PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

通信教育のレポート添削

2010年11月01日 10時39分59秒 | 大学という場所

僕は大学で、通信教育にもかかわっています。
精神保健福祉士の短期および一般養成課程です。
スクーリング講義では「精神保健福祉論」を担当しています。

講義を担当するということは、そのレポート添削も担当するということです。
このレポート添削は、ハッキリ言って、かなりの負担です。
10人、20人ならともかく、100人、200人となると、相当な労力を要します。

他の業務もあり、どうしても添削締切を守れず、今年から応援をつけてもらいました。
現在は「精神保健福祉論」のレポート添削を、3人で担当しています。
それでも、各回100人くらいのレポートに目を通さねばなりません。

レポートを読んで、評価点をつけるだけなら、まだ楽なのですが。
それぞれに、講評のコメントを付けなければなりません。
一人ひとりのレポートに、約300字程度のコメントを書いています。

レポートは、各回の選択テーマに即して、1200字程度で提出されてきます。
それを、ひとりにつき、だいたい15分くらいで読んで講評するようにしています。
それでも、10人分で150分、50人で750分…。

計算上は、50人でも12~3時間あれば、レポート添削は終了することになりますが。
諸々の業務もある中で、レポート添削に充てられる時間は限られており…。
結局、自宅に持ち帰り、深夜未明にしこしこやるしかありません。

しかも、実際には、ひとり15分で終わらないで、平均20分くらい…。
何回も読み直し、講評コメントをまとめるのに、30分以上かかるレポートもあります。
書いた学生に、何を、どう、どのように伝えるか、正直、結構悩みます。

適当にパターン化した講評を、コピペして済めば楽なのでしょうが。
ケースワークと一緒で、綴られている言葉は、それぞれ個別性がありますし。
結局、その人に向けての手紙を書くような形で、コメントをまとめる形になります。

講評コメントとはいえ、ひとりの人間から、ひとりの人間へのメッセージです。
それなりにPSWとして仕事をしてきた者として、そのレポートを読んで、何を思ったか。
なるべく率直に、語りかけるように、だいたい3つの点を書いています。

その人のレポートの主題を要約し、論理構成やオリジナリティなどの、評価できる良い点。
その人に、考えて欲しい課題や、掘り下げ不足な、改善が必要と考えられる点。
その人自身に、今後期待することや、具体的に学習が必要な点、という3部構成です。

それぞれの経験と個性をベースに、PSWとしての視座を獲得して欲しいと願っています。
限られた文字数でのメッセージですから、どこまで伝わっているか、疑問はありますが。
顔を合わせての指導ができないだけに、自分としては言葉を尽くしているつもりです。

通信教育科精神保健福祉士短期・一般課程の皆さん、どうでしょうね?
教員側の届けたい想い、伝わってますかね?
自宅での日々の地道な積み重ね、大変ですが、国試に向けて頑張って下さいね~!


※画像は、スクーリング時の交流会でのスナップ(7月16日)。
 まじめに講義している写真でもあれば、良かったんですけど…。
 いつも、飲んで騒いでいる写真ばかり…(^_^;)

※「この写真のネットアップは困る~(>_<)」という方、ご連絡下さい。
 (例えば、臑に傷有り、公安に画像流出するとヤバイ、等々…)
 早々に、画像は差し替えますので…。