日本のスーパーマーケット等で売られている主なバナナはキャベンディッシュ(AAA)です。
フィリピン国内で多く栽培、食用されているバナナラカタンLacatan(AA、2倍体)はです。見た目は一般的なバナナ(ジャイアント・キャベンディッシュ)に似ていますが、若干小ぶりで、実の色がゴールドの特徴をもっています。クエン酸が多く含まれており、ほのかな酸味とさっぱりとした風味が特徴で、熟したものは非常に濃厚でもっちりしたおいしいバナナです。
近年、フィリピンのバナナも値上がりしていて、価格はむしろ日本が安いようです。
バナナは木になる、と思ってはいませんか?
バナナは木ではなく、多年生の草です。
マレー半島辺りが原産のMusa acuminataムサ・アクミナータとインド東部から太平洋諸島辺りが原産のMusa balbisianaムサ・バルビシアナが複雑に交配されて出来上がったものとされています。
ムサ・アクミナータはほぼすべての食用バナナにその遺伝子が入っています。バナナの分類でAABとかAAAといった記号が出てくることがありますが、この両種の遺伝子の組み合わせを表したものです。3文字並んでいるのは3倍体だからです。
バナナの品種は栽培歴も長いことから1000種以上あるといわれており、食べ方で分けると「生食用」と「調理用」に分けられます。
日本でよく食べられるバナナは「フルーツ」としての「生食用バナナ」が一般的ですが、生食用バナナ以外にも、世界には「調理用バナナ」も存在します。調理用バナナとは、食事の素材として調理されて食されるタイプのバナナです。
キャベンディッシュ・バナナの大本はイギリスのChatsworth Houseチャッツワースにモーリシャスから1830年に導入されたバナナが起源とされています。ここから世界各地に広がっていき、チャッツワースはキャベンディッシュ家の所有であったことからこのバナナはキャベンディッシュと呼ばれるようになりました。
この時のバナナはDwalf Cavendishドワーフ・キャベンディッシュでした。株分けなどの栄養繁殖では親と同じクローンとなりますが、まれに形質が違ってくる場合があり、優良なものは選抜され、新たな品種とされます。
生食バナナ
島バナナ 沖縄県や鹿児島県で栽培されるバナナ
台湾バナナ(北蕉)
モンキーバナナ(セニョリータ・オリート)
ラカタン フィリピンで主に生食で食べられるバナナです。
モラード(レッドバナナ)
銀バナナ
アイスクリームブルーバナナ
キウイーナ
グロスミシェル
調理用バナナ
プランテイン
サババナナ
サババナナSaba(BBB)」は、フィリピンやインドネシア、マレーシア、シンガポールなど、主に東南アジアで栽培されている品種です。
生産地では、加熱調理用のバナナとして使用されています。日本に輸入されるバナナチップはこのサバから作られることが多いようです。
ツンドク
カルタババナナ
などがあります。
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