以前、内田康夫の「箸墓幻想」というサスペンスを読んでから、「箸墓は卑弥呼の墓」という仮説のようなものを根拠もなく抱くようになり、少しでもそれを支持する情報に好感を持つ傾向が生じたのですが、近頃俄かに飽和状態のような感じがしています。
先日、NHKスペシャル「邪馬台国を掘る」について、これで邪馬台国が畿内だったという結論が確定するかのような番組紹介があり、録画したりして視聴しました。
実際は桃の実が沢山出土したことだけが意外な発見で、卑弥呼に扮する女優が舞い、何故か唇を大写しにし、中国の道教寺院の行事を映して、纏向遺跡は卑弥呼の宮殿の跡だった可能性が高くなった、と理由づけたのでした。
出土した銅鏡が何故割られていたかについても解説が行われていましたが、説得力は有りません。
見ていて白け、邪馬台国論争の荒廃が感じられたのでした。
研究費獲得のためにマスコミが利用されたのだろうが、更なる無駄使いだと思いました。
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