PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

社大福祉フォーラム2012

2012年06月18日 21時10分28秒 | イベント告知
なかなか忙しくて、ブログの更新がままなりません。
取り急ぎ、今週末に開催されるイベントのご案内だけ。

「社大福祉フォーラム」を、今年も開催します。
いわゆる学内学会ですが、広く一般市民に開かれた場です。

昨年で、第50回目を迎えました。
今年は、半世紀を超えての第一歩となります。

それゆえでしょうか。
今年は50年ぶりという自主企画が開かれます。

「卒後50年・実践と研究報告」。
意気軒昂なOB・OGに頭が下がります。

潮谷義子さん(元熊本県知事)の母校理事長就任を祝って、
卒後50年を迎える卒業生の方々が集結しての、自主企画です。

母校を愛する大先輩方に比べると、僕などはまだまだ、ひよっこです。
そんなひよっこが、今回の第51回大会運営を担う事務局長を務めさせて頂きます。

今年のテーマを「希望としてのソーシャルワーク」としました。
副題に「3・11以後の社会福祉を問う」と付けました。

特別講演には、NHKの元キャスター、町永俊雄さんにお願いしました。
「幻想としての福祉」という刺激的なタイトルでお話し頂きます。

2日目には、今回「震災支援」の分科会も設けられています。
教員・学生による「被災地支援報告」のセッションもあります。

今年初めて「精神保健福祉士の実践交流会」も設けました。
現役学生を含め、多くの実践現場のPSWたちと意見交流できればと思います。

専門職大学院のADSW認定証授与式・実践報告会も行われます。
ソーシャルワーカーにとってのアドバンスとは何か、ご一緒にお考えください。

特に事前申し込みは必要ありませんので、お誘いあわせの上当日直接ご来校ください。
多くの方々のご参加を、お待ちしています。


☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

社大福祉フォーラム2012 
(第51回 日本社会事業大学社会福祉研究大会)

○大会テーマ 「希望としてのソーシャルワーク~ 3・11以後の社会福祉を問う~」
○日 程 2012年6月23日(土)~24日(日)
○会 場 日本社会事業大学(講堂・A棟・C棟 他教室)

○ご案内
1.参加資格 どなたでも参加できます。
       参加者は、必ず受付をお通り頂き、プログラムをお受け取り下さい。
2.受  付 6月23日(土)10:00~ 講堂
       6月24日(日)9:30~ A棟1Fホール
3.参加費等 無料です。
4.懇 親 会 6月23日(土)17時30分より学会・同窓会・大学共催で行われます。(無料です)
5.手話通訳 第1日目:教員研究報告,基調講演は手話通訳・パソコン通訳つき。
       第2日目:分科会1(障害者支援1)は手話通訳・パソコン通訳つき。
6.昼 食 等 6月23日(土)生協食堂・購買が利用できます。
     営業時間 食堂12:30~13:30/購買12:00~13:30
    6月24日(日)購買のみ利用できます。
    営業時間  購買12:00~13:00(生協食堂は閉店)
7.そ の 他 駐車スペースがありませんので、お車でのご来場はご遠慮下さい。
    内容・スケジュールは変更になる場合がございます。ご了承ください。
    障害等のために特別な配慮が必要な場合はあらかじめお申し出ください。
(当日お申し出の方についても、できる範囲で対応させて頂きます。)
○主催
  学校法人日本社会事業大学/日本社会事業大学社会福祉学会
○後援
  日本社会事業大学同窓会
○お問い合せ
  〒204-8555 東京都清瀬市竹丘3-1-30
  学校法人日本社会事業大学 校友室(社会福祉学会事務局)
  Tel042-496-3053
  Fax042-496-3051

☆☆☆大会プログラム☆☆☆

★6月23日(土)★    受付  10:00 ~  講堂ロビー

■開 会 式            10:30 ~ 10:45   [講堂]
開会挨拶
・阿部 實(日本社会事業大学社会福祉学会、会長代行)

■新任教員の紹介     10:45 ~ 11:00  [講堂]
・内山 博之(学部教授)
・梶原 洋生(学部准教授)
・井上 由起子(専門職大学院准教授)
・相原 朋枝(学部専任講師)
・佐竹 要平(通信教育科教員)

■教員研究報告(手話通訳・パソコン通訳あり)  
司会:古屋 龍太(専門職大学院准教授)  11:00 ~ 12:30 [講堂]

1.アジア福祉創造センター共同研究
  ~ソーシャルワーク発展の第3ステージ
 秋元  樹(社会事業研究所特任教授)

2.認知症者の生活支援に必要な「介護の手間」判定指標とは
~平成22年、23年度老人保健事業推進等補助金事業から~
 今井 幸充(専門職大学院教授)

■基調講演(手話通訳・パソコン通訳あり)   
 司会:古屋 龍太 (専門職大学院准教授)  13:30 ~15:00 [講堂]

テーマ:「幻想としての福祉」
      ~ひとりひとりの希望の社会に向けて~
講 師:町永俊雄 テレビキャスター(元NHK福祉ネットワーク・キャスター)

■学生研究奨励賞・学会賞(木田賞)贈呈式 15:10~15:30 [講堂]
【学生研究奨励賞受賞者】

・青木 尚人  (2012年3月 学部福祉計画学科 卒業)
・松ヶ平 しずか (2012年3月 学部福祉援助学科 卒業)
・地域生活応援し隊 代表 小桧山 諒 (学部2年)
  渡辺 聖矢、友田 一成(学部3年)    
馬場太郎,三瓶傑人,五十嵐希一,吉田直正,鍵和田卓也,小川晃史,小林真佐雄(学部2年)

【木田賞受賞者】
・石橋 俊一  社会福祉法人パステル 理事長
・木村 昭一  社会福祉法人はるにれの里 常務理事・統括責任者
・武田 睦美:旧姓(田川)
 社会福祉法人土佐あけぼの会 障害福祉サービス事業所サポートピア施設長(管理者)
・吉田 勇次郎  特定非営利活動法人愛和報恩会 理事長


学会賞(木田賞)受賞記念スピーチ    15:30~16:00 [講堂]
 
■サークルセッション        16:30~17:15 [講堂]
混声合唱団菩提樹・マンドリンアンサンブル・手話サークルてまりによる演奏
 ☆混声合唱団菩提樹   ・校歌      ・心の瞳     ・風になりたい
 ☆手話サークルてまり ・奏
  ☆マンドリンアンサンブル   ・いつも何度でも  ・風の丘
 ☆混声合唱団菩提樹・マンドリンアンサンブル・手話サークルてまり ・青いベンチ

■懇親会(学会・同窓会・大学共催) 17:30~19:00 [厚生棟食堂]
(参加費無料)
※軽食を用意しております。皆様お誘いあわせの上、是非ご参加ください。


★2日目★
6月24日(日)

 受付    9:30 ~  A棟1Fホール

■分科会2 午前10:00~11:30 各教室

□障害者支援1 (手話通訳・パソコン通訳あり)
10:00~11:30 [A201] 
司会者: 西村 信利(学部3年)
助言者: 蒲生 俊宏 (学部准教授) 

◆通学、通所、外出支援の地域ネットワーク形成
~大和市自立支援協議会身障部会の実践事例~
星野 宗吾(通信教育科社会福祉士養成課程2003年卒) 

◆聴覚障害者へのコミュニティケアの展開
 ~A,B,C法人等が取り組んでいる聴覚障害者の地域生活支援サービスに焦点をあてて
杉本 泰平(社会福祉法人友愛十字会東京聴覚障害者支援センター/院後期2007年卒)

◆視覚障害のある在宅高齢者への支援の現状と課題
~東京近郊の地域包括支援センター職員へのヒアリング調査から~
田 明子(日本社会事業大学実習講師/院後期2006年卒)
大島 千帆(早稲田大学助教/院後期2005年卒)
下垣 光(学部准教授)

□社会政策・人材養成    10:00 ~ 11:30 [A301]
司会者: 村田 悠治(学部2年)
助言者: 北場 勉(学部教授) 

◆ドイツにおける介護・看護分野の人材養成 ~ ハンブルク州の例を中心に ~
高木 剛(浦和大学短期大学部講師/院前期2004年卒)

 ◆ソーシャルポリシーにおけるスティグマ ~T・H ・マーシャルを手がかりとして~
松岡 是伸(名寄市立大学専任講師/院後期2年)

 ◆文化的多様性に対応した先駆的SW教育
 ~移民国家オーストラリアとニュージーランドの経験 ~
  VIRAG Viktor(日本学術振興会特別研究員/院後期3年)

□意志決定支援     10:00~11:30  [A302]
司会者: 澤田 優美子(院後期1年)
助言者: 若穂井 透(専門職大学院客員教授)

 ◆意思能力にハンディキャップのある人へのソーシャルワーク実践 
於保 真理(日本社会事業大学非常勤講師/院後期3年/院前期1996年卒)

 ◆在宅前期高齢者における情報化社会に対する適応意向~ICT利用への意向に着目して~
 小柳 達也(北星学園大学)

 ◆福祉的司法の実践を目指して
 林 一雄(東京簡易裁判所判事/学部1972年卒)

□支援課題         10:00~11:30  [A402]
司会者: 吉野 明(学部1年)
助言者: 岡崎 利治(実習教育研究・研修センター実習講師)

 ◆旧山谷地域における介護保険制度と生活保護制度についての考察
~デイサービス事業から見た制度の意義と課題~
三輪 秀民(日本社会事業大学非常勤講師/院前期2004年卒)

 ◆気づきを促す援助 ~子ども家庭支援センターにおけるソーシャルワークを考察する~
 元良 美佐子(専門職大学院2012年卒)

 ◆ソーシャルワークの機能に関する実践的考察
 小山 菜生子(旭児童ホーム/院前期2005年卒)
 松岡 是伸(名寄市立大学専任講師/院後期2年)


■自主企画分科会  午前10:00~11:30 各教室

□被災地支援報告     10:00~11:30   [C601] 
コーディネーター: 菱沼 幹男(学部専任講師)

◆日本社会事業大学災害支援ボランティアセンターの取り組み
 菱沼 幹男(学部専任講師)

 ◆被災地でのボランティア活動を通して感じたこと、学んだこと
稲葉 菜那、大金 眞美、佐藤 茉奈(学部2年) 

 ◆コミュニティを核とする復興~地域福祉資源としての伝統芸能・祭:大槌町を例に
山口 幸夫(社会事業研究所特任准教授)

□卒業後50年・実践と研究報告  10:00~11:30 [C602]
コーディネーター: 潮谷 義子(本学理事長/学部1962年卒)

◆起業と福祉 ~ニーズへの挑戦
石橋 須見江(社会福祉法人「パステル」常務理事/学部1962年卒)

◆マザーテレサの言葉と実践の検証~「死を待つ人の家」でのボランティア体験から
坂本 正路(東京基督教大学非常勤講師/学部1962年卒)

◆精神障害者の成年後見活動 ~現状と課題~
高島 さち子(神奈川県社会福祉士会/学部1962年卒)

□認知症者の介護の「手間」ワークショップ  10:00~11:30 [C301]
司会者: 午頭 潤子(院前期2年)・朴 賢貞(院前期2年) 

 ◆介護者が考える認知症者の介護の「手間」とはなにか
 午頭 潤子(院前期2年)・朴 賢貞(院前期2年)
長谷部 雅美(特定非営利活動法人認知症ケア教育機構/院後期 2010年卒)
山崎 葉子、田中 悠美子(院後期2年)
松本 望(院後期1年)

□千葉ゼミ25周年記念研究報告  10:00~11:30 [A401]
司会者: 上野 愛実、近藤 はるか、林 郁子(学部4年)
コーディネーター: 千葉 和夫(学部教授)

 ◆高次健康とより良い生活を支援するためのポジティブソーシャルケアワーク
上野愛実、荒井静香、岸久美子、近藤はるか、斉藤翔、坂本三奈、林郁子(学部4年)
 阿部祐子、上田夏生、上原まり、勝田早紀、小林雪乃、佐藤香菜子、冨井萌希、
 吉廣 加奈子、高森 結花(学部3年)


■分科会2  13:00~14:30   各教室

□障害者支援2   13:00~14:30   [A301] 
司会者: 天川 智子(院前期2年)
助言者: 蒲生 俊宏 (学部准教授)

 ◆地域精神保健・福祉のあり方を模索する ~イタリアの精神保健政策を事例に~
 中嶋裕子(福山平成大学福祉健康学部講師/通信教育科精神保健福祉士養成課程2004年卒)

 ◆重度知的自閉性障害児・者の地域生活を支える実践技能の検証(7)
~放課後児童クラブの現状から発達障害児の地域生活を考える~
大曽根邦彦(特定非営利活動法人心身障害児者療育会きつつき会代表/専修科1979年卒)

 ◆地方自治体における障害者就労支援ネットワーク構築 
~A市における課題抽出とその改善に向けて~
 方 真雅(院前期1年)
植村 英晴(専門職大学院教授)
小佐々 典靖(国立リハビリテーションセンター研究員)

