巻頭写真 : ペンラン岬のホテル『ドメーヌ・ド・ロッシュヴィレーヌ』
海と信仰とケルト文化と古代巨石文明と
フランスにあってフランスでは無い異世界を巡ろう
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今回は
南ブルターニュで一押しのホテルをご紹介しようと思います
「ヴァンヌ」から15kmほど東の
小さな岬『Pointe de Pen Len ペン・ラン岬』の先端
その前に
ちょっと寄り道して
「ヴァンヌ」の東3km「Le Plessis プレシ川」という
小川のような小さな(でも結構長い)流れに沿って立つ
『Château du Plessis Josso プレシ・ジョッソ城』に
立ち寄ってみよう
まず目に飛び込んでくるのは
圧倒的な質感の城壁
しかも
極めて素朴で牧歌的とも言えそうな城壁
そして
城門まで来るといたって農家風
でも城門はさすがにしっかりしたもの
主棟の八角形の塔の中は螺旋階段
その塔の最上部は
ノルマンディーやブルターニュでよく見られる「木(木)瓦」
生木のチップなので樹脂を含んでおり
これで屋根全体を葺いても40〜50年もつそうだ
この「屋根窓」の造りが極めて「ブルターニュ」なのです
中庭に斜めの屋根を持つ小屋掛けの「井戸」がある
壁の存在感も半端ではない
主棟の中も地方色たっぷりでいたって素朴
そぐ近くを流れる「プレシ川」が
城の横で広がって池となっている
この城は「Châtrau du Plessis josso」と「シャトー 城」とばれることもあるが
「Manoir du Plessis Josso」と「マノワール 屋敷」呼ばれる事もある
この「マノワール」が英語になって「マナー・ハウス」となった
では
いよいよ一押しのホテルに向かうことにしよう
この「プレシ・ジョッソ」のすぐ傍を通る高速で東へ10km
『Musillac ミュジヤック』で高速を降りて
南(海側)へ2kmほどで『Billier ビリエ』
さらにそこから小さな岬『Pointe de Pen Lan』
『Pointe de Pen Lan』 Photo by ⒸDomaineDeRochevileine
ペン・ラン岬は
真っ白い南ブルターニュ式の家が30戸ほど立ち並ぶ(ほとんど別荘だと思われる)
岬の名前のままビリエ村の字(あざ)で
その手前端の一かたまりがホテル
『Le Domaine de Rochevilaine ドメーヌ・ド・ロッシュヴィレーヌ』
ここは
例によって入江くらいある広い「ヴィレーヌ河」を遡った
『Le Roche-Bernard ル・ロッシュ・ベルナール』という町の港への侵入を防ぐために
敵艦船を撃退する目的の砦があった場所
その砦の名残(少ないが)の部分を利用して造られたホテルなのです
通りに向いて門が開いている
個人的に大好きなこの門を入るとすぐ
「メンヒル」が一本立っていて出迎えてくれます
この最初のお庭を右に進むと
別の塀の跡とアーチがある
奥の突き当りが
ホテルの中央棟でレセプションとレストランや共用スペースがある
丸い塔がかつては玄関だったが
今はその並びに別の玄関ができている
敷地内を散策すると
昔の建物の遺構ががそのまま活かされて使われていて
小さな発見があちこちに隠れている
客室は
レセプションのある棟の二階から始まって
敷地に散在する幾つかの建物の中にそれぞれ分かれて作られている
例えば
この建物の中は
こんなお部屋
窓の外は海です
例えばこの建物の中に何部屋かある局室の
一つは
こんなだったりする
そしてこの中は
デュプレックス(ロフト)になっていたりする
さらには
下の階はとんがりアーチ型の窓
上の階は小さめの四角い窓
さらにこちらの中はもっと凄いのです
寝室とサロンとは別になってはいないが
めちゃくちゃ広い
そして何と
プライヴェート・テラスにはオープンエアー・ジャクジーが
テラスから中を見るとこうなってる
そして
当然
バスルームは中に別にあります
こんな建物も
中は全部一つのスイートらしい
それよりダイニング・ルームを忘れてはなりません
マテ貝のミルフォイユ仕立て
アカザエビのカルパッチオ
ホタテの半生グリル
柑橘シャーベットのクレープ巻き
ブルターニュらしくクレープですが
ふつーにクレープで出さないところが
ブルターニュ名物の「ブルー・オマール」を頼むと
「これを只今から調理いたします」
と見せに来てくれます
朝食はダイニングではなくスパのプールの見えるところで
スパのレセプション
テーブルの前の窓の外は磯
後ろはガラス越しにスパのプール
Photo by Hotel
ここのスパには
マッサージとボディーケアー
サウナとハマム
海水セラピー
ジャクジー
トレーニング・ルーム
その他あらゆる設備が揃っています
Photo by Hotel
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