へ

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ブルターニュ紀行 44 < リュイス半島 2 サルゾー から 先端の アルゾン まで > モルビアン湾に沿って 8

2021-05-14 00:15:08 | 素晴らしき世界/フランス/ブルターニュ
巻頭写真 : 半島の一角のよくある光景

海と信仰とケルト文化と古代巨石文明と
フランスにあってフランスではない異世界を訪れよう
44



前回に続いて
「モルビアン湾」の南側を塞ぐ「リュイス岬」を
西の最先端に向かって辿っていこう

前回ご紹介した「スッスィニオ城」の位置から北側の
湾の方に向かって『Sarzeau  サルゾー』という港を持つ町がある
その前に
その「サルゾー」の北東に隣接して
『Saint-Colombier サン・コロンビエ』なるより小さな港の村があって
そこに名物が


『Pop-Corn Labyrinthe ポップ・コーン迷路』

ある農家が自分のトウモロコシ畑を「迷路」に仕立てることで
全仏に有名になったのです
トウモロコシだから「コーン』なんですが
実にイケてるから「ポップ」というわけで
ハイフンでつないで『ポップ・コーン迷路』と呼ばれるようになった

なんと今では「テーマパーク」みたいになってしまって



要所要所に案内板とゲームコーナーと子供用クイズ・ボードがあって
スタンプラリーみたいなことになってる


お爺ちゃんとお婆ちゃんとお父さんと一緒にゲームに向かうお嬢ちゃん


時には大人の方が熱くなったり


もちろん
収穫してしまたら次の年までお休みです








今では
他の地方でも自分の畑の迷路の刈り込みをやる農家が出てきた
類似品にご注意ください

なおこの村のカルヴェールも見事です




  ※  ※

さて
『Sarzeau サルゾー』ですが

『Eglise Saint-Saturnin 聖サテュルニヌス教会』


身廊から内陣の方向を望む


身廊から西側正面玄関口を望む
入り口の上に「トリビューン 二階席」がある
入り口にステンドグラスはない
ドアのガラスに内側のステンドグラスが映っている


身廊と翼廊の角


右(南側)側廊突き当たりの祭壇のルターブル


交差部の天井のクーポラ


「内陣」の外側を取り囲む「デアンビュラトワール 周歩廊」の
主祭壇裏側の位置から身廊方向を見晴らす


「デアンビュラトワール」の壁の聖画

『Saint-Saturnin 聖サトゥルナン』

壁には
この教会の守護聖人「聖サトゥルナン」の彫像も

南側側面


北側側面

この北側の写真左端白い車の停まっているあたりに「カルヴェール」がある



ここ「サルゾー」の村の周辺には
館や屋敷など見るものも多い


『Fontaine de Sarzeau サルゾーの泉』

『Manoir de Kerassel ケラッセル館』



この部分は16世紀の建築になる

さらに

『Villa Coëthuel コエテュエル邸』


この屋敷は
ブルトン語で「Cöet Ihuel」といい「Coëthuel」はフランス語に当てはめた表記

『Manoir de Kergal ケルガル館』

『Manoir de Kerouallan ケルゥアラン館』

これらの屋敷は
幽霊がたくさん棲み付いていそうで気になるが
この手の屋敷はあと5軒ほどあるようだ

※  ※

「リュイス岬」の最先端の町は『Arzon アルゾン』


「リュイス岬」の最西端の中心の集落で小さな岬がたくさんあり
幾つかの小さな港がある

そして「アルゾン」で
一番高いのが教会の鐘楼という懐かしい構造


当然いたるところから見える

『Eglise Notre-Dame de ml'Assomption 被昇天の聖母教会』


西側正面扉口と鐘楼を持つファサード





正面が様く公人が大きいブルターニュ風


身廊から奥の祭壇と内陣を見る


主祭壇と内陣



翼廊と身廊との交差部から西側玄関口を見る
二階席がある

要するにこの村は極めてオーソドックスな平凡な村ということ


中心部を少し外れるとすでに田舎の風情となる

幾つかの小さな岬の一つが『Pointe de Petit Mont プティ・モン岬』

『Pointe de Petit-Mont プティ・モン岬』  Photo by @bretagne.com

写真の向こう側はすでに「モルビアン湾」で小さな岩礁のような島々が沢山見える
その岬にテュミュリュスがある


『Cairn de Petit-Mont ケルン・ド・プティ・モン』

ここは「ケルン」と呼ばれていて
紀元前4600年頃人が住み始め
紀元前4500年頃長径60mほどの楕円形の最初のチュミュリュスが作られ
その後
2度にわたって上部に覆い被せるように大きく作り足されたらしい


従って
最下段の入口と上の段に玄道の意入口が幾つか空いており
最上段にも見物人が登っている





そして反対側には最上段の玄室にはいるアクセスが新しく作られている



これは外観としては甚だしく残念だが
他にスムーズに見物人の出入りを管理する方法が形態的になかったのであろうから
やむをえないのだろう


 パノラマにすると両方の入口が見えるが
逆にはバウや奥行きがわかりにくくなってしまう

内部はなかなか興味深い線刻画が多く見られる

玄道


足型


幾何学文様


幾何学文様

玄室

玄室の壁にも文様が見られるのだが摩滅していてわかりにくい
それより
床と天井の一枚岩の大きさを想像できるだろうか

この「プティ・モン岬」の根元には『Le Crouesty ル・クルゥエスティ』という
かなり大きなレジャー・ポートが有る

Photo by @morbihantourism

さらに「リュイス岬」の先端の「アルゾン」の
そのまた先端
つまり大西洋からモルビアン湾に入る東の岸は
『Port navalo ナヴァロ港』という港

ナヴァロ港の岬の先端

船は湾に入ろうとしていて
進行方向の土地は「ロクマリアケール遺跡」のある湾を閉じる西側の岸
『Pointe de Kerpenir ケルペニール岬』

ナヴァロ港

「アルゾン」のもう一つの岬『Pointe de Pen Castel ペン・カステル岬』
には潮位水車が有る



最後に「リュイス岬」点描












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