□震災支援           13:00~14:00   [A302]
司会者:一ノ瀬 裕子(院前期2年)
助言者:菱沼 幹男(学部専任講師)

◆災害支援活動を支えるコミュニティ・ソーシャルワーク
~長野市社協の取り組みから~
安藤 健一(清泉女学院短期大学/通信教育科社会福祉士養成課程2009年卒)

 ◆震災により避難所に避難された知的発達障害者(児)、職員の被災者に対する
災害専門ボランティアの医療と福祉の支援のあり方について
 市川 和男(東京家政学院大学助教/専門職大学院2007年度卒)
 
□スタディツアー報告       13:00~14:30   [A201]
司会者:青木 尚人(首都大学東京大学院博士前期課程1年/学部2012年卒)
 助言者: 山口 幸夫(社会事業研究所特任准教授)

◆スタディツアー in フィリピン(佐々木ゼミ)
渡邉 暁子、山田 美由紀、石塚 布由香、小玉 由香、後藤 大志(学部4年)

◆2011年度海外研修報告 中国の災害ソーシャルワーク
 縄野 水萌(学部2年)
青木 尚人(首都大学東京大学院人文科学研究科博士前期課程1年/学部2012年卒)
 中嶋 滋(通信教育科社会福祉士養成課程)
丸井 明子(通信教育科社会福祉士養成課程)
                                 
■自主企画分科会 13:00~15:30 各教室

□学生企画:社大福祉ネットワーク 13:00~14:30 [A401]
 
◆ハッピータウン~誰もが住みよいまちとは~
 

□精神保健福祉士の実践      13:30~15:30 [C602]

 学部精神保健福祉士課程、通信教育科精神保健福祉士課程、専門職大学院、研究大学院を卒業・修了したさまざまな現場PSWの方々と、現役学生・院生の交流を通して、PSWの抱える課題を共有し未来を展望します。
 【参加予定教員】
寺谷 隆子(専門職大学院非常勤講師)
大島  巌(学部教授)
添田 雅宏(通信教育科専任教員)
北本 明日香(通信教育科専任教員)
贄川 信幸(社会事業研究所特任准教授)
古屋 龍太(専門職大学院准教授)

□介護実践報告・交流会       13:00~15:00 [B101]

◆「介護福祉コース20年のあゆみ ~これからの介護福祉士の展望~」
介護福祉担当の教員と卒業生の懇談 (終了後懇親会をおこないます)

□ADSW認定証授与式・実践報告発表会   13:00~14:00 [C601]

 専門職大学院の認定するアドバンス・ソーシャルワーカーの認定証授与式と実践報告を行います。

「地域における有効な協働(チームアプローチ)を可能にするもの~対応力の向上を目指して、地域包括支援センター、地域型在宅介護支援センター、市主管課の連携を中心に、G市S地域における実践から~」
 アドバンスソーシャルワーカー認定者・実践報告発表者
  :山川広美氏(専門職大学院2008年卒)




実践家参画型形成評価プロジェクト

2012年05月11日 10時15分11秒 | イベント告知

今日はひとつ、イベントのご案内です。

6月3日(日)に「実践家参画型形成評価プロジェクト説明会」を行います。
長期在院している方の、退院・地域移行支援にかかわるものです。
この問題に関心のある方なら、どなたでも参加できます。
参加費は無料ですので、奮ってお申し込みください。

ただ、「実践家参画型形成評価プロジェクト」と言っても、ハテナ?ですよね(?_?)
これだけでは、なんのことだか、わからないですよね?

大学が主催するイベントは、しばしば意味不明の日本語が横行しています。
内容を厳密に正確に伝えようとするほど、漢字が多くなって、訳わからなくなるんですね。
法律用語と同様、言葉が日常生活の実感から遠く離れてしまうのは、本当に考えものです。

上の言葉を分解すると、少しわかりやすくなるでしょうか?

「実践家」は、それぞれの現場で働く人たちですね。
この場合、長期に精神科病院に入院している人の退院・地域移行にかかわる人です。
多くは、地域の相談支援事業所の職員や、精神科病院の職員でしょう。
職種としては、ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)や看護師が中心ですね。
でも、当事者性を活かして、ピアの立場でかかわっている方もいますね。

「参画」は、一緒に計画などを練ることに加わること、ですよね。
「型」ですから、他にもやり方はあるけど、一緒にやろうよ、という感じでしょうか。

でも、ちょっと、不思議ですね。
退院・地域移行を進めるのに、わざわざ「実践家」「参画型」なんて。
現場上がりの教員の僕としては、今さら言うまでもないことという気はします。

それだけ、調査研究というと、現場から遊離した研究者中心の発想になっている。
現場の人が参加して一緒に考えることのない、大学人だけの研究が多いってことですね。
研究教育機関の大学と、現場の実践者が、一緒に問題を考えていこうという主張ですね。

その次の「形成評価」が、わからないですね?
教育分野では「形成的評価」なんて、よく言いますけどね。
教師が、学習の途中で、それまでの内容をどの程度理解したかを評価しています。
その評価によって、指導計画を変更したり、理解の足りない部分の指導を行うことです。

この場合は、授業じゃなくて「事業」が対象になりますね。
「事業」を様々な取り組みの集合体と考えると、わかりやすいでしょうか?

病棟に広報したり、外出・外泊に同行したり、ピアの方が支援したり、ケア会議開いたり。
一つひとつのメニュー(要素)が集合して、ひとつのプログラムが成り立っている訳で。
退院・地域移行の事業を、自分たちで評価してみようということですね。

きちんと評価を行うことで、自分たちの実践を振り返り、足りないものを発見する。
他所で取り組まれている実践要素から、自分たちの未達成の課題を発見する。
その上で、さらに効果的に事業を進めるためには、何が必要か経験を交流し合う。
自己評価だけでなく、場合によっては第三者の評価を受けて、事業展開をモニターする。
個別給付化の中で、何をどう取り組むと、事業の成果が上がるのか、考え、共有し合う。

そういった事業モデルを「形成」する「評価」を行うプロジェクトにしたいな…、と。
あ、蛇足ですが「プロジェクト」は計画とか、事業とか、研究という意味ですね。
今回のは、文部科学省の研究補助金を受けての、結構大規模なプロジェクトです。
厚生労働省の補助金でないところが、味噌ですかね?(笑)

以上、とてもザックリした説明でしたが。
もし、ご興味と関心のある方は、以下のご案内をお読みください。
ぜひ本プロジェクトに参加してみたいという事業所・病院の方を、お待ちしています。
この説明会の後、エントリー(仮登録)して頂いた方々で、プロジェクトを開始します。


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■実践家参画型形成評価プロジェクト説明会のご案内■

退院促進・地域定着支援をより効果的に!
~実践家参画による効果モデル形成プロジェクトへのお誘い~

「退院促進・地域定着支援」がもっと効果的になるよう、実践現場の創意工夫を反映してみませんか?

精神障害者退院促進・地域定着支援事業は、長期入院を続ける精神障害をもつ方々が地域で自分らしい生活を営む「希望」を実現するための有力な取り組みとして導入されました。
実践現場には多くの熱い思いを持った支援者が存在します。
しかし、事業開始10年近くが経過しても、いまだにこの事業による病床削減や社会的入院の解消などの成果は見えてきません。
その背景には、効果的な実践モデルが未だに形成されておらず、効果的な取り組みについての共通認識が関係者の間に共有されていないことがあると考えます。

私たちは、世界的に発展して来たプログラム評価の理論と方法論を用いて、この取り組みを科学的根拠に基づく、効果的なプログラムモデルに構築するためのアプローチ法を開発して来ました。
また、その方法を退院促進・地域定着支援プログラムに適用し、効果的モデルの有効性を検証して来ました。

このプログラムをさらに効果的なモデルに発展させ、全国で実施・普及するためには、退院促進・地域定着支援に関わる全国の実践家の皆様の参画を得て、皆様の創意・工夫を反映して行くことが不可欠と考えています。
退院促進・地域定着支援に関わる皆さまにご参画ご協力頂き、より効果的なプログラムを形成・発展する活動を共に進めてみませんか。

退院促進・地域定着プログラムの実践家参加型形成評価プロジェクト説明会を開催します。
このテーマにご関心をお持ちの多くの皆さまのご参加をお待ちしています。

文部科学省・科学研究費補助金 基盤研究(A)
実践家参画型効果的プログラムモデル形成評価研究班
 代表 大島 巌(日本社会事業大学教授)
効果のあがる退院促進支援プログラムのあり方研究班
 分担研究責任者 古屋龍太(日本社会事業大学准教授)

●日時
2012年6月3日 日曜日 10:30~17:00

●場所
田町グランパーク会議室
東京都港区芝浦3丁目4-1 田町グランパークプラザ
JR山手線・京浜東北線 田町駅下車 東口より徒歩5分
TEL:03-5441-2122 アクセス: granpark.jp/access

●内容
09:45~受付開始
10:30~12:00 実践家参画型形成評価プロジェクトの趣旨・概要の説明、質疑応答
12:00~13:00 昼食
13:00~14:20 効果的プログラムモデル実施マニュアルの説明とグループ検討
14:30~15:50 効果モデル形成のための評価ツールの説明とグループ検討
16:00~16:30 全体討議、今後の共同プロジェクトの進行について
(17:00まで延長の可能性あり)

●参加費
無料
このセミナーは、文部科学省・科学研究費補助金基盤研究A「実践家参画型福祉プログラム評価の方法論および評価教育法の開発とその有効性の検証」(2011-2014年度)の概要説明をさせて頂くために開催します

●実践家参画型形成評価プロジェクトにご参加いただく3つの方法
1.実践家参画型形成評価サイト(PPCaFE)やメーリングリストへの参加による意見交換
2.効果的プログラムモデル形成評価試行プロジェクト(2013.1 より 1 年の予定)への参加
3.効果的プログラムモデル実施マニュアル・実践家参画型評価ツール作成ワーキンググループへの参加
※いずれか1つ、あるいは2つ、またはすべての活動にご参加いただけます。

●後援
社団法人 日本精神保健福祉士協会
特定非営利法人 全国精神障害者地域生活支援協議会

●ホームページ
詳細なご案内パンフレット・申し込みフォームは、下記のサイトをご覧下さい。
http://psilocybe.co.jp/2012/0603/
本プロジェクトの総合サイト「PPカフェ」(PPC&FE)もご参照下さい。
http://ppcfe.com/

●申し込み締め切り
2012年5月30日(水)
ファックスでお申し込みの場合には、下記宛に、
ご氏名(ふりがな)・ご所属・連絡先(住所・電話)・参加人数をお知らせ下さい。

●お問い合わせ先
日本社会事業大学・効果のあがる就労移行支援プログラムのあり方研究会
〒204-8555 東京都清瀬市竹丘3-1-30 日本社会事業大学・大島研究室
e-mail: kokatekitaisoku@gmail.com
Fax: 042-496-3126


※画像は、秩父名物「わらじカツ丼」。
 本プロジェクトとは、一切関係ありませんので、念のため。

長期在院精神障害者の地域移行支援

2012年04月27日 12時48分27秒 | イベント告知

本の宣伝ばかり立て続けで、なんか恐縮ですが。
昨年度末に、ブックレットを1冊出しました。

『長期在院精神障害者の地域移行支援』というものです。
専門職大学院の夜間公開講座「退院・地域移行支援ソーシャルワーク」の講義録です。

論文ではなく、テープ起こし原稿ですから、です・ます調の気軽な読み物です。
A5判110ページほどですから、結構すぐに読めると思います。

ただ、こんな薄いブックレットでも、思いがけず製作には時間を要しました。
400字詰め原稿用紙に換算して、たかだか200枚程度なんですが。

そもそも話し口調の原稿を、文字にするというのは、別原稿を書くようなものです。
不正確ですし、時間が経てば経つほど、自分の話した内容のアラが目立ってきます。

元々は6時間(90分×4コマ)の授業ですから、ケバ取り原稿でも400枚近くになります。
それを圧縮して、読み言葉に整文していく作業は、結構面倒なものです。

単発の1時間程度の講演録なら、もっと気軽に赤字を入れれば良いのでしょうけど。
まがりなりにも本になると思うと、「う~ん…」と頭を抱えて悩んでしまいます。

日常の業務で追われていることもあり、自分の単独仕事は後回しにせざるを得ません。
中々一人になる時間もない中で、校正作業はズルズルと先延ばしになってしまいました。

結局、2回の校正整文作業だけなのに、講義から発刊まで2年余りが経ってしまいました。
諦めずに笑顔で付き合ってくれた、編集の浜尾さんには、本当に感謝しています。

昨年12月に「近日発刊」というチラシまで作製して頂きながら、4ヶ月かかりました。
チラシを受け取った皆さん、今度こそ、今度こそ本当に出ましたので、ご笑覧下さい。

こんな地味なテーマの冊子が、そんなに売れる訳ないと、自分でも思いつつ。
これから、あちこちで行商させて頂きますので、よろしくお願いします。


★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★


ブックレットシリーズ
日本社会事業大学専門社会福祉士講座No.10

『長期在院精神障害者の地域移行支援~病院と地域の実践から~』
古屋龍太(日本社会事業大学専門職大学院、准教授)

