記憶のスクラップ・アンド・ビルド

当然ながら、その間にタイムラグがあり、
それを無視できなくなることこそ残念です。

二豎が膏肓に隠れ・・・

2019年05月01日 05時00分05秒 | Weblog
「病コウモウに入る」をカナ漢字変換しようとしたら「膏肓」がでてこない。
電子辞書で調べたら膏肓の読みは「コウコウ」で、「コウモウ」は誤用だった。
晋の景公が重い病になって秦から名医を呼ぶことになって・・・、と云う故事は憶えていたが、誤字のことはスッカリ忘れていました。
電子辞書には複数の辞書や事典が入っているので、いろいろ調べたら「膏」も「肓」も部首は肉部。「肓」を「盲」とするのを俗用としているものも有ったが、誤字と断じているものも有った。
編集者によっては、単に誤用が多くなったら俗用として認めるとは限らないらしい。
ついでに何故重病をもたらした病魔は二人の童子に化けたのか、少し気になりました。
膏と肓の二カ所なのか、膏肓の二文字で一カ所なのか。
二人だから「膏肓」に隠れようという会話をし、景公が夢でその声を聴くことができた、ということですが・・・。
「鍼も灸も届かないところ」に隠れたというから、複数の治療法に対応させて複数の童子なのだろうか。病の種類が複数なのか。
現代ならガンが転移して複数の部位が冒され、治療が難しくなっている、という状況なのでしょう。胃の癌が深く見えないところで進行し、膵臓の癌を招いてそれも容易に処置できない部位だとか・・・。
いずれにしても現代では「肓」という見えない部位がなくなったことは確かでしょう。


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