第5次「精神医療」編集委員の古屋です。
編集責任を担った第3号が刊行されました。
「特集:精神医療国家賠償請求訴訟―その背景と現段階」です。
精神国賠をめぐって、初めての本が出来上がりました。
本来は、10月20日発刊予定だったのですが。
諸々の事情により、少し刊行が遅れてしまい、大変お待たせしました。
精神国賠の提訴に至る経過、法理論構成、課題が、この1冊で分かります。
精神国賠をどのように考えるか、多様な立場の方々に執筆していただきました。
まず、冒頭の座談会では、精神国賠原告の伊藤さん、家族の野村さん、
ジャーナリストの織田さん、精神国賠研代表の東谷さん。
弁護士では、精神国賠の原告弁護団の長谷川敬介さん。
同じく弁護士で、ハンセン病国賠訴訟弁護団の八尋光秀さん。
ジャーナリストで、神奈川精神医療人権センターの佐藤光展さん。
精神保健福祉士としては、北海道十勝の門屋充郎さん。
当事者では、東京で「精神障害当事者会ポルケ」を主宰の山田悠平さん。
精神科医としては、責任編集を一緒に担当した多摩あおば病院の中島直さん。
精神科看護では、今は訪問看護に取り組む有我譲慶さん。
とても贅沢な顔ぶれで、それぞれの切り口に唸らされます。
その他の特集以外の記事や連載も、例によって盛り沢山です。
お忙しい中、執筆にご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
願わくば、多くの方に手に取り目を通していただきたい1冊です。
(自身の巻頭言は、ちょっと力が入り過ぎかもと反省していますが)
精神医療(第5次)第3号
「特集:精神医療国家賠償請求訴訟―その背景と現段階」
責任編集:古屋龍太・中島直
【 巻頭言 】
○精神医療国家賠償請求訴訟が問う国家の不作為
-問われる精神医療政策の歴史、この国のかたちと私たち-
古屋龍太
【 特集 】精神医療国家賠償請求訴訟-その背景と現段階-
○座談会:精神医療国家賠償請求訴訟の位置と意義-ここまでとこれから-
伊藤時男・織田淳太郎・野村忠良・東谷幸政・古屋龍太
○精神国賠原告弁護団の立場から
長谷川敬祐
○ハンセン病国賠訴訟の場合
八尋光秀
○患者たちはもう黙っていない!!
精神医療ユーザーが創る精神医療の未来
佐藤光展
○国賠 そこまでいかなければならなかった日本の精神医療
~きわめて私的な体験をもとに精神保健福祉士として考える~
門屋充郎
○問われるべき人権と精神医療
~個人の内面化と社会の規範化を見据えて~
山田悠平
○精神医療国家賠償請求-意義、臨床との関連、疑念-
中島 直
○尊厳なき精神医療政策が生む人生被害
有我譲慶
【 視点63 】
○精神医療に期待されるヤングケアラーへの対応
森田久美子
【 視点 】精神現象論の展開〈14〉
○私たちは〈時代の子〉(3)
森山公夫
【 連載エッセイ 】バンダのバリエーション〈3〉
○やや節操をかいたバンダ(その 3)
塚本千秋
【 連載 】リエゾン精神看護事例検討会〈3〉
○コロナ禍におけるコンサルテーション
-covid19クラスターを体験して-
山崎陽子・中安隆志
【 リレー連載 】精神医療人権センターから〈3〉
○大阪精神医療人権センターから
藤原理枝
【 書評 】
○岡村正幸編著(ミネルヴァ書房)
『精神保健福祉システムの再構築 非拘束社会の地平』
國重智宏
【 紹介 】
○古屋龍太・大島巌編著(ミネルヴァ書房)
『精神科病院と地域支援者をつなぐ みんなの退院促進プログラム
~実践マニュアル&戦略ガイドライン』
添田雅宏
【 投稿 】
○三枚橋病院私史
~歴史と向かい合い、検証し、語り継ぐために~(前編)
中田 駿
○編集後記
中島 直
編集:第 5 次『精神医療』編集委員会
https://www.facebook.com/seishiniryou05/
発行:M.C.MUSE Inc.
https://www.mcmuse.co.jp/psychiatric/
価格:1,870円(税抜価格1,700円)
ISBN:978-4-904110-26-3
※全国の書店、Amazonや楽天等のネットから注文できます。
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第5次『精神医療』編集委員会事務局 Mail:tachikawa-ss@nifty.com
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