目次

第1章 精神障害者が退院できない日本
退院促進と地域移行
入院患者を増加させた精神衛生法
急増した精神病院
措置入院患者の急増
「ライシャワー事件」と精神衛生法の改正
「社会復帰」への階段
宇都宮病院事件
精神保健法への改正
入院患者の年齢分布
退院促進への流れと現実
「あり方検討会」の報告書から
なぜ退院することができないのか
「施設症」と病院の現実
退院を妨げる地域と行政の問題
退院・地域移行を進める取り組み

第2章 退院促進モデル病棟の実践
「退院」がタブーの社会復帰病棟で
退院準備プログラムを行うにあたって
プログラムの実行
病院内でのプログラムの概要
病院の外へ出かける
プログラムの結果から
退院率の違いの原因
作業療法での取り組み
地域探検隊-買い物・援護寮
地域探検隊-グループホーム
地域探検隊-地域生活支援センターなど
家族懇談会
不動産業者との連携
ケア会議
退院後のケア
退院への動きの変化
PSWの配置と役割
患者さん側の変化
本人がやることによる効果
退院へのワーカーの動き
家族の変化
病棟の変化
病院の入院期間について
退院先
モデル実践病棟で明らかになったこと

第3章 環境評価と退院準備
退院環境評価ということ
具体的な評価項目
評価の目安
評価の具体例
評価の予備試行調査
評価者の背景
病院・地域の評価
病棟用のツール
退院チェックリストの利用
退院チェックリストの使用例-退院先
退院チェックリストの使用例-お金
チェックリストの進め方
生活準備チェックリスト
チェックリストの効果と課題

第4章 地域移行支援事業の取り組み
大阪での取り組み
国での取り組み
退院促進支援から地域移行支援へ
退院促進支援事業の問題点
自立支援員の役割
自治体と病院の間にある壁
自治体による広報活動
サービスの実施
地域移行推進員の雇用形態と事業の財政
帯広・十勝圏域の取り組み
東京「巣立ち会」の取り組み
埼玉「ふれんだむ」の取り組み
効果的援助要素
地域による運営の違い
地域移行におけるピアサポーターの存在
退院後のさまざまな取り組み
患者さんの思い
脱施設化に向けて
地域移行・地域定着支援事業へ
障害福祉サービスとしての地域移行支援へ
おわりに

参考資料:平成24年度障害福祉サービス等報酬改定の基本方針(案)抜粋
あとがき

社会保険研究所発行
2012年3月31日第1刷発行
ISBN 978-4-7894-7690-4
定価:840円(本体800円+税)



精神保健福祉に関する制度とサービス

2012年04月26日 21時51分37秒 | イベント告知

前回の記事で紹介したほかに、この4月に、もう1冊教科書を出しています。
精神保健福祉士新カリキュラムに盛られた『精神保健福祉に関する制度とサービス』です。

旧「精神保健福祉論」のうち、精神障害者に関連する法規が盛られています。
相談支援にあたり、最低限知っておくべき社会資源の知識を網羅する科目といえます。
今までと大きく違うのは、更生保護制度と社会調査が加えられたことです。
更生保護制度が盛り込まれたのは、PSWのかかわる領域の拡大を表しています。
社会調査は、PSWが今後社会に発信していく方法を理解することを求められています。

実は今回、発行が遅れたことで、とても困ったことがあります。
今年の1月~3月に、障害者福祉の制度改革に大きな動きがあったからです。

それまでは、昨年夏に示された「障害者総合福祉法骨格案」がベースになって、
今後の障害者福祉制度の法改正・改革がすすむものと、大方では想定されていました。
障がい者制度改革推進会議の総合福祉部会の議論が反映されると、期待もされていました。
最近出版された各社の教科書は、みんな、そのような記述で締め括られているはずです。

今回発行した弘文堂の教科書でも、当初はそのような原稿でまとめられていました。
未来志向の改革の方向をも示す教科書にできればと、各執筆者にお願いもしていました。

しかし、今年2月以降、まったく異なる動きが出てきたことは、ご存じのとおりです。
2月8日の総合福祉部会に、厚生労働省の法改正案が示され、物議を醸しました。
2月22日には、厚生労働省は「障害者生活総合支援法案」を発表しました。
「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律案」です。

障害者自立支援法を廃止し、介護保険統合路線への決別を宣言した総合福祉部会。
これに対して、従来の障害者自立支援法の一部改正による新法を提起した厚生労働省。
両者の基本姿勢は真っ向から対立するものでしたし、何も調整されていませんでした。
厚生労働省からすれば、すべて織り込み済みの新法提起ではあったのでしょうが。

民主党の調整により、その後、法案略称は「障害者総合支援法」に変更されました。
3月1日に民主党厚生労働部門会議に、厚生労働省の最終修正案が提示されました。
3月上旬、党の障害者ワーキングチームで総合福祉部会・各団体のヒアリングが行われ、 
3月13日には閣議決定されて今国会に上程、2013年4月施行予定という動きです。

これら2月~3月の一連の動向については、ネット上で周知の通りです。
こうした動きに目をつぶったまま、新しい教科書を発行することはできませんでした。
該当箇所の執筆者には、ゲラ刷り段階で原稿の修正をお願いすることになりました。
ズルズルと発行日が遅れることは目に見えていましたが、仕方ありません。
僕自身は「迷走する障害者福祉施策」という短文を、テキストに追加しました。

2003年の支援費制度施行。
2006年の障害者自立支援法施行。
2009年の障害者支援法廃止決定。
2010年の障害者自立支援法改正。
2011年の障害者総合福祉法骨格案提示。
2012年の障害者総合支援法閣議決定、国会上程…。

わずか10年の間に、入れ替わり立ち替わり新法が登場し退場する、今の政治の舞台。
学生たちに現状をどのように伝えるのか、教員たちも頭の痛いところです。
先行きは不透明ですが、学生たちが自ら思考する素材として活かしたいと思います。

法律や制度は、時代意識により形成され、またその時代意識を再形成します。
現在あるその制度には、どのような思潮、どのような人間観が背景にあるのか。
時の流れとともに、人々の意識は、どのように新陳代謝してきているのか。
制度疲労を起こしている制度の改革には、どのようなソーシャルアクションが必要なのか。
新しい時代の新しい法制度を、思考する精神保健福祉士であって欲しいと思います。

現状踏襲でなく、当事者の生活の実情、現場の実践から、制度の改革を発信し続ける。
矛盾に満ちた現実を地道に変革する、そんな、PSWであって欲しいと思います。

無味乾燥な教科書と思われるでしょうが、編者として、そんな想いは込めたつもりです。
当事者3名の方にご執筆頂いたほか、現場PSWからの発信を盛り込んでいます。
よろしければ、ご一読ください。


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福祉臨床シリーズ編集委員会編
精神保健福祉士シリーズ第5巻
『精神保健福祉に関する制度とサービス
~精神保健福祉論・サービスシステム論』

責任編集=古屋龍太(日本社会事業大学大学院福祉マネジメント研究科)

はじめに:古屋龍太(日本社会事業大学)

序章 社会福祉と精神保健福祉:古屋龍太(日本社会事業大学)
 1 制度と人間        
 2 社会福祉法と精神保健福祉法

第1章 精神保健福祉法
 1 現行法に至るまでの法律の変遷:西澤利朗(目白大学)・中越章乃(神奈川県立保健福祉大学)
 2 精神保健福祉法の基本的内容:大野和男(NPOぴあ三浦)
 3 精神保健福祉法における精神保健福祉士の役割:中越章乃(神奈川県立保健福祉大学)
 ・コラム:日本の精神医療保健福祉の現実:広田和子(精神医療サバイバー)

第2章 精神障害者福祉制度の概要と福祉サービス
 1 障害者基本法と精神障害者施策:古屋龍太(日本社会事業大学)
 2 障害者自立支援法における精神障害者の福祉サービス:大野和男(NPOぴあ三浦)
 3 精神障害者を対象とした福祉施策・事業:大野和男(NPOぴあ三浦)
 ・コラム:障害者自立支援法の影響と現場:伊澤雄一(全国精神障害者地域生活支援協議会)

第3章 精神障害者に関連する社会保障制度:金成透(所沢慈光病院)
 1 医療保険制度 
 2 介護保険制度
 3 経済的支援に関する制度
 ・コラム:当事者から見た制度・サービスの意味:火弟酉(精神科デイケア利用者)

第4章 相談援助のサービス提供者
 1 行政組織と民間組織の役割:大石信弘(精神保健福祉士事務所静岡まちとも)
 2 福祉サービス提供施設・機関:大石信弘(精神保健福祉士事務所静岡まちとも)
 3 インフォーマルな社会資源:四方田清(順天堂大学)
 4 専門職と地域住民の役割と実際:行實志都子(文京学院大学)
 5 相談援助サービス提供者間の連携と協働:北本明日香(日本社会事業大学)
 ・コラム:地域移行を通しての街づくり:田尾有樹子(巣立ち会)  

第5章 更生保護制度
 1 更生保護制度と精神障害者福祉:三澤孝夫(国立精神・神経医療研究センター)
 2 更生保護制度とその担い手:御厨勝則(日本社会事業大学)
 3 司法・医療・福祉の連携:御厨勝則(日本社会事業大学)
 4 保護観察所の役割:門脇甲太郎(福島保護観察所)
 ・コラム:出所者の地域生活定着支援:原 恭子(埼玉県地域生活定着支援センター)

第6章 医療観察法
 1 医療観察法の意義と内容:佐藤三四郎(東京福祉大学)
 2 社会復帰調整官の役割:佐賀大一郎(東京保護観察所)
 3 精神保健参与員の役割:三澤孝夫(国立精神・神経医療研究センター)
 4 入院処遇と通院処遇:三澤孝夫(国立精神・神経医療研究センター)
 5 医療観察法における精神保健福祉士の役割:佐藤三四郎(東京福祉大学)
 ・コラム:「私の仕事」についての雑感:佐賀大一郎(東京保護観察所)

第7章 社会資源に関する社会調査:藤井賢一郎(日本社会事業大学)
 1 社会調査の意義と目的  
 2 社会調査の対象   
 3 社会調査における倫理
 4 量的調査の方法と活用
 5 質的調査の方法と活用
 6 ICTの活用方法   
 ・コラム:まあ十分ルール:澤田優美子(日本社会事業大学大学院)

終章 精神障害者にとっての制度とサービスの意味:古屋龍太(日本社会事業大学)
1 ケアサービスのマネジメント 
2 精神保健福祉士のかかわり 

キーワード集:吉澤豊(日本福祉教育専門学校)
索引

弘文堂刊
定価:本体2700円+税
2012年4月30日初版1刷発行
ISBN 978-4-335-61107-0

精神保健福祉の理論と相談援助の展開

2012年04月16日 23時29分42秒 | イベント告知

恥ずかしながら、この度、教科書を出しました。
弘文堂の「精神保健福祉士シリーズ」のテキストです。
今年度のカリキュラム改訂に合わせて、発行したものです。

今回編集をさせて頂いたのは、第5巻『精神保健福祉の理論と相談援助の展開1』です。
旧科目の「精神科リハビリテーション学」をベースに、再編された科目です。
旧「精神保健福祉援助技術各論」の一部をミックスした形になっています。

かつては、精神科リハビリテーション学に精通した医師たちが執筆していた科目です。
あえて今回は、現場経験豊かなPSW14人を中心とする執筆陣を組みました。
既に、精神科デイケアをはじめとして、現場の主戦力になっているのはPSWですし。
PSW自身による、PSWのための教科書づくりを目指しました。

医師は1人だけ、アンチスティグマ活動を展開している高橋清久さんにお願いしました。
作業療法士では、苅山和生さん、比留間ちづ子さんに協力して頂きました。
心理の立場からは、佐藤さやかさんにSSTをリアルに記して頂きました。

また、この種の教科書としては異例かも知れませんが、
精神保健福祉ユーザーの当事者の方々にも、執筆をお願いしました。
澤田優美子さん、火弟酉さん、増川信浩さんが受けて下さいました。
それぞれ短いコラムの形ですが、学生の心に届く言葉を綴ってくれました。

あくまでも教科書ですから、厚生労働省の示したシラバスに対応した項目内容ですが。
同じ事柄でも、どのような視点から言葉を綴るのかによって、伝わる内容は異なります。
何よりも、現場と遊離しない、血の通った、生きた言葉の教科書を目指しました。
他出版社の教科書と比べても、メッセージ性の強い、特色あるものになったと自負します。

ただ、この教科書、ひとつ問題があります。
どこの学校も、当然4月から新学期の授業が始まり、新しい教科書が使われるのですが…。
この本ができあがって、全国に配本が始まったのが先週。
発行日を記した奥付は、なんと4月30日…。
教科書の作成が、4月の新学期に間に合いませんでした!(>_<)

そんなこんなで、せっかく頑張って作った教科書ですが、ほとんど採用校がありません。
初年度は、ほとんど売れないと覚悟しなきゃいけません。
次年度以降、採用を検討してくれる学校が増えることを期待しつつ…。

