Ｐへの思い 終章

翌日、日本人から再度電話が来た。
「これから帰国いたします。お世話になりました。オネーチャンが空港まで送っていくというので一緒に空港へ言ってもらいます。」
エ？
「いや、例のねーちゃんが今日の朝空港まで送っていくといってきてくれました。」
何も言う権利はないので個人の勝手ですが、これだけ馬鹿にされていながらそれでよいのならお宅様の勝手ですが。
「今回限りで一生会うことはないので・・・・・」

あれから1年くらい経過した。
友人から電話が来た。
友人「以前、このホテルでもめた日本人が来ているよ。確かオネーチャンは旦那がいたよな？あのオネーチャン子供連れてきているよ。一体どうなってんだろうあの日本人。」
・関わりたくないから勝手にさせておけば。
行きつけのレストランへ友人と食事に出かけた。
あの日本人がオネーチャンの子供抱きながら食事をしている。
我々のほうを見て会釈し、子供をオネーチャンへ返して我々の席に来た。
「あの節はお世話様でした。仕事が暇になったので遊びに来ました。久しぶりにオネーチャンへ電話したら会いたいというので呼びました。子供は可愛いですね。」
・そうですね。たとえ自分の子供でなくとも罪のない子供は可愛いですね。ところでオネーチャンの旦那は？
「オネーチャンに聞いたら、一週間ほど田舎へ帰っているので問題ないといっていました。昨晩はホテルへ泊まっていたんです。」
個人の勝手。決して我々がどうのこうのという権利はないので、世間話をしてわかれた。

他人のことなのでどうでもよいことなのですが、何がそこまでさせるのだろう？あのオネーチャンの心理は想像しただけでぞっとするような性格。ふてぶてしく図々しい。
友人がボソッと言った。「あの日本人馬鹿だね。あそこまで行くと救いようのない人かも。しかし、同じフィリピン人のこといいたくないけど、あのオネーチャンどうってことはない。単なる金次第で誰とでも事起こす危ない性格だ。」
その後も連日のようにロビンソン等でこの二人を見かけた。

何故にこれだけ馬鹿にされても合いたいのか？まして旦那、子供持ち。
何処の世界でも誰とどのような結婚をしようと個人の自由。一抹の満足感を選択するのか、本気でそのようなことをするのか。これも個人の勝手。金のために自分の妻を日本人と合わせる男もそうなのかもしれないが、一番危険な遊戯のようにも思える。

男の楷書の範囲で楽しい人生を送りましょう。