3月11日午後2時46分、未曾有の震災の発生から一ヶ月が経ちました。
この一ヶ月に、このブログの更新は4回しかできませんでした。
今日も、4月に入って、まだ2回目です。
この間、マスメディアやネット上の情報量に圧倒され、僕は何もできませんでした。
今回の震災対応については、何も役割を果たせず、情報を後追いするだけでした。
率直に言って、僕自身の気持ちが萎えて、余裕がまるで無かったことが主たる原因です。
その間も、多くの方々が、ここを訪れて頂いています。
震災直後は、毎日1千名を超える方が、アクセスして下さってました。
誰しもが、情報に飢え、何かできないかと考えていたのだと思います。
その後、多くの団体や個人が、被災地との情報ネットワークを築いて下さいました。
関係学会や協会は、それぞれの会員や構成員と連絡を取り、動きを創っていきました。
それらは、ようやく軌道に乗り、具体的な人的派遣体制が確立されつつあります。
震災直後や初期の、トリアージを含む救命救急医療活動は、視野に入らなくなっています。
それでも、現在でも乏しい医療資源の中で、各医療機関の懸命の努力が続けられています。
せっかく生き残った被災者の方が、高齢者を中心に、毎日避難先で亡くなっています。
そして、震災から一ヶ月が経ち、支援は新しい局面を迎えつつあります。
現地の避難所で過ごす方も、県外に脱出した方も、生活をしていかねばなりません。
家族や住まいを失いながらも、生き残った方は、新しい生活を築いていかねばなりません。
保健・医療の支援は未だ大きいでしょうが、今後は福祉にシフトしてくると思います。
福祉施設への人的支援だけでなく、被災した方々全員を対象とした福祉的支援。
ソーシャルワーカーとして何ができるのか、問われているのだと思います。
専門職大学院の僕のゼミ院生が、ボランティア先の被災地からメールをくれています。
現段階では、医療スタッフと同行しての避難所訪問が有効ではないかと、言っています。
今後支援ニーズが推移する段階で、SW単独、SWグループの介入が有効になるのではと。
高齢者の中でも、認知症の方のニーズ把握が、なかなか難しいようです。
現地のケアマネさんも孤軍奮闘しているけれども、連携が取りづらくなっているとのこと。
地元資源に疎いボランティアSWも、現地スタッフとの協働を築きつつあるそうです。
日本PSW協会の災害対策支援本部も、今週からボランティア派遣を開始しました。
宮城県内では仙台市内に活動拠点を定め、登録者が順次派遣できる体制ができたとのこと。
福島県では主に南相馬市での、支援活動計画の最終調整を行っているとのことでした。
本学でも遅ればせながら、教員2名を被災地(岩手県・宮城県)に派遣しました。
状況確認の上、現地の関係者とともに今後の支援体制を検討してきてくれました。
学生自身が立ち上げた災害ボランティア組織が、これからフル稼働してくれそうです。
被災地の精神保健福祉関係機関の様子については、下記のサイトをご参照下さい。
コンボ(地域精神保健福祉機構)と国立精神保健研究所社会復帰研究部、
ACT全国ネットワーク、全国精神障害者地域生活支援協議会の共同運営サイトです。
街の「復興」には、これから長い時間がかかるでしょう。
でも、被災地の方々は、それぞれのリカバリーを、既に開始しています。
リカバリー(を支援する)とは、どういうことなのか、問われているのは僕たちの側です。
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●拡散希望です!!●
【被災地の状況がわかる人は更新をしてください!】
東日本大震災につきまして、さまざまな情報が配信されておりますが、精神保健福祉関係の情報サイトがあり、運営団体は最新情報を書き込んで更新してほしいと呼びかけています。
このサイトは、
NPO法人 地域精神保健福祉機構(コンボ)
国立精神保健研究所社会復帰研究部
ACT全国ネットワーク
全国精神障害者地域生活支援協議会(あみ)
の4者が運営する2つのサイトです。
(1)被災地の精神科病院の情報および、
(2)地域精神保健活動の状況が、簡潔に把握できるものです。
このサイトの特徴は、状況を把握した人が、その情報を書き込んでつくりあげていくというものですので、新しい情報を提供することが可能ですが、すでに情報が古くなっている書き込みも目立ってきています。
上記の運営団体は、現地の情報を知っている人がいれば、ぜひ新しい情報を書き込んでほしい、と訴えています。
★現地の状況を知っている人は、どんどんこのサイトに書き込んで、新しい情報がわかるようにご協力いただきますよう、お願いいたします!
【サイトへのアクセス方法】http://comhbo.net
まずは、コンボのサイト(http://comhbo.net)にアクセスし、
【被災地の精神科病院状況リスト】
【被災地における地域精神保健福祉活動の情報】
に更にそれぞれアクセスしてください。
【サイトの運営団体】
〈被災地の精神科病院状況リスト〉
運営:ACT全国ネットワーク、国立精神保健研究所社会復帰研究部、NPOコンボ
〈被災地における地域精神保健福祉活動の情報〉
運営:NPOコンボ、全国精神障害者地域生活支援協議会(あみ)
※画像は、差し替えさせて頂きました。
文章は発表した途端にその人の意図とは関係なく広まっていくものですから。
ブログ主もそれは予測していて本音を書いたのではないでしょうか。