新しいカリキュラムの教科書に目を通してみたいという方、どうかご購入下さい。
目次校正および執筆者は、下記の通りです。


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福祉臨床シリーズ編集委員会編
精神保健福祉士シリーズ第5巻
『精神保健福祉の理論と相談援助の展開1
~精神保健福祉援助技術各論・精神科リハビリテーション』

責任編集=古屋龍太(日本社会事業大学大学院福祉マネジメント研究科)

はじめに:古屋龍太(日本社会事業大学)

第1部 精神保健医療福祉と精神保健福祉士
精神保健福祉士のミッション:古屋龍太(日本社会事業大学)

第1章 精神保健医療福祉の歴史と動向:古屋龍太(日本社会事業大学)
 1.精神医療と社会
 2.日本の精神保健医療福祉の変遷 
 3.諸外国の精神保健医療福祉の変遷
 4.日本の精神保健医療福祉の課題 
 コラム 相馬事件と宇都宮病院事件:古屋龍太(日本社会事業大学)

第2章 精神障害者支援の基本:大塚淳子(日本精神保健福祉士協会)
 1.精神障害者支援の理念
 2.精神障害者の人権擁護の思想
 コラム 精神科病院の不祥事件~バス遠足は行政監査の日:大塚淳子(日本精神保健福祉士協会)

第3章 精神保健福祉士の精神障害者支援 
 1.日本における精神保健福祉士の活動の歴史:吉川公章(福井県立大学)
 2.精神保健医療福祉領域における支援対象者:井上牧子(目白大学)
 3.援助者と支援対象者との相互関係のあり方:井上牧子(目白大学)
 コラム 対等な関係とは何か:澤田優美子(日本社会事業大学大学院)

第2部 精神科リハビリテーションと精神保健福祉士
リカバリー志向のリハビリテーション:古屋龍太(日本社会事業大学)

第4章 精神科リハビリテーションとは何か:長沼葉月(首都大学東京)
 1.精神科リハビリテーションの概念
 2.精神科リハビリテーションの理念
 3.精神科リハビリテーションの基本原則
 4.精神科リハビリテーションの意義
 コラム 「精神科リハビリテーション」の前夜とこれから:比留間ちづ子(若年認知症社会参加支援センター・ジョイント)

第5章 精神科リハビリテーションの構成と展開
 1.精神科リハビリテーションの構成:大山勉(東海学院大学)
 2.地域社会に根ざしたリハビリテーション:城田晴夫(帝京平成大学)
 コラム 一杯のジュースから:添田雅宏(日本社会事業大学)

第6章 精神科リハビリテーションのプロセス:斎藤敏靖(東京国際大学)
 1.受理(インテーク)と動機づけ
 2.リハビリテーション診断
 3.リハビリテーション計画
 4.アプローチ(リハビリテーション介入)の方法と効果の評価
 コラム アルコール依存症の専門医療機関におけるリハビリテーション:北本明日香(日本社会事業大学)

第7章 医療機関における専門療法としてのリハビリテーション
 1.作業療法及びレクリエーション療法:苅山和生(佛教大学)
 2.集団精神療法:小田敏雄(田園調布学園大学)
 3.SST(生活技能訓練):佐藤さやか(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)
 4.精神科デイケア・ナイトケア:古屋龍太(日本社会事業大学)
 5.アウトリーチサービス:贄川信幸(日本社会事業大学)
 6.家族教育プログラム:贄川信幸(日本社会事業大学)
 コラム ねこのおばさん:添田雅宏(日本社会事業大学)

第8章 多職種協働による精神科リハビリテーション:古屋龍太(日本社会事業大学)
 1.精神科チーム医療の概要
 2.多職種との協働・連携の技術
 3.リハビリテーションチームにおける精神保健福祉士の役割
 コラム デイケアに通って:火弟酉(精神科デイケア利用者)

第9章 人間性回復のためのリハビリテーション
 1.リカバリーの展開:城田晴夫(帝京平成大学)
 2.ピアカウンセリング:中村 幸(福岡県人権施策推進懇話会)
 3.多文化ソーシャルワーク:中村 幸(福岡県人権施策推進懇話会)
 4.アンチスティグマ:高橋清久(財団法人精神・神経科学振興財団)
 コラム WRAPを通してのリカバリー~自分の専門家は自分自身:増川信浩(WRAPファシリテーター)

巻末 キーワード集:長坂和則(静岡福祉大学)
           
発行:弘文堂
定価:本体2700円+税
ISBN978-4-335-61105-6

学内学会の演題募集

2012年04月06日 13時38分04秒 | イベント告知

今年も6月23~24日に「社大福祉フォーラム2012」を開催します。
正式な名称は「第51回日本社会事業大学社会福祉学会」です。

いわゆる「学内学会」ですが、広く学外・市民の方にも開かれています。
調査研究等の報告はもちろん、各福祉現場で働く実務者の実践交流集会でもあります。

今回と次年度の大会メインテーマは「希望としてのソーシャルワーク」としました。
不安と閉塞感に満ちた今だからこそ、SWが希望の活路を切り拓けるか、問われます。

大会テーマには今回「3・11以後の社会福祉を問う」とサブタイトルを付けました。
東日本大震災以降の危機介入や、継続的な福祉支援の可能性を検証したいと思います。

初日は、講演会や教員研究報告、木田賞表彰等の全体会(講堂)になります。
二日目は、分科会に分かれての一般演題報告や、実践交流集会になります。

学内現役生・卒業生・修了生を問わず、広く一般演題発表を募集します。
社大とは縁もゆかりもない、学外の方々の演題応募も大歓迎いたします。

地道にまとめてきた調査や研究の報告、身近な現場の日常実践の報告・研究など、
下記の演題募集のご案内に沿って、ぜひ奮ってご応募ください。

この学内学会を、できればホームカミングデーとして位置づけたくもあります。
PSW課程のOB・OG交流会も予定されていますので、卒業生はぜひご参加ください。

なお、昨年12月に高橋重宏学長が亡くなり、現在この学内学会長は空位のままです。
非常事態下での即応体制を組まざるを得ないこと、ご理解とご支援をお願い致します。


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第51回日本社会事業大学社会福祉学会
「福祉実践フォーラム2012」演題募集要項

2012年3月吉日

日本社会事業大学社会福祉学会
会員各位

日本社会事業大学社会福祉学会
事務局長 古屋龍太
(公印省略)

2012年度社会福祉研究大会の発表募集について(ご案内)

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、別添の大会プログラム(案)により、本年6月に開催予定の社会福祉研究大会における発表を募集します。
発表を希望される方は、下記によりお申し込みください。
皆様のご応募お待ちしております。
また、大変お待たせしておりました、機関誌『社会事業研究』第51号が出来上がりましたので同封いたします。
第51号には、2011年6月に開催いたしました、第50回社会福祉研究大会の報告を掲載していますので、ご参照下さい。
敬具



[提出書類]
別添「発表申込書」に必要事項をご記入の上ご提出下さい。

[申込締切り]
2011年4月末日(必着)
*締切り厳守にてお願いします。発表者には後日詳細をご連絡いたします。

[申込宛先]
〒204-8555 東京都清瀬市竹丘3-1-30
日本社会事業大学校友室 学会事務局
TEL 042-496-3053  FAX 042-496-3051
E-mail kouyu@jcsw.ac.jp

[注意事項]
①1発表は、発表20分、質疑5分、助言5分で計30分です。
②ポスターセッションの掲示板使用枚数は、1発表につき3枚までです。
 サイズは、縦900㎜×横1200㎜(盤面)×高さ2100㎜です。
③ビデオセッションは、ビデオ1本20分、補足発言10分で計30分です。
④企業等の宣伝を目的としたものは認められません。
⑤資料集とは別に資料等を配付される場合は、各自50部を目安として発表当日ご持参下さい。
(当日事務局では、コピー及び配布は致しません。
各会場で発表者の方が責任を持って配布回収等お願いいたします。)

以上

※演題応募に必要な「発表申込書」は、ここには掲載していません。
ご入り用の方は、上記の学内学会事務局までお問い合わせください。

※学外の方の演題応募については、別途入会手続きが必要です。
演題を応募して頂き、採否決定後に年会費を送金して頂きます。
詳しくは、上記の学内学会事務局までお問い合わせください。



※画像は、八重洲富士屋ホテルのロビーにあった、見事な生け花。


就労支援の取り組み

2012年02月03日 02時11分30秒 | イベント告知

現在、あちこちで、さまざまな就労支援の取り組みが展開されています。
かつては、作業所等での「保護的就労」が当たり前の精神障害領域でしたが、
今は、一般就労をめざすのが、当たり前になってきました。

PSWをめざす学部生の中でも、それはひとつの潮流を作っています。
「就労支援に取り組みたい」と希望を述べる学生が、毎年たくさんいます。
「仕事をしたい」という当たり前の要求が、形になりつつあるからでしょう。

昨年、社大で開催された「第1回IPS全国研修会」も大盛況でした。
300席あまりの階段教室が、多くの熱心な参加者で埋まりました。
一般就労実績を多数あげている事業所の実践に、関心が集まりました。

今年の「社大PSW勉強会」でも、就労支援を取り上げることになりました。
日本社会事業大学にかかわる皆さんに、スピーカーになっていただきます。
いろいろな実践を通して、PSWの取り組み課題を明らかにできればと思います。

この勉強会、もともとは小規模な学部PSW課程の卒業生の勉強会ですが、
最近は通信教育科の皆さんや、専門職大学院の皆さんも参加されています。
精神障害領域の就労支援にご興味のある方、どなたでもご参加ください。


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■精神保健福祉士課程修了生第6回勉強会■
 「就労支援のそれぞれの取り組み」

卒業生勉強会は今年度で6回目の開催になります。
これまで課程でご指導いただいた先生方に、これまでの実践についてお話を頂いたり、様々な年代の卒業生に実践報告をお願いしてきました。

今回のテーマは「就労支援それぞれの取り組み」です。
精神障害をもつ人たちへの就労支援が注目される中、様々なスタイルで行われている就労支援の現状と課題について、課程卒業生の皆さまを中心に、それぞれのお立場からお話し頂きます。
その上で皆さんといっしょにこの課題について考え、意見交換したいと思います。

ゲスト講師としては、桜ケ丘記念病院でIPS援助付き雇用を中心に、積極的な就労支援活動を行っておられる中原さとみさん(本学実習指導者)より話題提供していただきます。

日頃の支援の参考にしていただくとともに、懐かしい先生方や卒業生同士の交流の場としていただければと思います。
また、終了後には生協にて気軽な懇親会がおこなわれます。
多くの卒業生の皆さん、在校生の皆さんのご参加をお待ちしています。

○日時:2012年2月18日(土) 13:30~17:30

○場所:日本社会事業大学教学A棟A202教室(勉強会)
厚生棟2階喫茶ルーム(懇親会)

○内容
13:30-
ゲスト講演「医療機関におけるIPS援助付き雇用の取り組み」
講師:中原さとみ氏(社会福祉法人桜ヶ丘社会事業協会 桜ヶ丘記念病院
            精神保健福祉士、本学精神保健福祉士実習指導者)

14:20-
シンポジウム・ワークショップ
「就労支援それぞれの取り組み」
門脇健二氏(西東京市障害者就労支援センター 一歩 就労支援コーディネーター/課程3期)
有野静香氏(JHC板橋会/社会就労センタープロデュース道/課程2期)
下園美佳氏(JHC板橋会/障害者就業・生活支援センターワーキング・トライ/専門職大学院)
伊藤友里氏(NPO法人ネクスト 障害者就職サポートセンタービルド/課程12期)
日本社会事業大学就労移行支援プログラム評価研究班

コメンテータ
寺谷隆子(日本社会事業大学精神保健福祉士課程初代主任)
古屋龍太(日本社会事業大学専門職大学院)
添田雅宏 (日本社会事業大学通信教育科) 

18:00-20:00
懇親会【懇親会だけでもご参加ください】

★参加費:勉強会(無料)、懇親会(3000円)

★締め切り:2012年2月8日(水)

★申し込み先:
〒204-8555 東京都清瀬市竹丘3-1-30
 日本社会事業大学社会福祉学部 大島研究室
Email:psw.jcsw@gmail.com、電話 & Fax:042-496-3126


※画像は、昨年の「第1回IPS全国研修会」の会場風景。
 今回は、こんな大規模な催しではありません(念のため…)。

地域移行支援実践セミナー

2012年02月02日 00時40分47秒 | イベント告知
ご無沙汰しております。
10月下旬以来の、ブログ更新です。
新年のご挨拶もできないまま、年を越してしまいました。

この間、生きているのか?元気なのか?と、
何人もの方から、お問い合わせを頂きましたが…。
かなり疲れながらも、元気です。

この間、自分のブログを見ることもままならず。
毎日、パソコンに向かって原稿を書いていました。
そのことは、本のPRも含めて、改めて…。

この間、やたら、あちこち、お邪魔していました。
北は東北から、南は沖縄、徘徊していたのは中部から近畿地方。
綴りたい出来事は、たくさんあるのですが、これも改めて…。

この間、色々この「PSW研究室」への掲載依頼も頂きました。
精神保健・医療・福祉にかかわる、さまざまなイベントや求人情報など…。
全然対応できないで、大変失礼いたしました。

専門職大学院の授業は、まだまだ2月いっぱいあったり、
入試やら、卒業やら、宿題やら、相変わらずあくせく動き回っていますが、
ほんの少し余裕が出てきたので、ブログを再開したいと思います。

記事更新を、どこまでやれるか、わかりませんが。
少し、この間の振り返りも含めて、記事を書いていきたいと思います。
あまり強迫的にならずに、のんびり、きまぐれに…。



早速ですが、ひとつイベントのご案内です。
大学の研究班主催で、セミナーを行います。
ずっと継続している「退院・地域移行支援」のセミナーです。

地域移行・地域定着支援事業に携わっておられる方々、
このテーマに強い関心を持つ、PSWや学生、そのほかの方々、
参加費無料ですので、どうぞご参加ください。

参加申し込みの締め切りは、一応2月3日(金)とさせて頂いていますが、
1月末日で既に100名を超えてしまったので、会場を広い部屋に変更しました。
どうぞ、今からでもお申込みください。

この時期、東京会議やら、あみやら、支援の三角点やら
いろんな団体主催の同様セミナー等が目白押しで、
参加するのも大変でしょうが、ご一緒に議論に参加してください。

資料の印刷やら準備の都合もありますので、
6日(月)までに、ご連絡頂ければ、ありがたいです。
詳細は、下記をご覧ください。


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平成23年度文部科学省・科学研究費補助金基盤研究(A)

これからの退院促進・地域定着支援をより効果的にするための実践セミナー
~プログラム評価を用いた効果モデル形成アプローチからの示唆~

日時:2012年2月10日(金)10:00~17:00

場所:TKP東京駅八重洲カンファレンスセンター

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精神障害者退院促進・地域移行・地域定着支援事業は、長期入院を続ける精神障害をもつ方々が地域で自分らしい生活を営む「希望」を実現するための有力な取り組みとして、大きな期待を担って全国で実施されて来ました。
実践現場には多くの熱い思いを持った支援者も存在します。

しかし事業開始10年近くが経過しても、未だにこの事業による病床削減や社会的入院の解消などの成果は見えて来ません。
その背景には、効果的な実践モデルがいまだ形成されておらず、効果的な取り組みについての共通認識が関係者の間に共有されていないことがあると考えます。

私たちは、世界的に発展して来たプログラム評価の理論と方法論を用いて、この取り組みを科学的根拠に基づく、効果的なプログラムモデルに構築するためのアプローチ法を開発して来ました。
またその方法を退院促進・地域定着支援プログラムに適用し、有効性を検証して来ました。

このたび私たちの研究成果、効果的な退院促進・地域定着支援プログラムの効果モデルについてご報告させて頂き、皆さま方との意見交換の場を持ちたいと考え、この「実践セミナー」を開催させて頂きます。
同時に実践家参画型で、効果的プログラムモデルを形成するための研究プロジェクトの説明をさせて頂き、関心のある皆さんの参加をご相談させて頂きたいと考えます。

精神障害をもち長期入院されている皆さまが、より良い地域生活を実現し、その希望が叶えられるよう、これまで蓄積してきた知恵や工夫を持ち寄りましょう。
多くの皆さまのご参加をお待ちしています。

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■日時 2012年2月10日(金)10:00~17:00

■会場 TKP東京駅八重洲カンファレンスセンター
〒104-0031 東京都中央区京橋2-3-19TKP八重洲ビル
Tel:050-3803-5921
kashikaigishitsu.net/search/map/130/

■参加費 無料
(このセミナーは、2007~2010年度文部科学省・科学研究費補助金基盤研究研究プロジェクトの研究成果を報告するとともに、継続研究である同基盤研究A「実践家参画型福祉プログラム評価の方法論および評価教育法の開発とその有効性の検証」(2011-2014年度)の概要説明をさせて頂くために開催します)

■申込み締切り日 2012年2月3日(金)

■主催
日本社会事業大学効果のあがる退院促進・地域定着支援プログラムのあり方研究会
(分担研究代表:古屋龍太・日本社会事業大学准教授、
 研究代表:大島巌・日本社会事業大学教授)

■お問い合わせ先
効果のあがる退院促進・地域定着支援プログラムのあり方研究会
日本社会事業大学・大島研究室
〒204-8555 東京都清瀬市竹丘3-1-30
Email: kokatekitaisoku@gmail.com
Fax: 042-496-3126

■プログラム

9:30~ 受付開始

10:00~12:00

○特別講演
「社会的入院者の地域移行・地域支援の課題」
  高橋清久(財団法人 精神・神経科学振興財団理事長)

○基調報告1
「退院促進・地域定着支援プログラムの効果モデル構築とその評価の意義」
  大島巌(日本社会事業大学教授)

○基調報告2
「構築された効果モデルの実践への適用」
  古屋龍太(日本社会事業大学専門職大学院准教授)

【コメンテーター】
 宇田川健(NPO法人コンボ共同代表)

13:00~17:00

○シンポジウム「これからの退院促進・地域定着支援をより効果的にするために」

【司会・ファシリテーター】
 大島巌(日本社会事業大学教授)
 柳瀬敏夫(和歌山:社会福祉法人やおき福祉会所長・常務理事)

1.「効果モデルの「効果的援助要素」からみた全国事業所の現状と課題」
  古屋龍太(日本社会事業大学専門職大学院准教授)

2.「効果的モデルの有効性とその実施を可能とする条件」
  贄川信幸(日本社会事業大学特任准教授)

3.「全国18事業所を対象とした効果モデルを用いた試行調査に基づく形成評価」
  道明章乃(日本社会事業大学社会事業研究所共同研究員)

4.「都道府県における退院促進・地域定着支援事業の実施状況と効果モデルからみた課題」
  瀧本里香(財団法人東京都医学総合研究所こころの健康づくりプロジェクト研究支援員)

【コメンテーター】
5.「自治体における退院促進・地域定着支援の取り組みから」
  大石信弘(社会福祉士・精神保健福祉士事務所「静岡まちとも」

6.「精神科病院における退院促進・地域定着支援の取り組みから」
  古明地さおり(医療法人財団 青溪会 駒木野病院相談室長)

7.「当事者の視点から」
  宇田川健(NPO法人こんぼ共同代表)

【参加者による小グループ意見交換と全体討議】

○まとめ
実践家参画型効果的プログラムモデル形成評価プロジェクトについて


17:15~19:00

○研究班説明会
実践現場の従事者参画による、今後の研究班プロジェクトの詳細な情報提供と質疑応答を行います。
関心のある関係者の方々、そのまま会場にお残りください。



※画像は、日本社会事業大学に生息する「社大猫」。
 寒い冬は、管理棟自動ドアの前で暖をとります。

大学の11月のイベント

2011年10月29日 13時03分03秒 | イベント告知


今日明日の土曜・日曜日、勤務先の大学祭です。
キャンパス中庭を中心に、わいわい、がやがや、賑やかです。
近隣の子供たちも、たくさん遊びに来て、走り回っています。

そんな、華やかなキャンパスの一隅で、シビアなディスカッションの場もあります。
今日は、専門職大学院の1年制組24名の中間報告会です。
ソーシャルワーク実習、ビジネスマネジメント実習の一部に位置づけられます。

大学というところでは、1年中毎月、様々なイベントが繰り広げられます。
大学教員はイベント屋か?と思うくらいに、次々と予定が組まれます。
精神保健福祉関連でも、11月に2件のセミナーがあります。

ひとつは、「第2回S-PSフォーラム」です。
PSWの現場を互いにざっくばらんに語り合おうという場で、今年2回目になります。
学部や通信教育のPSW課程卒業生をはじめ、9月の第1回目は60名が参加しました。

もう一つは、「第20回環太平洋社会福祉セミナー」です。
今年のテーマは「東日本大震災とアジアの災害に学ぶソーシャルワーク人材育成」。
「心のケア中長期支援」について、佐藤三四郎さんにお話をお願いしました。

大学という場所は、単に授業をやってるだけでは衰退します。
色々な人の出会う場、色々な現場からの発信を紡いでいく場になればと思います。
いろいろ、やればやるほど、教員は自分の首がまわらなくなるのですが…(汗)


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第2回日本社会事業大学
S-PSフォーラム

~現役生と卒業生のより良いキャリア形成と実践力向上を目指して~
日本社会事業大学精神保健福祉士養成課程では、学部・通信教育科・専門職大学院・研究科大学院において精神保健福祉を学んでいる方と卒業した方々の相互交流と実践的学びの場として精神保健福祉士養成課程関係者フォーラム(S-PSフォーラム)を開催します。
福祉初心者の方も、当事者の方も、現場で揺らぎながら働いている方も、母校に貢献したいと思っている方も、みんなで大集合しませんか?
懐かしい先生もお呼びして、現役の教員と共に皆さんと交流したいと思っています。
パートナーシップを体感し、みんなでエンパワーメントしあいましょう!

日 時:11月6日(日) 10:00~17:00 
場 所:日本社会事業大学 清瀬キャンパス 教学B棟B301ほか
参加者:通信教育科、社会福祉学部、専門職大学院、研究科大学院の在籍者および卒業者

構 成:
1.基調講演 10:00~12:00
「住民参加型の地域福祉実践とは?~ぴあ三浦での取り組みを中心に~」
大野和男先生(元本学専門職大学院教授、元日本PSW協会理事長)

2.分科会(対象者)13:00~15:00
1)はじめての福祉(とらばーゆ組、ご家族や主婦経験者組)
2)地域事業所が抱える現状と課題を分かち合いませんか(現役生、卒業生)
3)精神科病院が抱える現状と課題を分かち合いませんか(現役生、卒業生)
4)行政が抱える現状と課題を分かち合いませんか(精神保健福祉関係)
5)ピア精神保健福祉士に対する期待(当事者の方、ピアサポートに関心を持つ方)
6)あなたの悩みに寄り添います(3年以内の卒業生、中堅・ベテラン卒業生も)

3.交流会 生協カフェテリア 15:00~17:00
教員による「よろず相談」を含む。軽食とソフトドリンク付き

参加費:1,000円

当日参加予定教員:
寺谷隆子(前本学精神保健福祉士養成課程主任)、
大野和男(元本学大学院福祉マネジメント研究科教授)
贄川信幸(本学社会事業研究所特任准教授)
添田雅宏(通信教育科専任教員)
北本明日香(通信教育科専任教員)

申し込み先:
お申し込みは必要事項をご記入の上、大島研究室までメールにてお送りください。
(必要事項)
氏名、課程、卒業年、現所属先、連絡先(メールアドレス)
希望する分科会(第2希望まで)
(大島研究室e-mailアドレス)
spsforum.jcsw@gmail.com  

主催:S-PSフォーラム実行委員会


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INTERNATIONAL SEMINAR ON SOCIAL WELFARE IN ASIA AND THE PACIFIC 2011
平成23年度 第20回 環太平洋社会福祉セミナー
テーマ: 東日本大震災とアジアの災害に学ぶソーシャルワーク 人材育成-コミュニティを核とする災害復興
Human Resource Development for Community-Based Disaster Management

2011年度の環太平洋社会福祉セミナーは、11月3日(木)「アジアの災害リスク管理ソーシャルワーク人材育成 コミュニティを核とする災害復興」をテーマに、日本社会事業大学とアジア太平洋社会福祉教育連盟(APASWE)共催で国際セミナーを開催します。
災害復興におけるコミュニティを核とする住民主体の包括的な地域復興と、そのための社会開発型ソーシャルワーク。
どのような人材が求められているのか、その人材育成について考える。

11月3日(木) 9:30-17:30( 9:00 受付 )
会場:JICA市ヶ谷(JICA研究所)
※当日は日本語による同時通訳が付きます。

プログラム
基調報告(10:00-12:00)
「コミュニティベース災害リスク管理人材育成―大学、NGO、地域での人材育成― 」
エマニュエル ルナ(フィリピン大学ソーシャルワークコミュニティ開発学院教授)
「コミュニティからの再生」
臼澤 良一(大槌町「まごころの里」まごころひろば臼澤館長)

報 告(13:30-14:30)
ソーシャルワーク人材育成実践プログラム
13:30-14:00
「地域での心のケア中長期支援に向けて」
佐藤 三四郎(東京福祉大学教授)
14:00-14:30
「災害ソーシャルワーク人材育成-大学の人材育成、ソーシャルワーク組織形成支援-」
新家 増美(中国華東理工大学教授)

質疑・討論(14:30-17:30)
「災害ソーシャルワーク人材育成」
デチャ サングカワン(タマサート大学社会公共管理学院院長)
バグス アリョ(インドネシア大学講師)

主催:日本社会事業大学 社会事業研究所
共催:アジア太平洋社会福祉教育連盟(APASWE)
後援:独立行政法人 国際協力機構(JICA)

INTERNATIONAL SEMINAR ON SOCIAL WELFARE IN ASIA AND THE PACIFIC 2011
受講申し込み方法
本学ホームページ(http://www.jcsw.ac.jp)をご参照の上、いずれかの方法でお申し込みください。
 FAX お電話でのお申込みは受け付けておりません。
 郵送
申込先 〒204-8555 東京都清瀬市竹丘3-1-30
日本社会事業大学社会事業研究所(社会福祉セミナー担当宛)
FAX 042-496-3051

参加費 無料

その他
受講票は発行しません。
会場には駐車スペースがありませんので、お車でのご来場はご遠慮ください。
内容・スケジュールは変更になる場合がございます。ご了承ください。
障害等のために特別な配慮が必要な方は、あらかじめお申し出ください。

お問い合わせ
日本社会事業大学社会事業研究所(社会福祉セミナー担当)
TEL 042-496-3050
平日 9:00~17:00 土曜日9:00~12:30


日本デイケア学会名古屋大会

2011年09月21日 13時55分48秒 | イベント告知

台風15号が接近しています。
本日15時頃、静岡に上陸予定と。
暴風域、風速45メートルという、勢力の強い台風です。

大学のある地域にも、大雨洪水警報が発令されました。
このため、臨時の会議を開き、対応を協議。
急遽、本日午後は全学休校を決定しました。

今週から既に、学部や大学院の授業が始まっています。
この時点での、授業休講は、大学教員にとっては、とても痛いです。
夏の資格実習指導や国試ガイダンス、ゲスト講師の調整など、補講を組まざるを得ません。

明日からは、通信教育の面接授業(スクーリング)も組まれていました。
既に運航中止が決まった航空機を利用する学生は、大学に来られません。
精神保健福祉士の短期・一般養成課程でも、補講を組まざるを得なくなるでしょう。

広域に被害を及ぼす台風は、大都市をも機能麻痺させます。
今回の台風で、既に大きな被害を受けているのが名古屋市です。
昨日は、100万人超の世帯を対象とした、避難指示が出されています。

その名古屋で、明日から開催されるのが、日本デイケア学会です。
すずかけクリニック院長の福智寿彦さんが、大会長を努めて準備を進めて来られました。
きっと開催前日の今日も、テンション高く、陣頭指揮をとっておられるのでしょう。

僕自身は、木曜日に授業があり、土曜日も授業があるので、
金曜日一日だけ、分科会座長だけの、日帰りの参加になってしまいますが。
かつての同僚であり、カラオケ仲間の、福智さんの応援に行こうと思います。

医療法人福智会の方々はじめ、大会事務局運営に取り組む名古屋の皆さん。
まだ、本番はこれからですが、お疲れ様です!
お世話になりますが、よろしくお願い致します!


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日本デイケア学会第16回年次大会(名古屋大会)日程
プログラム

1. 震災特別報告
I)「東日本大震災 その時われわれは何をしたか」
  原 敬造(原クリニック院長)
II)「津波の町の精神医療」
  道又 利(岩手県立大船渡病院 第一精神科長)

2. 特 別 講 演
I)「リカバリー実践から日本へ提言できること」
   デービット・ピロン(ロサンゼルス郡精神保健局 所長兼CEO)
II)「精神障害リハビリテーションとリカバリー」
   野中 猛(日本福祉大学社会福祉学部 保健福祉学科教授)

3. 教 育 講 演
I)「認知行動療法の有効な実践に向けて」
   石垣 琢麿(東京大学大学院 総合文化研究科教授)
II)「それぞれの現場からみたデイケアの位置づけ」
   兼本 浩祐(愛知医科大学 精神科学講座教授)

4. シンポジウム
I)「気分障害を対象としたリワークデイケア ~リワークプログラムの実戦と効果~」
 五十嵐 良雄(医療法人社団雄仁会 メディカルケア虎ノ門院長)
 舟橋 利彦(ル-セントJ’sクリニック院長 / 医療法人明心会 仁大病院理事長)
 加藤 和子(さくら・ら心療内科院長 / 医療法人生々堂厚生会 森病院副院長)
 大木 洋子(医療法人社団雄仁会 メディカルケア虎ノ門 / 慶応義塾大学大学院 健康マネジメント研究科 博士課程)

II) 震災シンポジウム「東日本大震災と被災者支援」
 座長:浅野 弘毅(東北福祉大学 せんだんホスピタル院長)
 シンポジスト:新階 敏恭(医療法人くさの実会 光ヶ丘保養園 医師)
        須藤 康宏(相馬市教育委員会 相馬フォロアーチームリーダー)
        宮城 秀晃(宮城クリニック院長)
        林 みづ穂(仙台市精神保健福祉総合センター所長)
        本庄谷 奈央(仙台市精神保健福祉総合センター精神保健福祉士)
        川副 泰成(神奈川県立精神医療センターせりがや病院院長)

III)【高齢者デイケア】「地域の暮らしを支える通所サービスの役割」
 井上 崇(介護老人保健施設「伸寿苑」施設長代理)
 小山 樹(株式会社ジェネラス 代表取締役)
 小澤 和枝(セキスイオアシス株式会社 オアシスセンター副センター長)
 山下 正倫(医療法人仁医会 中澤通所リハビリテーションセンター部長)
 中島 智子(医療法人愛生会 上飯田リハビリテーション病院 看護師)

IV)当事者シンポジウム「当事者の想いに耳を傾けよう」
 家族シンポジウム「家族の想いに耳を傾けよう」

5. パネルディスカッション 「日本におけるリカバリーとは」
 パネリスト:浅野 弘毅(東北福祉大学 せんだんホスピタル院長)
        佐々木 裕光(医療法人恵愛会 福間病院院長)
       澤 温(医療法人北斗会 理事長)
       福智 寿彦(医療法人福智会 すずかけクリニック院長)
 特別発言:福田 祐典(厚生労働省 精神障害保健課長)
 司  会 :福智 寿彦(医療法人福智会 すずかけクリニック院長)
       窪田 彰(医療法人社団草思会 クボタクリニック院長)

6. 市民公開講座 「当事者が語るリカバリー」
 シンポジスト:広田 和子(精神医療サバイバー)ほか
 司    会:永田 仁

7. 一 般 演 題
1) 「プログラム実践1」
  座長:竹中秀彦(京ケ峰岡田病院)      
2) 「プログラム実践2」
  座長:野中 猛(日本福祉大学)
3) 「就労支援1」
  座長:並河勇志(こころのクリニック西尾)
4) 「就労支援2」
  座長:新畑敬子(愛知デイ・ケア実施施設交流会)
5) 「高次脳機能・発達障害」
  座長:稲葉健太郎(名古屋市総合リハビリテーションセンター)
6) 「個別支援」
  座長:栗原 毅(世田谷区北沢保健福祉センター)
7) 「デイケアの機能・役割1」
  座長:朝倉超己(共和病院)
8) 「デイケアの機能・役割2」
  座長:雲川伸正(西山クリニック)
9) 「評価・調査1」
  座長:荒田 寛(龍谷大学)
10) 「評価・調査2」
  座長:佐々木裕光(福間病院)
11) 「就労支援3」
  座長:五十嵐良雄(メディカルケア虎ノ門)
12) 「リカバリー」
  座長:古屋龍太(日本社会事業大学)
13) 「高齢者1」
  座長:井上 崇(介護老人保健施設伸寿苑)
14) 「高齢者2」
  座長:北村岳彦(福智クリニック)
15) 「プログラム運営」
  座長:澤 温(医療法人北斗会)
16) 「生活支援」
  座長:榎本 稔(榎本クリニック)
17) 「事例報告」
  座長:高木 宏(愛知県立城山病院)
18) 「精神療法」
  座長:石黒直生(刈谷病院)

8. ランチョンセミナー  
1)大会長講演 「環境が心をつくり、心が脳を変える」 
福智 寿彦(医療法人福智会 すずかけクリニック院長)
協賛:ヤンセンファーマ株式会社

2)「BPSD(認知症の行動・心理症状)について ―精神科医の立場から―」
山下功一(愛知医科大学 精神科学講座講師)
座長:森 康浩(愛知医科大学 精神科学講座助教)
協賛:エーザイ株式会社

3)「認知行動療法を中心とした心理教育に特化した短期集中型のうつ病リワークデイケア」
唐渡雅行(医療法人清聖会 とわたり内科・心療内科理事長)
座長:太田龍朗(名古屋第一赤十字病院 心療相談センター長)
協賛:塩野義製薬株式会社

4)「Recoveryを後押しする統合失調症の薬物療法 ~性機能障害に焦点をあてて~」
内野俊郎(久留米大学医学部 神経精神医学講座助教)
座長:鈴木滋(愛知医科大学医学部 精神科学講座教授)
協賛:大塚製薬株式会社

5)「うつ病診療の難しさ」
高木 宏(愛知県立城山病院 社会復帰部部長)
座長:兼本浩祐(愛知医科大学医学部 精神科学講座教授)
協賛:グラクソ・スミスクライン株式会社

9. 企 業 展 示

10. 懇 親 会
期日:平成23年9月22日(木) 18:00~20:00
場所:ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋 7階 ザ・グランコート
参加費:お一人様 7,000円
ト 善祥氏による中国琵琶演奏会がございます。

< 研 修 会 > 
日 時:平成23年9月24日(土) 9:00~11:45
名古屋国際会議場2号館 会議室

研修会1 高齢者分野
「認知症高齢者の地域生活支援とデイケアの役割」
岩尾 貢 (日本認知症グループホーム協会副代表/社会福祉法人鶴寿会 施設長)

研修会2 精神科分野
「精神科デイケアにおける『主体性』について」
栗原 毅 (世田谷区北沢保健福祉センター デイケアグループワーカー)

参加費:学会員  2,000円
    非学会員 4,000円
研修会の参加申し込みに関しましては、日本デイケア学会事務局まで直接お申し込みください。

< 施設見学会 >
日 時:平成23年9月24日(土) A・B・Cコース … 9 : 00 ~ 12 : 00
日 時:平成23年9月24日(土) Dコース … 13 : 30 ~ 15 : 00
会 場:見学会場現地集合
※事前申し込み定員制(先着順)

Aコース:刈谷病院(精神科デイケア)
Bコース:医療法人福智会(精神科デイケア)
Cコース:県立城山病院(精神科デイケア)
Dコース:ル-セントJ’sクリニック

社会福祉士の認定制度のこと

2011年09月14日 15時36分06秒 | イベント告知

社会福祉士の「認定制度」が、まもなくスタートします。
2012年度開始に目指して、着々と準備が進められています。

2007年の「社会福祉士及び介護福祉士法」改正に端を発するものです。
衆議院・参議院の付帯決議に「専門社会福祉士の仕組みについて早急な検討を行う」という一文が盛り込まれました。

この決議を踏まえ、日本社会福祉士会が中心になって認定制度が検討されてきました。
調整機関として「専門社会福祉士認定制度設立準備連絡協議会」が設けられました。
協議会の構成団体は、以下の通り。

社会福祉法人 全国社会福祉協議会
社会福祉法人 全国社会福祉協議会全国社会福祉施設経営者協議会
社団法人 日本医療社会福祉協会
社団法人 日本社会福祉教育学校連盟
社団法人 日本社会福祉士会
社団法人 日本社会福祉士養成校協会
社団法人 日本精神保健福祉士協会
特定非営利法人 日本ソーシャルワーカー協会

認定制度のイメージとしては…、

1)認定制度を運営する第三者機関が、研修実施機関(組織)の認証を行う。
2)認証を受けた研修実施団体が、研修会を開催する。
3)研修の指定科目は、共通専門科目と分野専門科目。
4)研修を受講した社会福祉士に、修了単位が付与される。
5)修了単位を付与された社会福祉士は、第三者機関に認定の申請を行う。
6)申請に基づき認定審査が行われ、基準を満たしていると認定される。
7)認定を受けた社会福祉士は、登録機関に登録申請を行う。
8)登録機関は、認定者を登録し公表する。

…違っていたら、ごめんなさい。
まだ、あくまでも案の段階なので、ハッキリしたことは言えません。

国家資格を取得した社会福祉士の上位認定資格になります。
「認定社会福祉士」は、目安として5年以上の実務経験。
「認定専門社会福祉士」は、目安として10年以上のキャリアを持つ人。
(「認定専門社会福祉士」は、その後「上級社会福祉士」に名称が変わってます)

国家資格は、あくまでも社会福祉分野で働くベースになる基礎資格。
資格の取得はスタートラインであり、現場での実践力を証明したものではない。
一方で、資格取得後、実務経験年数をただ重ねれば良いというものでもない。
ソーシャルワーカーとして、高度な知識と卓越した技術を習得するキャリアアップが必要。
福祉専門職種としての実践力を研鑽するシステムを構築する、というのが目的です。

そう考えると、専門職大学院と目指すところは似ています。
専門職としての実践力(コンピテンシー)獲得を目指すリカレント教育の場ですから。
この認定(専門)社会福祉士制度と、専門職大学院がどのようにリンクできるのか。
SWの基礎資格である社会福祉士と、精神保健福祉士は今後どう整理されていくのか。
個人的にも、興味の尽きないところです。

…というわけで(…ではないんですが…(^_^;))。
今年も、「専門職大学院のつどい」をやります。

午前中に、厚生労働省の社会福祉専門官である諏訪さんに講演していただきます。
今、「社会福祉専門職に求められること」を、お話し頂きます。
「福祉職が専門職として確立していくためには」何が必要なのか。
これからの、この国の社会福祉の将来像を示してもらいながら考えたいと思います。

当然、「認定(専門)社会福祉士」についても、お考えを聞かせて頂けると思います。
認定社会福祉士制度に関心をお持ちの皆さんのご参加を、お待ちしています。

「専門職大学院のつどい」は、社会人向けリカレント教育の合同説明会になっています。
研究大学院と通信教育科の説明会と個別相談会も、同時並行して開催します。

専門職大学院への進学をお考えの皆さん、どうぞお集まり下さい。
専門職大学院への進学を考えていない方も、どうぞご参加下さい。


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日本社会事業大学大学院「専門職大学院のつどい」

日本社会事業大学の専門職大学院では、今年度入試説明会の一環として「専門職大学院のつどい」を開催します。
我が国唯一の福祉専門職大学院への進学を考えている方、仕事を続けながら学んでみたい方、現場の課題で悩んでいる方、福祉の専門職として、現場で悩み、考え、行動するあなたを応援します。
ソーシャルワーカーとしての新しいキャリアを目指しませんか?
同時開催:合同説明会「研究大学院」「通信教育科」「学部編入」の個別相談も応じます。

2011年9月17日(土)10:30~17:00

日本社会事業大学A棟3階301教室、ほか

●プログラム

10:00 ~     受付
  司会進行:古屋龍太
10:30 ~ 10:45 開会挨拶
  福祉マネジメント研究科長 若穂井透
10:45 ~ 11:45 講演
 「福祉専門職に求められること~福祉職が専門職として確立していくためには~」
  厚生労働省社会・援護局 社会福祉専門官 諏訪 徹

12:30 ~ 13:00 全体概要説明(それぞれの学びの特徴など)
  専門職大学院准教授 古屋龍太
13:00 ~ 13:20 研究大学院(社会福祉学研究科)概要説明
  社会福祉研究科長 大島 巌
13:00 ~ 13:40 通信教育科概要説明(別教室で同時並行)
  通信教育科長 阿部 實
  通信教育科専任教員 添田雅宏・北本明日香
13:20 ~ 13:35 専門職大学院(福祉マネジメント研究科)概要説明
  専門職大学院 准教授 古屋龍太

13:35 ~ 14:20 模擬講義
 「権利擁護と成年後見実践」
  福祉マネジメント研究科長・教授 若穂井 透
14:30 ~ 15:10 前年度学修総括会の報告
  専門職大学院修了7期生 龍野さん&川尻さん

15:10 ~ 15:30 ケアマネジメントコースについて
  専門職大学院准教授 宮島 清
15:30 ~ 15:50 ビジネスマネジメントコースについて
  専門職大学院准教授 藤井賢一郎
15:50 ~ 16:00 入試説明
  専門職大学院准教授 古屋龍太

13:00 ~ 15:30 編入学・全体相談
13:20 ~ 16:30 研究大学院・個別相談
13:40 ~ 16:30 通信教育科・個別相談
16:00 ~ 17:00 専門職大学院・個別相談

●ご案内

どなたでもご参加いただけます。
講演のみの参加、説明会・個別相談のみの参加も可能です。
ホームページ・電話・ファックス等で予約をいただいた場合は、個別相談の順番を優先させていただきます。
当日直接のご参加もお待ちしています。

当日は食堂を営業していますが、すべてのプロブラム(合同説明会)に参加される場合は昼食をご持参ください。

詳しくは、本学ホームページ(http://www.jcsw.ac.jp/)をご覧頂くか、入試広報課(電話042-496-3080)までお問い合わせください。



※画像は、京都・南禅寺の山門。もうずっと前に行った時のものですが。
 記事本文には、まったく関係ありません。

イタリアに学ぶ精神科医療と福祉

2011年08月26日 14時50分25秒 | イベント告知

自分自身が、まるで余裕のない日々で、十分に動けていませんが。
あちこちで、精神保健福祉にかかわるイベントが開かれています。

主催者の了解が得られたので、埼玉県で行われるイベントをひとつご紹介します。
埼玉県の精神医療を考える会等が、共催しています。

同会代表の星丘匡史さんと出会ったのは、今から20年以上前でしょうか?
精神科病院をなんとかできないかと、無資格看護者の立場で煩悶していました。

この会は2005年に『データ(2003年)から見た埼玉の精神病院』を出しました。
昨年には『2008年データから見た埼玉の精神科病院2010年版』を出しています。

常勤医師・正看護師・コメディカルの配置数、外来者数、ベッド回転率、
長期在院者(5年以上)と短期在院者(3ヶ月未満)の割合、家庭復帰退院率。

それらを、ランク分けし、レーダーチャートで示し、ランキングしています。
対象は、埼玉県内、47の精神科病院と、17の高齢者病院。

この手法は、東京都地域精神医療業務研究会の『東京精神病院事情』に習っています。
精神病院統計の公開を拒む東京都と裁判で争って勝ち、1989年に公刊されました。

当時は、精神科病院のデータは非公開が当たり前でした。
今でも、東京や埼玉のように精神科病院のデータが公刊されている県はごくわずかです。

今後、地域医療計画に精神科も入ると、治療実績等のデータ公開が当たり前になります。
30年前のような密室の精神科医療は、果たして無くなるでしょうか?

「精神科病院」のないイタリアから、日本の精神保健福祉関係者は何を学べるのか…。
興味深い内容ですので、お手すきの方はどうぞご参加下さい。


※画像は『2008年データから見た埼玉の精神科病院2010年版』
ご希望の方は、埼玉県の精神医療を考える会まで(頒価1000円)。

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精神病院を考える連続講座VOL.3 in さいたま

精神科医療・福祉~未来の指針

現在、イタリアには、いわゆる“精神病院”というものがない。
はたして、30万床を超える精神科病床(人口比世界一)を抱える日本が、
”精神病院”なしで精神障がい者を地域で支えていけるのか。
これまでの日本の精神科医療と福祉の課題、そして、これからの住みやすい社会のあり方をみんなで考えてみませんか。

○映画「ふたつめの影」上映13:30~15:00
イタリアの精神科医フランコ・バザーリアが、どのように精神病院を解体し、精神障がい者を地域で支える基盤をつくり上げたかを描いた映画。

○講演「イタリアに学ぶ精神科医療と福祉」
講師:大熊一夫氏   15:10~16:30
経歴:朝日新聞記者、週刊朝日副編集長、アエラ・スタッフライター、大阪大学人間科学部教授等を経て、現在はフリーのジャーナリスト。
1970年、『ルポ精神病棟』を朝日新聞社会面に連載・出版し、衝撃的な精神病院の内側を告発した。
精神科病院廃絶に向け、全国で講演活動を行う。
近著「精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本」岩波書店より刊行。

2011年9月10日(土)13:30~16:30

会場:JR浦和駅 東口 パルコ 9階
   浦和コミュニティーセンター 第15集会室

参加費:1,000円(障がい者:500円、中・高校生:500円、小学生以下無料)

主催:精神病院を考える連続講座実行委員会  
共催:埼玉県精神障害者小規模作業所等連絡会、埼玉県の精神医療を考える会

問合せ:090-9647-2149(星丘)
※事前申込みは不要です。

専門職大学院「出前ゼミin宮古島」

2011年08月23日 13時57分43秒 | イベント告知


社大の専門職大学院では、4年前から「出前ゼミ」を開催しています。
教員がこぞって出かけて、現地の福祉従事者とゼミをやろうというものです。

2008年が、新潟県の佐渡島で。
2009年が、青森県の下北半島、むつ市で。
2010年が、熊本県の山鹿市の芝居小屋で。
そして今年、2011年は、沖縄県の宮古島に行きます。

ふだん福祉の研修会など開催されない「僻地」で、というのが趣旨です。
専門職大学院の卒業生たちが、現地で企画し、準備してくれます。

実はこれ、大学のフォーマルな行事ではなくて、有志が勝手にやってるものでした。
卒業生からのお誘いなので、教員たちも宿泊交通費等、まるで手弁当の企画でした。

それが定着してきて、大学側にフォーマルに認められることになりました。
今年から、なんと出張扱いで、旅費が研究費から支出できるようになりました。

自主的なイベントが、お金がついてフォーマル化すると、いろいろ危惧もあります。
自由裁量が制約されるとか、卒業生の主体性が侵されるのではとか。

でも、手弁当の良さは残しつつ、組織内に定着させるのも、大事なことだと思います。
今後も「出前ゼミ」を、専門職大学院のイベントとして定着させていければと思います。

今回の企画は、5期生の下地さんと7期生の赤嶺さんが中心になって組んでくれています。
昼間のフォーマルな企画とともに、夜の語らいが今から楽しみです。

地元のSWたちと、おおいに夜を徹して語り合おう、というのがゼミの趣旨なので。
宮古島の皆さん、沖縄の皆さん、お世話になりますが、よろしくお願い致します。


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「社事大福祉フォーラム・出前ゼミin宮古島」のお知らせ

「日本社会事業大学・専門職大学院福祉フォーラム・出前ゼミin宮古島」と題して日本社会事業大学院専門職大学院の教員による「福祉フォーラム」と「出前ゼミ」を沖縄県宮古島市で平成23年9月3日(土)に開催予定しております。
2部構成で、前半では「地域包括ケアにおける地域社会」をテーマに地元宮古島での見守り活動の取組みや医療・介護の実践報告を行い、これまで宮古島で行われてきた取組みを見直すことで今後の福祉の方向性を考える契機になればと考えています。
後半は、専門職大学院の教員による参加型ゼミを行います。
事前に申し込まれた方を中心に、関心のある分野に参加して頂き、今後の実践に役立てて頂ければ幸いです。
日本社会事業大学は1946年に設立され厚生労働省の委託により運営され、これまで社会福祉従事者への養成の役割を担ってきました。
今回、出前ゼミを主催する日本で唯一の福祉専門職大学院も2004年に設立され今年で8年目になります。
出前ゼミは、日本全国に巣立っていった専門職大学院の卒業生と教員が手弁当で地域福祉の発展を願って4年前に始まりました。
これまで開催地は常に僻地であり、駆けつけた教員はフォーラムを行い、ゼミを開催し、地元の福祉関係者たちに福祉への熱い想いを伝えて来ました。
今回、宮古島出身の卒業生が沖縄県内の卒業生達と一緒に企画して開催いたします。
宮古島はもとより、沖縄県内外で活動している方々、日本社会事業大学の卒業生、福祉関係者など多くの方々のご参加をお待ちしております。

実行委員会代表 下地崇紀(宮古島市役所地域包括支援センター)

○期日
2011年9月3日(土)

○会場
宮古島市働く女性の家

○主催
日本社会事業大学社会福祉学会
日本社会事業大学院福祉マネジメント研究科(専門職大学院)
「社事大福祉フォーラム・出前ゼミin宮古島」実行委員会

○後援
宮古島市
日本社会事業大学同窓会

○日程
1.12時半~14時半 「地域包括ケア・宮古島市の福祉実践とこれから」
2.15時~18時  「日本社会事業専門職大学院・出前ゼミ」

1.「地域包括ケア・宮古島市の福祉実践とこれから」
コーディネーター
日本社会事業大学専門職大学院 新津ふみ子
コメンテーター
日本社会事業大学専門職大学院 矢部正治 
報告者(予定)
宮古島市役所地域包括支援センター:小地域ネットワーク作り
小規模多機能事業所、居宅介護支援専門員、訪問医療、訪問看護
障害者支援事業所

2.「日本社会事業大学専門職大学院・出前ゼミ」
1)「施設経営の課題」
講師:教授 田島 誠一
2)「介護施設の事故予防」
講師:教授 新津 ふみ子
3)「地域で生活する高齢者への支援」
講師:准教授 矢部 正治
4)「児童虐待と向き合う」
講師:准教授 宮島 清
5)「アルコール依存への地域の取組み」
講師:准教授 古屋 龍太
6)「地域社会で死を選ぶこと」
講師:客員教授 長谷 方人 

○<参加費>
「地域包括ケア・宮古島市の福祉実践とこれから」…参加費無料
「日本社会事業大学専門職大学院研究科・出前ゼミ」…資料代1,000円(当日徴収)

○出前ゼミ参加申し込み方法
FAXかメールにて、添付の「ゼミ申し込み用紙」を下記宛先までお送り下さい。
FAX:0980-73-1208
メールアドレス:ungarts@yahoo.co.jp
お問い合わせ:
090-2395-4123(五期生:下地崇紀の携帯) 
090-8290-4908(七期生:赤嶺祐子の携帯)

○申し込み締切日:8月31日(水)
旅行パック等の手配につきましては、下記の資料を参考に、参加者各自にてよろしくお願いいたします。
以下の内容を記載し、FAX又はメールにてお申し込み下さい。
FAX番号:0980-73-1208

○懇親会
18時半より、会場近くにて懇親会を予定しています。
ぜひご参加下さい。(会費3千円)

○希望するゼミ参加の申し込み用紙
氏名、住所、連絡先、勤務先、参加希望ゼミ、懇親会参加の有無を記し、
題材にしてもらいたい質問や、事例提供が可能な事例があれば、下記にどのような内容か簡単に記入して頂けますでしょうか。
日頃の業務での考えを整理し、お互いの学びを深めるためにも、この機会をご利用下さい。
なお、後日調整のために連絡させて頂きますのでご了承下さい。

○旅行パックの申し込み・連絡先
参加ご希望の方は、お手数ですが各自でホテルパック等の手配をお願いします。
下記は現在のホテルパックを参考として掲載しました。(羽田発着の料金目安)
1)沖縄ツーリスト:2泊3日、61800円、ホテル2泊、ANA便、レンタカー3日付
050-5533-0978
2)JALパック京王観光:1泊3日、57000円、ホテル1泊のみ、JAL便
03-5351-7156
3)渋谷トラベルプラザ:1泊3日、52500円、ホテル1泊のみ、ANA便
03-6427-0555
4)JTA商事株式会社:得宿プラン6000円=ホテルのみの予約、8000円=沖縄本島・宮古島レンタカー利用可
098-857-2111

○宮古島市内の主なホテル
宮古第一ホテル:6000円、0980-73-5522
ホテルニュー丸勝:5500円、0980-72-9936
ミヤコセントラルホテル:6500円、0980-73-2002
観光ホテルセイルイン宮古島:6500円、0980-74-3854
ホテルピースアイランドホテル:7500円、0980-74-1717
ホテルアトールエメラルド:14000円、0980-73-9800
ホテルサザンコースト宮古島:7000円、0980-75-3335
シギラベイサイド・スイートアラマンダ:48000円、0980-74-7100
*アトール、サザンコースト(新しい)、シギラ、は市内から少し離れております。

○会場へのアクセス
宮古空港から「働く女性の家(通称:ゆいみなあ)」までタクシーで8分。2千円弱。

○ゼミ翌日の日程等について
9月4日(日)は、日本百景の東平安名崎観光、前浜ビーチでの海水浴等を企画いたしますので、そちらもぜひご参加下さい。



※画像は、東静岡のガンダム。本文とはまったく関係ありません。
※画像を、宮古島のビーチに差し替えました。

社大PSWフォーラム

2011年08月22日 13時53分19秒 | イベント告知

日本社会事業大学には、三つの精神保健福祉士養成課程があります。

ひとつは、学部の養成課程です。
1998年に全国に先駆けて開設された、PSW国家資格の養成課程です。
定員は1学年20名、昨年度までに第13期生の卒業生を送り出しました。
昨年は、7人が精神科病院、4人が地域精神保健福祉事業所、1人が公務員、3人が精神以外の福祉施設、1人が精神科以外の医療機関、1人が企業に就職していきました。

もう一つは、通信教育科の短期養成課程。
2001年に開設され、定員は150名、修学期間は9ヶ月。
主に、既に社会福祉士を取得済みの方や、精神保健福祉現場で仕事をされている現任者が多いのが特徴です。
PSW養成カリキュラムの改正に伴い、実習期間が来年度より大幅に増えることもあり、今年度は定員を遙かに超える志願者が集まりました。

もう一つが、通信教育科の一般養成課程。
同じく2001年に開設され、定員は200名、修学期間は1年10ヶ月。
主に、4年制一般大学を卒業した方で、これから精神保健福祉について学ぶビギナーの社会人が対象です。
経歴も、民間企業の出身者から、リタイア組、家庭の主婦、と実に様々です。
自身が精神保健福祉の当事者であったり、ご家族の立場の方々も、毎年かなりいます。
 
定員で言えば、合計370名の受験資格取得者を、毎年卒業させていることになります。
昨年度新卒者の合格率は、学部94.4%、短期90.9%、一般73.7%でした。
全国平均の合格率が、昨年度は58.3%でしたから、かなり優秀と言えるでしょう。

これだけ多数のPSWを輩出しても、これまで卒業生の連絡網がありませんでした。
大学全体の同窓会はもちろんありますが、PSW独自の同窓会組織はありません。
春に行った「PSW課程勉強会」も、主に学部卒業のPSWが対象でしたし。
通信教育科も含めた、三つの課程の横断的なOB・OGの集まりはありませんでした。

身近に経験豊かな先輩のPSWもいるのに、実にもったいない話しです。
学び合い、教え合い、支え合う、格好の資源を活かさない手はありません。
教員だけで繋がるのではなくて、母校という共通の舞台で繋がれる場を創れないか…。

そんな想いから、この度、「社大PSWフォーラム」を行うことになりました。
卒後のリカレント教育の一環として、ということもできるでしょうが。
一方的なレクチャーではなく、お互いの体験を共有し学び合う場をめざしています。
その意味では、母校を舞台にした専門職のセルフヘルプグループでもあるのかも?
少しずつでも、この学校を舞台に、専門職としての相互研鑽が図られればと願っています。

僕自身は、第1回のこの日、専門職大学院の出張ゼミが重複しており参加できませんが。
多くの方々が、久しぶりに母校・清瀬の街においで頂ければと願います。

社大の学部・通信教育科を卒業した皆さん、どうぞご参集下さい。
専門職大学院や研究大学院の、現役・既卒のPSWの方々も、奮ってご参加下さい。


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日本社会事業大学PSWフォーラム
~現役生と卒業生のより良いキャリア形成と実践力向上を目指して~

日本社会事業大学精神保健福祉士養成課程では、学部・通信教育科・専門職大学院・研究科大学院において精神保健福祉を学んでいる方と、卒業した方々の相互交流と実践的学びの場として精神保健福祉士養成課程関係者フォーラム(S-PSフォーラム)を開催します。
福祉初心者の方も、当事者の方も、現場で揺らぎながら働いている方も、母校に貢献したいと思っている方も、みんなで大集合しませんか?
懐かしい先生もお呼びして、現役の教員と共に皆さんと交流したいと思っています。
パートナーシップを体感し、みんなでエンパワーメントしあいましょう!

○日 時:
9月4日(日) 10:00~17:00 
*2回目は11月6日(日)を予定しています。

○場 所:
日本社会事業大学 清瀬キャンパス 教学B棟401教室ほか

○参加者:
通信教育科、社会福祉学部、専門職大学院、研究科大学院の在籍者および卒業者

○構 成:
1.基調講演 10:00~12:00
寺谷隆子先生「地域住民といっしょにピアサポート実践を」(仮題)

2.分科会(主な対象者)13:00~15:00
1)はじめての福祉
 (とらばーゆ組、ご家族や主婦経験者組)
2)地域事業所が抱える現状と課題を分かち合いませんか
 (現役生、卒業生)
3)精神科病院が抱える現状と課題を分かち合いませんか
 (現役生、卒業生)
4)行政が抱える現状と課題を分かち合いませんか
 (精神保健福祉関係)
5)ピア精神保健福祉士を目指して
 (当事者の方)
6)卒後3年以内のPSW大集合
 (卒後3年以内の卒業生、中堅・ベテラン卒業生も)

3.交流会 生協カフェテリア 15:00~17:00
教員による「よろず相談」を含む。
軽食とソフトドリンク付き

○参加予定教員:
寺谷隆子(前本学精神保健福祉士養成課程主任)
大島巌(現本学精神保健福祉士養成課程主任)
贄川信幸(本学社会事業研究所特任准教授)
添田雅宏(通信教育科専任教員)
北本明日香(通信教育科専任教員)

○資料代・交流会参加費:
1000円(当日払い)

○申し込み先:
お申し込みは、以下の必要事項をご記入の上、大島研究室までメールにてお送りください。
(必要事項)氏名、課程、卒業年、現所属先、連絡先(メールアドレス)、希望する分科会(第2希望まで)
(大島研究室e-mailアドレス) spsforum.jcsw@gmail.com  

○主催:S-PSフォーラム実行委員会


東日本大震災の被災地に学ぶ

2011年08月10日 17時04分43秒 | イベント告知

蝉時雨と共に、暑い夏が続きます。
各地で、夏祭りやお盆の行事が行われています。

華やいだ雰囲気のお祭りも、今年はどこか、少し違った趣です。
亡くなった近親者だけを弔うのではない、今年の夏…。

見知らぬ他者の死に想いを寄せて、生きている者の等しい幸せを祈る姿。
迎え火、送り火を通して、多くの人々が祈り、合掌しています。

明日は8月11日。
東日本大震災の発生から、早くも5ヶ月がたとうとしています。

一瞬にして、愛する家族や親しい人、家も街も失ってしまった被災地の方々。
その苦しみや悲しみに接すると、心が痛み、言葉を失います。

しかも、被災地の生活復興に向けての取り組みは、まだまだ始まったばかり。
先行き不透明な、福島第一原発による放射能被爆の不安も、ぬぐい去れません。

それでも、現地で復旧・復興に懸命に取り組んできた方々が、たくさんいます。
自らが被災しながら、他者を支援し続けてきた、様々な専門職の方々もいます。

今回、専門職大学院で、そういった方々をお招きし、お話をお聞きする機会を設けました。
『東日本大震災特別講座:福祉現場は何を学び、何をしていくのか?』です。

被災地の、大槌町、南三陸町、釜石市、いわき市から、それぞれ報告を頂きます。
合わせて、被災地に支援に入った方々から、経験を話して頂きます。

福祉専門職を自称する僕たちは、被災地から何を学ばなければいけないのか?
自分たちの現場や地域で、今から何をしなければならないのか?

そんなことを、多くの人と考え、議論し、明らかにする機会になればと思います。
それぞれの震災の体験を言葉にして、経験として共有する場になればと思います。

専門職大学院のリカレント講座の一環なので、お金がかかってしまうのが恐縮ですが。
(社大の専門職大学院生は無料ですが、事前申し込みはちゃんとして下さい)

このブログでも、先日、リカバリーフォーラム2011のご案内を出したばかりで。
一部、日程が重複してしまい、あっちもこっちもという訳にはいかないでしょうが。

同じ文京区内でやってますので、よろしければ、参加できる日だけでもご参加下さい。
僕自身は、あっちにもこっちにも、顔を出していますので。


※プログラムの詳細は、下記をご覧下さい。
 会場の席数が限られているため、必ず事前にお申し込みをお願い致します。


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■東日本大震災特別講座■
(2011年度日本社会事業大学専門職大学院リカレント講座)

『福祉現場は何を学び、何をしていくのか?』

今回、東日本大震災とそれに続く福島原発事故は、巨大な災害で、かつ、いまだに災害が日々継続中であるという経験のない事態を生み出しています。
しかも、復旧・復興の遅々たる歩み、先の見えない状況には心を痛めざるを得ません。
震災から半年になるこの時点で、被災地の方々をお招きし、被災現場の状況をつぶさにお聞きするとともに、福祉現場が被災と支援の体験から何を学び、いま、支援のために、そして現場そのもののあり方を変えていくために何をしていくのか?
ともに考えたいと思います。

日時:2011年9月8日(木)~10日(土)
会場:日本社会事業大学 文京キャンパス
〒112-0002 東京都文京区小石川5-10-12
地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅より徒歩5分

プログラム
◆9月8日(木)
司会:山口幸夫

◇18:30~20:30
『大槌町の保健と福祉のまちづくり~被災地全戸訪問調査から』
鈴木るり子(岩手看護短期大学教授、元大槌町保健師)

◆9月9日(金)
司会:矢部正治

◇10:30~12:00
『被災の現場から~原発の足下での支援に問われること』
天野宗和(日本精神保健福祉士協会・いわき市医療チームコーディネーター)

◇13:00~14:45
『福祉現場における災害対策、被災時の行動と要支援者への効果的な支援とは?
~災害体験から学んだこと、今後の支援に必要なこと~』
小山剛(長岡市・高齢者総合ケアセンターこぶし園総合施設長、
NPO法人災害福祉広域支援ネットワークサンダーバード代表)

◇15:00~16:00
『被災の現場から~第三の公共 地域主体のまちづくり』
臼澤良一(大槌町まごころひろばうすざわ館長)

◇16:10~17:40
『震災とソーシャルワーク~四川大震災と大槌町での支援活動から~』
山口幸夫(日本社会事業大学社会事業研究所特任准教授)

◆9月10日(土)
司会:新津ふみ子

◇13:00~14:20
『被災の現場から~津波被害で失った病院と医療の復興』
星 愛子(南三陸町公立志津川病院)

◇14:30~15:30
『被災の現場から~被災地で在宅生活を支える』
斉藤裕基(釜石市:株式会社ウェルファー(訪問看護・居宅介護支援事業)代表取締)

◇15:45~17:15
『福祉現場は何を学び、何をしていくのか?』
藤井賢一郎(日本社会事業大学専門職大学院准教授)


受講料:全回受講10000円
(9月8日:2000円、9月9日:5000円、9月10日:4000円)

お申し込み:日本社会事業大学ホームページより http://www.jcsw.ac.jp/
お問い合わせ:TEL042-496-3105/3106(日本社会事業大学大学院教務課)




※画像は、一橋大学兼松講堂の窓です。